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サウンドチェックの会

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我孫子サウンドチェック

オーディオのオフ会には会場が必要で、
公共施設が使えればそれが一番です、
さらに音響が良ければ最高です。

千葉県の我孫子市近隣センター「こもれび」大ホールをお借りして、オフ会向きな音響かを確かめることとなりました。
ついでに自機の音出しです。

参加者は4名。
IGTさん、穐山さん、Bさん、そして私ケイ。
Bさんはゲストなので、機材持ち込みなしです。

スピーカーは3名がそれぞれ1機ずつ。
IGTさんはオントモM800小型密閉。
穐山さんはパークのウッド8cmにツイーター追加の本格的2ウェイバスレフ。
ケイ、パークのポリプロピレン8cm変則バスレフ「灰箱2」。

持ち寄ったアンプは多彩。
IGTさんが自作機を2機、
穐山さんはONKYOのプリメイン。
私が出来立ての「向井アンプ」。
アンプだけて4機ってすごいな。

プレーヤーは穐山さんに持参していただきました。
ありがとうございます。

さて音出し。
スピーカーとアンプを取っ替え引っ換え、
いろいろな組み合わせで鳴らします。
最終的には穐山さんのスピーカーでさまざまなチェックを行いました。

スピーカーを固定してアンプを聴き比べると、
思った以上に音が違う。
私が聞き取れた違いは「レンジ」「低音の出」「音場感」「情報密度」といった項目になります。

どの項目も優秀だったのが穐山さん持参のONKYO。
すごくカチッとした音です。
何の不満もありません。

当方の「向井アンプ」は穐山さんのアンプのプリ部を接続して鳴らしました。
「レンジ」「情報密度」は他のアンプと比較すると劣る感じがします。
特に高域はどうも詰まったようなフィーリング。

コストパフォーマンスに驚いたのが、
IGTさん持参の一台、
秋月の680円の基盤AN7173Kを使ったパワーアンプ。
低音の迫力は物足りなさがありますが、
特に「音場感」に優れているように感じました。
これは好みです。

この基盤AN7173Kを取り付けたシャーシはお菓子の金属箱。
追加したヒートシンクを箱の内壁に直接取り付け上手く排熱しています。
今回、一番貧弱な電源部でこのクオリティですから、
強化したらとんでもない実力を発揮しそうです。

秋月電子通商のページを見ると、
この基盤について、いろいろと恐ろしい注意書きがあり、
ほとんど何を言っているのか分からない。
シロートが手を出しちゃいけないアンプの香りがします。

もう一つ気になったモノはスピーカーユニット、
オントモM800。
今回、聴くのは初めてです。
これが金属振動板とは思えないクセの無さ。
可聴域にはピークを感じません。
下も無理なく自然な低音。
視聴時間が短くてハッキリとした判断がくだし難いのですが、
2個で約3k円ですから、これまたコストパフォーマンスが高い。

「ONTOMO shop」にてスペックを確認すると、耐入力5Wで82.5db/Wmと、能率の低さが最大のネックになりそうです、
値段も安いのでシリパラ接続で使いたくなります。

低音の出が自然で良いのはゴムエッジの効果でしょう。
ゴムエッジ+合金の8cmと言えば評価の高かったSA/F80AMGが思い出されます。
それに対してM800は人気がないらしいのですが、
何でだろう?
ところで、このユニットの重量が280kgってスペック表にあるんだけど…

「こもれび」大ホール、小学校の体育館ほどの広さがあります。
ほぼ板張り内装なのに残響特性は問題ありませんでした。
ちょっと不思議です。
また、低音の聴こえ方も場所によって差が出ないのは優秀です。
音出しにはなかなか良い会場だと分かりました。

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新作SP発表会 その4

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四番手、トリは再びイガニャンコさん。
「エアサスペンション付きショートBH」

ユニットはFE103En。
あれ?Enってこんな振動板の色だったっけ?
すごく年季の入った色です。

スワン型と言っていいでしょう。
小さなヘッドに細い首が付いて、
開口が下部にあるバックロードホーンです。

開口部で少し折り返しがあるだけの
ほぼストレートなショートバックロードホーンです。
広がり定数1.0音道長0.8mで
開口部付近で一部面積を絞っていることがエアサスペンション。
2ストエンジンのチャンバーみたいです。

ちなみに木材カットは
株式会社アサヒさんにお願いしたとのことです。
次は私も頼もうかな。

音出しです。

ユニットなりのハイ上がりに感じます。
低音は出ているのだろうか?
ソフトが自衛隊なので、
聴いている方としては迫撃砲発射の度にビクついています。
音の立ち上がりの瞬発力は凄まじいものがあります。
ローカットもせずにこんなに大音量でも壊れないのは、さすがバックロードです。
ただ、ナレーション部は定在波の影響が出ている印象です。

