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ダクトを伸ばす

ダクト伸張


赤パークミニのポート穴拡大の音出しです。

もうびっくりするぐらい低音が出ます。
穴を広げただけでこれほどの違いが出るとは予想していなかったので驚きました。
音圧だけなら13cmアルミウーハーを使ったK-N1と同等レベルです。
まあ、しかし、質の点ではちょっと…。
かなり量感過多でゆるい低音でチューバの粒立ちがよくありません。
バスドラムもどよーんとしています。
チェロのゴリゴリした低音感が薄いのです。

中低音レベルがぐっと盛り上がった反面、低音の伸びはイマイチっぽいです。
バスレフ型で考えると、ダクト長が短いフィーリングです。
エンクロージャー設計ソフトspedで同容量のバスレフ型としてシミュレーションしてみると、聴感と一致した特性図が上がってきました。
120Hzに大きな山がありそのまま高レベルで60Hzまで伸びていますが、そこからストンと急激に音圧が減衰しています。
この階段状3Dスパイラルホーンはバスレフ箱みたいな動作をしているのかもしれません。

ここから先の調整としては、
1,バックロードホーンとみなしてスロート面積をさらに小さくしてする
2,バスレフとみなしてダクト長の伸張を計る。
3,現在のポート周辺に吸音材をいれてその周辺の空気をダンピング。
の3つの方法が思いつきました。

2のダクト長の伸張をやってみましょう。
やりかたはテケトーです。
段ボールでダクトを作って置くだけです。
ポート穴は上に空いているので、チムニーのように乗っけるだけでOKです。

作ったのは2種類。
長さ3cmでトータル5cmのダクトになるものと長さ10cmでトータル12cm。
板厚が21mmなのでポート穴もダクトとみなせば3種類になります。

まずトータル5cmです。
量感と歯切れのいいバランスです。
でもちょっとダルいところがあるかな。

お次はトータル12cm。
低音はスッキリして量感はかなり後退です。
低音の伸びもいいです。
だけど中低音が中抜けでバスドラムはいいけどエレキベースは弱い感じです。

ポート穴。
量感ばっかりです。
これはないな。

5cmと12cmはビミョーな違いですが、5cmに軍配かなあ。
もっと追い込めそうな気もしますが、そこまで耳に自信がありません。
とりあえず木でダクトを作ろうと思います。

ポート穴拡大

まわし引きのこぎり


赤パークミニ、DCU-F102Wの使いこなしは、いかに低音を出せるかの勝負みたいです。

スロート面積や吸音材でもうちょっと追い込めるような気がしますが、
劇的にはもうムリそうです。
劇薬投入です。
ポート面積を広げてみましょう。

現在直径4cmをスロート面積と同じぐらいに拡大する作戦です。
直径7cmぐらいにしましょう。

ケント紙で型紙をつくって転写します。
回し引きノコギリで「さあ、やるぞ!」
と思ったら、ポートの直近までスパイラルのフィンが来ていて丸穴はムリなことが直前に判明です。
指を入れて確認しておいて良かったよ…。

しかたがないので横に広げることにしました。
ダクト長の調整はちょっとややこしくなりそうです。
8×4cmでほぼ同じ面積が確保できるので丸い穴の横を広げます。

やっぱり道具は回し引き。
中学、高校の頃に一人でスピーカーをいろいろこさえていましたが、
作業の何がイヤかって、これですよ。回し引き。
今でこそジグソーや電ノコが使える環境ですが、当時は本当に大変でした。
特にテクニクスのドロンコーンキットを好んで作っていたので、穴も2倍でした。
夏は汗だく、冬でも汗だく。
ああ青春…。




