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室内楽を聴く

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無料で室内楽を聴ける機会がありました。
チャンスは最大限に活かす主義さ。

奏者は10名ぐらい。
ヴァイオリン6、チェロ2、コントラバス2かな。
最前列に座ったのですごく近い。

なんか聞き覚えのある曲から始まったな。
ええと、なんだろ?
「トムとジェリーのオープニングでお楽しみいただきました」
確かに。なかなかキャッチーです。

解説ありの演奏会で、
室内楽4重奏だとか、5重奏だとか。
目を瞑って聴くと、
うん、定位、レンジ、低音のキレも文句なしだな。

いつの間にか、スピーカー視聴みたいな思考をしてました。
いかんいかん。

おお、この曲のコントラバスの鳴りっぷりはいいなあ。
ピチカートはリアルだとこう聴こえるのか。

全然曲を聴いてねえ!

〆はビバルディ。
いやー、素晴らしい。
素晴らしい。
もう、何が素晴らしいか分からなくなってます。

素直に曲を楽しむって難しいな。

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現状報告

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「ケイはもう、死んでいる」
という噂はあながち間違ってはいないのですが、正しくは
「貴様には疲労困憊さえ生ぬるい!」だけなのです。

公私のゴタゴタと同時並行的に音出し環境の整備を行なっていました。

自分史上最も音出しに適した環境ゲット。
広さ40平米ぐらいで天井の高3m超の鉄筋コンクリート最上階角部屋。
倉庫に隣接しているので、
いくらでも大音量が可能です。

メインスピーカーはと言うと、
———————————
【乙Z】
ユニット マークオーディオ OM-MF5 1個/片ch エンクロージャー形式 フロント&バックローディットコンビネーションホーンシステム ホーン形式 リア:エクスポネンシャルCWホーン フロント:ハイパボリックホーン
エンクロージャー素材 スタイロフォーム40mm厚 音道折り返し回数4回
バックキャビィー 1.95リットル-0.45リットル(テニスボール3個)=1.5リットル
———————————
スペック表なんてどうせ誰も読まないと思うので、ザックリ言うと、
stereo誌のオマケユニットで作ったバックロードホーン、「乙Z」(おつぜっと)
コンテストには間に合わなかったというエピソード付き。

手持ちでまともなスピーカーがコレしかないのよ。

既存の図面のコピー制作の経験あったのですが、
初めて自分で真面目に設計したバックロードで、愛着がありまだ捨てられない。
スタイロフォーム躯体なのが変態的です。
でも量感過多なのが気に入らない。

そこで開口部にいろいろ詰め物などしてコントロールしてましたが、根本解決には至らず。

今回環境は正面の壁一面がデカい有孔ボード。
背面端子を壁にピッタリ着けて設置すると、
背面周囲に2cmほどの隙間ができます。
コレで音出しすると低音の締まりが向上。
まあ、あくまで改善レベルだけどね。

バックロードホーンは南斗真拳並に流派があって、
ホーン開口部をどの面にするかで、揉めてるようです。
私はなぜか、背面に開口部を開けることが多いのですが、
それは単に工作の都合で、音がどうこうとか考えてません。
まあ、セッティングの自由度でいうと、今回のように広い部屋なら背面に開口部があった方が便利かな。
あくまで、音が良いではなくて、「便利」ね。

せっかく大音量可能環境なのに、ユニットの耐入力が小さいのが残念。

低音が改善すると、今度は高域が寂しいので
ツィーター追加。
「乙Z」にツィーターを乗っけました。

コイツはビクターSX-3のツィーターユニットを使用して、拙機「K-N1」用に作ったものです。
いや、作ったって言えないな。
組み立てました。
アッテネーター付きなので、セットも楽。

配線が短くて変なところにしか置けないため、定位が悪いけど、
音が出ただけですごく嬉しい!


長岡鉄男

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最近、ガラにもなく図書館に定期的に通っております。
目的は絵本。
何も考えずに絵本を眺めていると、
寝ぼけた頭がさらにボーっとしてイイ!

唐突にスピーカーの話に戻りますが、
実は長岡鉄男って苦手でした。
中学の時から名前は知っていましたが、
銘機「スワン」との接触はトラウマレベル。

「なんじゃコリャ?」

当時、正直な感想がコレでした。
バッローデットホーンスピーカーは知ってましたよ。
自作で言ったら、コーラルのBETA大口径ダブルコーンを2発使いとか、あこがれました。

当時は、音場再生よりはF特重視の流れだったので、
バッフル効果を重視した奥行きの少ないブックシェルフ型がほとんどでした。
ついでに言うと、ユニットサイズも容積に対して異様に大きいのが当たり前でした。

