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PSTもどき

メタル PST


フルメタルバッフル、完成しました。
完成したのですが、やっぱりいろいろ気になります。

低音の薄さです。

トーンコントロールでは250Hzで+6dBでちょうどいいぐらいです。
密閉型だからか低音はダラ下がりのようです。
低音の質はいいみたいなのでトーンコントロールでもいい雰囲気ですけど…。

PST回路をひまつぶしに入れてみようと思いました。
250Hzだとコイルは5.0mHですが手持ちは1.0mHしかありません。
これだとブーストされるのは1.2KHz以下なのでPST回路とは言い難いブースト域です。

でもやってみました。
抵抗はそのへんにあった5.5Ωを使ったのでブースト量は約4dBです。

音出しです。
う~ん。ダメですね。

フルメタルバッフルの特長の音のキレがありません。
低音が厚くなった感じもしません。
中音がダラッとなってボーカルの下が淀むます。

パワーを入れると気にならなくなりますが、小音量時に特に帯域の凸凹が増えたイメージです。
コイルはやはり5.0mHはないとダメっぽいです。





吸音材

すまき


P800はたぶん2Kにピークがあってクセがあるのでしょう。
フルメタルバッフルは他のスピーカーを比べるとボーカルが変です。
ツインホーンはそのクセが激しく出たので、ピークキャンセルの回路を入れてなんとかなりましたが、
フルメタルバッフルは微妙です。

電気回路を入れる程じゃないような気もするし、
かといって、気になるし。

吸音材の種類では、粗毛フェルトがこのピークに効く感じがします。
化繊ではだめみたいです。

手持ちのフェルトをぐるぐる巻いてのり巻きにします。
これを内部に斜めにいれてみます。

定在波が出そうなボックスでは中央に吸音材をかためた方が音にいい、
そんな思いこみがあるのでこのやり方になりました。

結果、まあ少しよくなったかな。
それよりユニットネジの締め方の方が影響があります。
ギュッと締めると切れ味、クセ、共に減り、低音が出ます。
低音や切れは欲しいけどクセはいらないので悩ましいです。

今さら遅いのですが、密閉型だと3.8リットルって小さすぎました。
倍ぐらいの容量を確保しておけば良かったとやや後悔です。
でも、この状態を記した書類をステレオ誌に送ってしまったので、
とりあえず完成です。

最終審査のお呼びがかかるといいんだけどなあ…。


回転

また回転


フルメタルバッフルは地味に調整を続けております。

金色の左chの低域がおかしいです。
音にならない50Hz付近でカタコト音がします。

銀色の右chでは鳴らないので、ユニット組み立てに失敗したもようです。
6個作って2個失敗かあ。
P800むずいです。

ヘンソ線の位置が問題なのかと思って90°回転してみました。
正面はスクエアなので見た目は無問題です。

カタコトが止まりました。

微妙な重力の作用だったようです。
ボックスの方には上下位置があるので、ユニットを外して位置を合わせます。

後日、鳴らすとまたカタコト。

また、回転すると直りました。
今、ここです。

ボルトを締めると


グニャ


昨年度の「オーディオ&ホームシアター展」でフォステクスの方が言っていました。

「ユニットのネジって緩むんですよねえ。」

営業で展示品のネジをこっそり締めて回ったそうな。

フォステクスのネジが緩むのだったら、いわんや自分のをや。
それから、自作スピーカーも完成後しばらく経ったらネジを締めるようにしました。

自作のブツでやってみると、けっこうネジが回ります。
表面材が縮むのか、材が痩せるのか、本当にネジがゆっくり回っているのかは分かりませんが、
確かにネジが軽い力で回ります。

とりあえず完成して1週間経ったので、フルメタルバッフルも増し締めしてみました。
M6ボルトは六角レンチが入りやすく回しやすいですね。

すっごく回ります。
ゆるゆるです。
360°以上楽勝で回ります。

もっとも、ゴム厚が7mmもあるのでもともとギュッと締めていなかったというのもありますが、
思った以上に緩い感じでした。

これで音も更にカチッとなるでしょう。


と思ったら、これが逆でびっくりしました。
ピアノのアタックが弱くなって、ライブの環境ノイズのザワザワ感が薄れて、音場感が弱くなっています。
反面、低音の量感は増した感じです。
ちょっと、フツーっぽい音に変わりました。
その変わりようにびっくりです。

そういうものなんでしょうか?
エンクロージャーに伝わる振動は増えた感じです。






オキテ破り


ステレオ誌の「自作スピーカーコンテスト」は書類の一次選考の後に、
試聴を行う最終選考があります。
2010年の一次選考の写真を見ると、会議室の大きな机に応募書類が広げられていて、
片っ端から先生方が見ていくっていう感じです。
一次は書類の見栄えが大事ですね。

審査の先生は昨年と変わらず石田先生、神崎先生、須藤先生。
そしてフォステクスから佐藤勇治さんです。
意外なことに浅生先生は審査員ではなかったのですね。
昨年授賞式では辛口コメントをしていたので、てっきり審査員かと…。

今回「ツインホーン」と「フルメタルバッフル」の二つを応募してみますが、
実を言うと「フルメタルバッフル」の方は一次を通らないような気がしています。
ほぼスクエアな密閉型なので、断面図面が非常につまらないのです。

さらに、審査委員長の石田先生は昨年の講評でこんなことをおっしゃっていました。
「特殊な素材を使わないスピーカーがいい。誰にでも扱える素材で工夫したものいい。」
ううむ、確かに先生の作例はいつも汎用部材にたくさん手をかけて完成させていますね。

「フルメタルバッフル」は低温度で溶ける錫合金のダイキャストなので、
特殊な工具類は必要なく扱いは簡単で誰でもできるのですが、
錫合金の入手性はやや困難だったので特殊部材と言えるかもしれません。

そんな訳でお披露目ぜずに終わってしまうかもしれない「フルメタルバッフル」写真公開です。
イラストブログなのに写真を載せる言い訳を延々としていたのでした。
私の画力じゃうまく伝わらないのよ。

オキテ破りの写真、どうぞ。



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