理想のSP2 ダブルのホーン
理想のSP箱2
アコースティックエアサスペンションで
疑似的な無限大平面バッフルを構築しようとしてしくじった、
というのが前回のお話。
ユニットの表裏を同じような2Π空間にできないなら、
とりあえず、前後を同じ方式にすれば対称性は維持されるよね。
という考えに変更です。
当たり前のことですが、
一般的なスピーカーでは、
ユニットの前後空間は環境が違いすぎます。
コイツを何とかしたい。
そこでホーンスピーカーですよ。
リアはバックロードホーン、
フロントはショートホーンを組み合わせれば、
とりあえず前後共にホーン構成となります。
これなら相性が悪いとは言わせない。
で、作ったのが、
「ツインホーン」
これは大型のスパイラルホーンに
ハイパボリックホーンを組み合わせたものでした。
スパイラルホーンは本当にホーン動作しているのか?
という疑問は横に置いておきます。
コイツはホーンの出来より、
内容積が少なくて低音再生にそもそもムリがありました。
その後、ユニット変えたり、物理イコライザーつけたりと手を加えましたが、
根本的な解決には至りませんでした。
しかも、無垢の木材削り出しという、
ガッツが不足している状態では到底できないフロントホーンも
たた、クセが出ただけのような気もします。
労作と言えば労作だったけど。
近作の「乙Z」もコンビネーションホーンです。
リア:エクスポネンシャルCWホーン
フロント:ハイパボリックホーン
リアのバックロード設計は悪くなかったと思いますが、
中音漏れと低音ダンピングに悩む作品でした。
フロントホーンによるクセが出なかったのは、
ホーンとしてあまり機能してなかったからかもしれません。
素性は悪くないので、もう少し手を加える計画でおります。
前後をホーンってのは、再生帯域の確保から
フロントをショートホーンにしなければいけなくなります。
必然的にフロントはハイパボリックホーン一択。
そうすると、実にバランス悪いf特になる可能性があります。
あるいは特定の帯域のレンポンスだけがいい、とか。
コレってジャジャ馬になっているだけとも言えます。
実際、「ツインホーン」では、ノッチ回路の出番となりました。
結論
フルレンジの場合、
フロントホーンってなくてもいいじゃん。
バックロードホーンだけでいいじゃん。
つづく
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