そんな中「スワン」は衝撃的すぎなデザインでした。
だいたいユニットも小さすぎるし。
そう思って、実機を聴かなかったのがさらに痛い。
聴いていれば評価も変わっていたことでしょう。

図書館をボーっとしたついでに徘徊してたら、とある表題に目がいきました。

「長岡鉄男のスピーカー工作全図面集」
著者は長岡鉄男本人。

借りてきてしまいました。
巻頭言でのご本人の言が味わい深い。
こんなにたくさん作るつもりじゃなかったってのが笑えます。

その数、全155作。
長岡スピーカーって板取や機能性に特化したデザインなのでシンプル&無骨。
まさに頑固一徹。

虚飾なし、と思ったら、
人の顔型のバッフルで過入力で目玉のライトが光るっていうヘンテコSPがあったりします。

ユニットはフォステクスがメインですが、
テクニクスユニット使いも意外と多い。
レコード盤収納ラック型スピーカーも複数あり懐かしい。

早くに亡くなられたのが本当に惜しい。
もしご存命なら、今のオーディオの現状をよどう思っただろう?

カオスに遭遇

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とある音楽関係者から、
オーディオの音が変なので見てほしい
と依頼されました。

何でも、アナログプレーヤーの音が小さいだとか。

早速、お部屋を拝見してビックリ。
床にはケーブル類がのたうち回って、
スピーカーはなぜか両chが一箇所にまとめてあります。
そのフロア型のインフィニティ カッパ9.2iにはケーブルが接続されてません。
もう1セットある、ヤマハNS1000Mも接続されてません。

肝心のアナログプレーヤーはアキュフェーズのプリメインアンプからかなり離れた位置にあり、アンプは電源プラグが抜けてます。

いったいどこから音を出している?

何と、アナログプレーヤーをテレビに直付けして音を出しているとのこと。

ダメだ、これは。
関わっちゃいけないやつ。

「とりあえず、使わないケーブルはまとめておいた方がいいですよ」
役にも立たないアドバイスをして退散いたしました。

祝40年

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幼稚なミスを繰り返しているので、
すごく若いように思われるかもしれませんが、
スピーカーを作り始めて、
40年になってしまいました。

初めて作ったのが、中学2年生で、
なんと、25cm2WAY。
何かの設計をマネた訳でなく、
ダクト寸法も計算して自分で割り出してました。
板は自分でノコギリで切り、
ドリルもないので、キリと廻し引きノコを使いました。

当時、近所にホームセンターなるものか現れて、
その売り場の一角にスピーカーコーナーがあったのです。
袋に入った大小さまざまなユニットが壁一面にズラッと並んでおり、
ネットワークや端子、吸音材類もあって、そこで全ての部品が手に入る状況でした。
今では考えられないぐらい多くの人たちが、
スピーカー作りを楽しんでいたことをうかがわせます。

ネットワークは確か、
5,000Hzクロスの6dB/octで、
組み上げ済みのものを買いました。
コイルはコア入りで、コンデンサーは小ちゃかったな。

エンクロージャーはサブロク板1枚からステレオでムダなく切り出せる板取りとして、
35リットルを確保しました。
仕上げは水性ニス。

今から思うと、ショボイ音だったと思います。
「思います」じゃないな、実にショボかった。
私のではないのですが、
パイオニアの30cm3WAYが家にあったので、
実際に比較すると良し悪しは一発。

それでも、愛着があったので、
音を良くしようといろいろやりました。

裏ブタを開けて吸音材を調整したり、
ダクトに詰め物したりは序の口で、
高校に上がって、電気が分かるようになると、
コンデンサーを買ってきてネットワークをいじりました。

また、全体の板厚を増やしてみたり、
さらに定在波対策で、
内部にアーチ状構造を追加してみたり、
表面仕上げを変えてみたり。
しまいには、ウーハーにスポンジを貼って平面振動板にしたりとやりたい放題。

並行して作ったのが、
フィリップスの12cmダブルコーンフルレンジユニットM8を使ったバスレフ。
これはかなりマジに作りましたが、
ユニットは高いくせにこれまたイマイチでした。

テクニクスの10cmドロンコーンユニットのセットで、
人から依頼を受けたスピーカーも複数作っていました。

まともじゃない系統では、カラーボックスにウーハーを入れて、ダストキャップを切り取って自作のサブコーンを付けてみたり、
カセットテープのレーベルをツイーターの振動板にしてみたり…
中学、高校時代はやりたい放題でした。

ただ、何をやっても満足する音には程遠くて、
いまだにスピーカー作りが続いている訳です。
振り返ってみると、
今の方がフツーのスピーカー作りをしております。

本当に初号機のしくじりが悔やまれます。
あそこで満足していれば、
今頃はもっとお上品なシュミを嗜んでいたかもしれません。


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