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第2回PARCサウンド鑑賞会その7

第2回PARCオフ会原画ケン


トリは電気の達人ケンさんです。
特異な形のトールボーイは前後に対称です。
裏にあるユニットも同相で駆動して動的な振動を低減を図っています。

下の筒は大理石をくりぬいたかのような仕上げですが、大きなボイド管です。
白い躯体に黒のユニットが映えます。
今回の鑑賞会では一番大きな機体です。

バスレフポートは背面にありチューニングは50Hz。
低域のインピーダンス補正が入っているとのことですが、
ちんぷんかんぷんです。

アンプも自作で音源はSDカードのようです。
いかにも安そうなケースにびっしりと高級素子が並んでカッコいい~っ。
私には未知の世界が繰り広げられています。
資料によるとバランス型マルチアンプです。


音出しです。
ボーカルがしっとり豊かに鳴り、まったりとしています。
楽器は後ろに並び、音場は良好です。
サックスはリアルです。

低音はのびがあり、キレよりも量感重視の仕上がりのようです。

音全体では余裕の鳴り方っていうのでしょうか、無理をさせている感じがしません。
それでいて音の立ち上がりはいいです。

ただ、高域はなぜか伸びが足りない印象で、シンバルがやや曇ったようにも感じました。
弦楽器は明るく元気な印象です。

前回も感じましたが、PARCのポリプロピレンユニットはどれも素性がいいなあと改めて実感いたしました。

私個人のイメージするPARCらしい音です。
全てをしっかり鳴らして、しかも刺激的にならない。
そんな音でした。








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第2回PARCサウンド鑑賞会その6

第2回PARCオフ会原画Hippo


会も終盤戦になってきました。
さらに実力者が登場します。

6番手はMr.Hippoさん。
13cmPPによる2Wayです。

昨年との違いはツイーターのタイムアライメント取り付け、
ネットワーク、そしてバスレフダクトへのフランジ取り付けとアール加工です。

設置をお手伝いいたしましたが、重い。
とんでもなく重いです。
トールボーイ型ですがウーハー部の容積は12リットル。
下半分は砂がつまっています。

音出しです。
ウッドベースが弾けます。
ものすごく明瞭な低音です。
粒立ちがよくきれいに下まで伸びていて、実物の楽器のように軽やかに鳴ります。
伸びとキレは昨年以上のものを感じるので内部フランジの威力かもしれません。

全体の音域は極めてフラットなイメージです。
昨年より中低音の厚みが増した感じもします。

打楽器もインパクトも甘くなることなくリアルに伝えます。

そして昨年と変わらずいいのが音場感です。
スピーカーの存在が消えて奥行きが感じられます。

シルクロードのサントラでは歪み感や中音のきつさが全くないので、
大音量でもうるささを全く感じません。
いい意味で、音量の分からないスピーカーです。
「これって大きな音なんだよね?」

聖歌でもやっぱり音量が実感できないリアルさを発揮しています。
オルガンは上の方から聞こえてきます。

今回も№1のスピーカーを言ってもいいでしょう。
今まで聴いてきたスピーカーの中でも5本の指の中に入ります。


と、持ち上げておいて…。
ここから先は私個人の全くの主観ですのでご容赦願います。

昨年のイメージがあまりに優れているのもあるのですが、
低域で今回作品、高域で昨年度作品の方が良かったように感じました。

フィフスエレメントとカウンターテナーで、高域はわずかですがクセを感じました。
ちょっと古っぽい音になるっていうのでしょうか。

それと、今回試聴位置は前から4列目で音場が抜群でしたが、
最前列に移動するとそうでもない感じで、
昨年より試聴のスイートスポット面積が狭いのではという思いもありました。

音場も昨年はライブで鳥のさえずりが入っている音源を流した時に、
右上の天井から聞こえてきて、スピーカーから鳴っていることに気付くのに時間がかかりました。
今回はそれほどの衝撃度はなかったかな、と。
慣れかな?