しかしこれではF特が全く分からないので、
お願いして別のソフトをかけてもらいました。
あ、結構低音出てますね。

例のホテルカリフォルニアでは、
ドラムの低音がよく再生されています。
その後に続く観客反応の地響きの表現は苦しいので、
重低音までは到達できてはいないようです。
サイン波では60Hzまではいけています。
これだけコンパクトなバックロードとしては驚異的です。

別ソフトではキーボートが少し奥まって聴こえますが、
ボーカルに張りがあり、総じて楽器分離がよく聴こえます。

開口部絞りはダンピング向上、中音漏れの抑制が期待できます。
実際のところ、中音漏れは確かに少ないのですが、
音道に吸音材を使っているので、
何が効いているのかは分かりません。
ダンピングもこの部屋だとちょっと分からない。

ホルスト組曲の左右の音の広がりは素晴らしい。
さすがスワン型です。
定位は視聴位置からだとやはり悪いのですが、離れるとビシッとしてました。
やっぱり視聴位置か。

ソリッドかつドライで氏のハイスピードトリプルバスレフを彷彿させ、
実にイガニャンコさんらしい音でした。
今回のトリに相応しい機体です。

この新作SP会は全てイガニャンコさんのご尽力で実現できました。
発表の機会もいただき、感謝申し上げます。
改めましてありがとうございました。
次回は迷子にならないように集合いたします。

新作SP発表会 その3

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三番手はおおさわさん、
「テレスコ…」なんだっけ?
すみません、機体名を失念いたしました。

スライド機構で内容積とダクト長、共に可変します。
スリットダクト間隙は5mm。シビアな加工技術です。

実はバッフル交換式で、
今回は3種のユニットをご用意いただきました。
まず最初は8cmクラスの400円ユニット。
振動板の白いダンピング剤はオリジナルでしょうか?

背面にはウーハーが固定されています。

音出しです。

ああ、やっぱり低音の聞こえがおかしい。
以前聴いた時はスリットバスレフらしく、
非常に締まった歯切れのいい低音でしたが、今回ゆるいです。
部屋のせいだな。

中低音でもレベルが落ち込む帯域があるようにも感じます。
でもその上は少し賑やかに高音が伸びていますね。

おおさわさんは演奏者に寄り添った曲紹介をされて、いつも楽しみにしています。
最近は本当に亡くなるミュージシャンが多くて寂しい限りです。

次のユニットは1000円。
12cmクラスです。
これは帯域がそろって音分離も良好です。
レンジも広くバランスがいい。
サックスは艶やかで高域打音もシャープ。
中域が非常に情緒的に鳴って、しかも聞きやすい。
音楽が楽しめそうな組み合わせです。

自作にはこのクラスのサイズが一番しくじりが少ないのでは、と最近思います。
8cmクラスは腕の見せ所ではありますが、
かえって躯体が大きくなったりします。
その点12cmは懐が深い印象です。

最後はフルレンジではなく、
黄色いケブラー振動板のウーハーです。
こちらは一つ2,000円。
手前にツイーターをぶら下げます。
んー、確かに低音は出ていますが、
あまり印象に残りませんでした。
すみません。

今回、3種のユニットを同じ躯体で聴き比べるという貴重な機会でした。
しかも音出ししながらユニット交換。
すげーっ!

私の中のベストは1,000円でした。

新作SP発表会その2

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二番手はケイ「K-N1改」
発表に混ぜてもらいありがたい限りです。

さて、前に立って音出しです。
まずはトランペットと小田和正を聴いていただきます。
そして実はツイーターなしのウーハーだけの再生でしたとタネ明かし。

だから何?
という反応にはめげずに続けます。
改めてツイーターを-8dBで接続し、
また、頭から音楽再生です。

重心は低めの音に感じますが、
超ライブ会場なので、
ツイーター加味の加減が分かりません。
これでいいんだろうな。たぶん。

低音は大昔に締まった音質に調整したつもりが、ボワボワしてます。
部屋のせいだと思いたい。

明和電気の音場感は狭い感じです。
ううむ…

以下は加藤さんの試聴メモをそのまま載せさせていただきます。

————————-
1曲目Remember Me? 
トランペットソロ クチビルの動きが見えてくる。解像度良し。
3曲目 1曲目にツイーターを付ける。相対的に低音が効いてくる。
5曲目 オフコース 別れの情景I
シンバルが良い。
6曲目 Waltz for Debby
WFD スネアが前面に出ている(これはウーハー)ベースはしっかりしているが音圧は低いか?
7曲目Come Together
フロアタムの音が大きい。スネアが前面に出る OK!