ティッシュその後


階段状スパイラル


バックキャビィにティッシュ箱を入れてみた結果は上々です。
低音に締まりが出ました。
ポート音圧は変わらないような…。

低音の質はよくなりましたが、かえって低音不足のようにも聞こえます。

そのままの状態で今度はスロート面積を変えてみます。
イラストの赤くぬった部分がスロートです。
木片を並べて穴を下からふさいでいきます。
高さ8cmに積んだ状態で低音がよく出ます。
面積で言うと80平方センチから34に減少です。
しかしながら、これでも振動板面積の1.2倍にるので大きい部類でしょう。
とりあえず8cm分だけ木片を接着しちゃいます。

改めて音出しでチェックします。
やや上の方にあった重心バランスがやや下がってちょうど中位になりました。
低音は以前よりは出ていますが、最低音はやっぱりダンゴっぽいです。
相対的に中高音のレベルが下がって、マイルドな印象です。
切れ味はやや後退です。
定位は相変わらずイマイチで、特に中央定位が安定してない印象です。
文字で書くとボロクソのようになってしまいますが、以前よりは良くなっています。

あ、これってコイズミ無線のバックロードの音に似ています。

ユニットを送ってもらう時に、
「バックロードの図面も添付してくださいね。」
とお願いしてあったのに、実は入っていませんでした。

現在、図面を入手できていないことが悔やまれます。
どんなパラメーターだったんだろ…。

ティッシュ作戦

ティッシュ


赤パークミニは中音に魅力があります。
フォステクスのようなカミソリの切れ味はありませんが、
さりげない三徳包丁みたいです。
でも業物。

初めはパーフェクトフルメタルバッフルのサブウーハーにいいと思って購入したのですが、
メインユニットとして扱わないとバチが当たりますね。

問題は中低音以下です。
ポート音圧も少なくて締まりがありません。
試しにポートダクトを伸ばしてみましたが、思った通りよけいに低音が出なくなりました。
この機体は階段状3Dスパイラルホーンで疑似的バックロードとも音響迷路とも言えるような構造です。
出口は小さなポート穴です。
穴を大きくすべきなのでしょうが、メンドイので後まわしです。

バックロードホーンとしてこの箱を考えると、バックキャビィが大きすぎっぽいです。
現状で約10リットルあります。
また、スロート面積は80平方センチメートル。
この数字は10cmユニットの振動板と同等面積なので、これまた大きすぎです。

スピーカーの匠ことKさんも箱は最初は大きい方がいいっておっしゃっていたので、
めげません。
バックキャビィの容積をまず小さくしてみましょう。

ティッシュつめこみ作戦です。
中身じゃありません。箱ごとです。
2箱で2.6リットル。容積の1/4を減らします。
なんとかレゾネーターみたいな効果もやや期待です。

ティッシュ箱を入れるとスロート部分も一部覆われて小さくなります。
本当は容積は容積、スロートはスロートで調整したかったのですが、
双方に影響なしには入れられないもようです。
バッフルのフタを閉めます。

とりあえす、今回はここまで。



赤パークミニ始動

我が輩は


DCU-F102Wこと赤パークミニをやっとこさ取り付けました。
内部配線はファストン端子なので楽でした。
あ、ちなみにワッシャーなしで取り付けるのが標準とのことでした。

音出しです。

中音のハリに驚きました。
目の覚めるような中高音の情報量です。
音場がバーッと広がります。

音離れがいいってこういうことだったのか。

FE88ESR(だったかな?)みたいなギスギス感はありません。
マイルドでいて高分解、そして情報が豊かです。
ピアノがすごく美しく聴こえます。
これには驚きました。
ライブもいい感じです。
中高域の歪みが感じられません。
いい意味でフルレンジらしくありません。

定位はフツーかな。
バッフル面が大きいのと設置に問題がありそうです。

反面、中低音はコイズミ無線で聴いたときと大違いで、痩せているのにゆるいです。
女性ボーカルはいいですが、
男性の時は中低音のボン付きが少しかぶります。

布エッジなので、エージングには時間がかかりそうですが、
ユニットのポテンシャルは想像以上です。

直球で言えば、ユニットはいいけど箱とは合わないってことですね。
低音には課題満載です。
敗北感あるなあ…。

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