いろいろ言ってすみません。
でも今回№1の座はゆるぎないと思っています。



第2回PARCサウンド鑑賞会その5

第2回PARCオフ会原画TAKE


5番手はTakeさん。
8cm PPフルレンジを2Way使用です。

事前情報がなかったのでその外観にびっくりです。
なにやらアジアンテイストです。
ステレオ誌のコンテストに出てきそうです。

ツイーターの本体はアクリル製でディテールにはフィニッシュの美しさがあります。
端子も立派です。

細いフレームが精巧に組まれています。
自分にはムリです。

エンクロージャーはどうやって作ったんだろ。
木ではなさそうです。しかも薄い?
リアエンドは開放?
いや、白い吸音材で塞いでいます。
中央にはバスレフダクトがあり、ウーハー用の配線が通っています。
ツイーターと比べてあつかいが雑です。

音出しです。

何となくペラッとした軽い音が出るのかなと思ったら、
真反対のしっとり落ち着いた音です。
帯域重心はやや下で抑え気味のツイーターの伸びもよく上品です。

低音はムリに伸ばさず、中低音の厚みがあります。
ホルンは包み込むようなふくよかさがあり、小型スピーカーとは思えない音場感があります。
ただ、リアルさはやや乏しい感じもします。

チェロはゴリゴリ感は薄いものの美しい鳴り方です。
音域による音色の変化もほとんど感じません。

全体的には情緒的に美しく音楽を聴かせるタイプでしょうか。
同じ8cmPPでもモニター的なシャープさを誇る井形さんとの対比が際だちます。

エンクロージャーはニトリで799円の竹製と判明。
見た目と音とのギャップが衝撃的なスピーカーでした。





第2回PARCサウンド鑑賞会その4

第2回PARCオフ会原画井形


4番手は井形さん。
8cmPPによるトリプルバスレスです。

前回もトリプルバスレフでしたが、
躯体デザインが全く違います。
ユニットが大きな穴の中に1本足で浮いているように見えます。

ユニットまわりの空間が最終ダクトとつながっていて低音がでます。
ナゾの多いトリプルバスレフですが、何と計算式まで初公開です。
感謝感激です。

音出しです。
キレのいい音が飛びだしてきます。
打楽器のインパクト音がリアルで鮮度の高い音に感じます。

高域はかなり伸びています。
機関車のシューシューいう蒸気音も本物みたいです。
特に中央を通過するレール音は臨場感抜群です。

低域は重低音のレベルは低いもののレンジは広いようです。
オルガンもしっかり再生です。

印象で言うと若々しく元気な音です。
ちょっとPPとは思えないほどのシャープな音です。
でももうちょっとソフトな鳴りの方が好みかな。

今回もハイスピード低音の井形サウンドを体現した機体でした。

第2回PARCサウンド鑑賞会その3

第2回PARCオフ会原画田中


休憩の後の三番手は主催スタッフのお一人の田中さんです。

13cmウッドコーンフルレンジを標準箱に入れたそうです。
金のフェイズプラグがカッコいいです。
上のツイーター112Aはデモでは鳴らしていましたが、
本番ではつないでいません。

今回駆動アンプはステレオ誌オマケアンプです。
フィギュアケースにきれいに納められています。

ソフトが変わっていて音質がどうもよく分かりませんが、
ピアノやサックスが美しい穏やかな音です。
変な表現で申し訳ないのですが、哀愁を帯びたなつかしい感じで、
モニター的な鳴り方の対極にあるスピーカーです。

良好な定位の中、とげとげしさがないので音楽に集中できます。
皆さんが集中していたのは、漫談。落語?
スピーカーの発表というのを忘れて大笑いです。

アンプを立派なものに換えると、中低音がやや厚くなったようですが、
すごい差があるようにも感じませんでした。
改めておまけアンプの性能の高さが分かりました。
フィギュアケースのアイデアも秀逸です。

正攻法で音楽を楽しめる機体でした。


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