きっと中音域のバランスがいいのでJ-POPとの相性が良い。

(向井さんアンプに変更後)
低音の圧が大きくなった(私は好き)
WFD ベースが強くなる。
10cc I’m not in love
これはアンプを変えるべき。コーラスの音域が消されている。
—————————-
加藤さんありがとうございました。

途中でアンプを入れ替えたりと有意義なトライをさせていただきました。
アンプって高い安いじゃないな。
Lo-Dもいいけど向井さん作成のアンプがいい。
実にいい。
教えていただいた資料によると、
アンプ部 TDA7294 モノラルアンプ キット2基
電源部 イトウ電子部品 パワーアンプ用 ±50V以下 電源基板キット
電源トランス 0-12-15-24-25-27-30 5A
J-305型

注文しました。
でもトランスは売れ切れで入荷は半月後。

スピーカーの話に戻ります。
スペアナでは8kHzから音圧レベルが高くなり、14kHzでの大きなピークが確認できました。

10kHz以下はフラットなので
パッシブで組んだノッチフィルタとイコライザーは有効のようです。

しかし、ツイーターなしだと中高域の凸凹があって、ツイーターが上手く均しているというのが実態のようです。

サイン波確認では、
35Hzからは十分な音圧が確保できていました。
ダクト設計は45Hzなので、意外と粘っています。

ちゃんと鳴ってよかったよ。

新作SP発表会

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今年初のオフ会ですよ。

2/11(土)
「イガニャンコの新作 SP 発表会 」(以下 新作SP会)
練馬区の氷川台駅近く、
貸しスタジオ「リアクションはなれ2」

練馬区ってどこだ?
ナビ様の言う通りに車で行きました。
閑静な住宅街、いいとこだなあ。
こういうところに住みたいなあ。

さて、現実に目を向けます。
例によって迷子になり、
遅れて着いたら、セッティング真っ最中。
早速、暗幕張りをお手伝いさせていただきました。

暗幕?
スタジオが超ライブなので、
デッドニングのようです。

今回発表機体は4種。
まず第一弾はイガニャンコさん
「バーチカルツインBH+BS ver.3」

前面下部に開口部があり、バックロードっぽい。
でも開口部からは塩ビ管が生えている。
ユニットはフルレンジP1000を2機とツイーターHiVi K1が1機の仮想同軸。
上のユニットがバックロード、下がバスレフを担当しています。
塩ビ管はバスレフダクトです。

いつも不思議に思うのですが、
イガニャンコさんはバックロードとバスレフを合体する作例が多いのですが、
ほとんどがバックロード開口部手前でバスレフダクトと合流してます。
別々に空間に開放しては何かまずいのでしょうか?

音出しです。
fostexなのにすごくゆったり鳴る雰囲気です。
でもダルということはありません。
ツイーターが効いていて、スッキリ高域まで伸びて、フワッとした音場感です。
でも中央定位が甘いかな。
と思ったら、後ろの方に立つと、しっかりした定位でした。
部屋のど真ん中に座ってしまって、視聴位置が悪さをしているみたいです。
音場はやや奥に並ぶ感じです。左右の広がりは普通かな。

レンジは広いのかな?
どうも特徴がなく、印象に残りません。
パワーを入れた時に低音が伸びているのが分かりましたが、
小音量状態だと、バックロードが十分に駆動できていない印象です。

このバックロード部ですが、
シリーズで約3Ω抵抗が入れられてレベルが落とされています。
そうすることで、バスレフと上手く低音が出たとのことです。

このアイデアは気付かなかった。
私もさんざんバックロードとバスレフが上手く合わないかと試行錯誤してきましたが、
バッロード側の出力を落としてマッチングを図るとは盲点でした!

おかげで、全長65cmのショートバックロードホーンながら中音漏れは気になりませんでした。
断面図でしか分からない背面音道幅も小刻みに変えており、丁寧な作りです。

で、その低音ですが、
どうも澱む帯域があります。
ベース音階の帯域に入ってますので、
100Hz前後と思われます。
今回のどの機体についても発生したので、
部屋の定在波でしょう。

P1000特有の中高域の荒れが抑えられており、クセは感じられませんでした。

高域がライブな部屋と相まって、
ハイ上がりなのに何やらホワーンとした不思議な印象が残りました。

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