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補強後のF特

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3段MDFの周波数特性を改めて計測してみました。

赤が同じ内部設計の発泡スチロール箱、
黒がMDF
青が上下をパイン材で補強した完成版

驚くほど補強なしと特性に差がありません。
強いて言えば、完成版の方がディップが深いです。

かなり意外でした。
完成版とMDFオンリーとでは音色が違うのです。
音色の違いは、高域のピークによって発生すると思っていたので、ディップに変化が出るとは思ってもいませんでした。

もう一つのF特はダクト特性です。
ダクト特性の読み方がイマイチ理解できていませんが、
共振ピークが150Hzにあります。
これはちょっと高すぎですよね。
ユニットのf0と重なってシステムとして125Hzに大きなピークが発生しています。

おかげでウッドベースが明瞭ですが、
シングルバスレフならば、ダクト共振を80Hzぐらいに持っていくのがセオリーでしょう。

今から調整できるのは第3ダクトだけですが、
そういう小手先では、うまくいかないように思います。
だって第1第2第3の全てのパラメーターを試して、試聴で決定したダクトなので、第3だけいじれません。
それでもパワーを入れるとジャズなんかが良く聞こえてくるから困ります。

欠点も多いのですが、できの悪い子ほどかわいいってホント。




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3段MDF 完成

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3段MDF、完成いたしました。

ステレオ誌のコンテストには落ちてしまいましたが、このユニットですごく楽しめました。

私としては、
初めてのトリプルバスレフ、
初めての楕円ダクト、
初めてのグリル製作、
とハラハラドキドキでした。

もともとは発泡スチロール箱の実験から始まりましたが、一応終着駅までたどり着きました。
ご助言をいただきました皆さん、ありがとうございました。

音はともかく、けっこう気に入ったので、
どこかで発表させてもらうとうれしいな。


黒にした

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三段MDFの第三ダクトとグリルは3Dプリンタで作ったのですが、むちゃくちゃ不評です。
原因は色。

CGの色とそっくりな水色です。
これがつや消し黒のボディーと合わないそうな。
しかも半透明の水色なのでプラ感強しです。

個人的には初代iMACみたいでオシャレ路線かと思っていましたが、
世間との感覚の乖離を実感いたしましたです、はい。

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で、新たにデザインし直して、黒で作り直すことにしました。
上のCGが、作り直したデザインです。

え?どこを直したか分からない?
中央のリングがプチホーンになっています。
それだけなんですけどね。
で、つや消しっぽい黒でプリントしたものを取り付けました。
そりゃ同じ色だから合わない訳がない。
結果、パインのクリア塗装とMDFつや消し黒のツートンカラーとなりました。

さて、音出しですが、
色が変わっても当然音は変わりません。
ちょっと前に上下に補強した時に音が変わった感じがしてましたが、その感覚は続いていて、
気のせいではないようです。

ざっくばらんに言うと、発泡スチロールとMDFの中間の音がします。

となると、
材質固有の音は、内部反射による影響よりも、外装材の影響を大きく受けるという仮説が成り立ちます。

発泡スチロール箱の箱鳴きで困っていた時に、
「外を板で覆えばいいんじゃない?」
そんなアドバイスを多数の方から頂いました。
今回の仮説が正しければ、スチロールの周りを板で覆うと、箱鳴きは治っても、音色が変わる、ということになります。

ん、ということは、MDFで箱を作ってスチロールで覆うと、いいとこ取り?

材質の音色のメカニズムってどうなっているんだろ?

誰か、検証してくれないかなあ。


補強する

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箱の強度不足は不安なので、
上下に板を足して補強しましょう。
イラストの黒い部分を足せば上下方向の強度が出るはずです。

最初はカッコよく楢材で探していましたが、
250mm角の厚12mmだと4枚で5千円ぐらいします。
このスピーカーに追加で5千円は痛い。
結局ホームセンターでパイン集成材にしました。
板は2100円也。
ところがカット代が他に1100円かかりました。
何でそんなにカット代が高いのかというと…

ふふふ…


ルーター加工をやってもらいました。
自分のスピーカーに取り入れたかったんですよ、ルーター加工。
他のスピーカービルダーさんのルーター加工による面取りの美しさは、憧れでした。

で、一辺110円。
8辺なのでそれだけで880円でした。

クリア塗装して上下に接着。
かえって手作り感が増してダサくなったような気配ですが、機能性の向上があったので気にしません。

音出しです。

あれ?
ちょっとレンジが広がったような…
高音に張りが出て、明るい感じ、のような。
低音もしっかり感が出た、ような…

聴いて分かるほどの差が出るのは何か変だな?
気のせいだよね。

更なる弱点

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3段MDFのことを作者という立場を忘れてボロクソ言っていましたが、
更なる弱点の指摘です。

容量や外形サイズは計算通りなのでいいのですが、
板組みがまずかったなと思っています。

実は天板と底板に荷重がかかると、板が抜ける可能性があります。
それぞれを垂直に補強する部材がゼロです。

実際は、板厚の倍の接触面積で側板やバッフルと接着剤でくっついていますが、とにかく、垂直に支える部材がない。

いつもはこんな組み方はせず、バッフルと裏板に天板が乗るような板取にするのですが、
どうかしてました。

90度傾けて横になった形で置けば、強度的にはOKです。
もともとスクエアだから何の問題もないけど、ちょっとなあ…

小さい箱に間仕切りがあるので、ヤワではありませんが、すごくモヤモヤします。
底板にインシュレーターを置いて、天板に鉛の塊を置いたらアウト。
どっちかが抜けます。

どうしよう。
後付の補強をしようかな。

バカな子ほどカワイイっいうのは本当かも。
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