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固定アッテーネーターつづき

ツイーターにフェルト


ツイーターに抵抗を2個つなげて、固定アッテネーターのできあがりです。

音出しすると、ちゃんと減衰しているようです。
まだ、ちょっとハイ上がりかな。

それよりもボーカルの「サシスセソ」がきつい感じです。
聴けば聴くほど気になってきます。
どこかにピークがあるのでしょうか。

ツイーターの音を出している場所は平行面が多いからなあ。
エンクロージャー内部の理屈で片面に吸音材を貼ってみることにしました。
とは言ってもドーナツ型に切り抜いたフェルトを上に乗せるだけです。

上の隙間があつらえたようにピッタリです。
「ここまで計算して作ったのよ。」
そう言えればカッコいいのですが、単なる偶然です。

再度、音出し。
う~ん、やや和らいだってとこでしょうか。
根本的にはほとんど変わっていない感じです。

前は気づかなかった、スーザン・ボイルさんのボーカルの上が荒れた感じです。
まだ、レベルが高いのかな?

いやいや、これはレベルの問題じゃないような気がします。
ずっと聴きたいっていう音じゃないもの。
根本的に構造を見直さないとダメかもしれません。

固定アッテネーターに挑戦

固定アッテネーター


GAN-9に追加したツイーターべレベルが高すぎるので、レベルを落とすために固定アッテネーターに挑戦です。
バイオーム型のも線のつなぎ方が分からないのですが、固定アッテネーターは更によく分かっていません。

2つの抵抗をシリーズとパラレルに一個づつ取り付けます。
このパラレルの意味が分からなかったのよ。

じーーーーっと見てたら気がつきました。
パラレルの抵抗R2はレベルを落とすための抵抗で、
シリーズのR1はユニットインピーダンスを合わせるためのものだということに。

そうなれば、計算が出来ますね。
いろいろ悩んでいたのはツイーターが8Ωと4Ωの場合は本に記述があるのですが、
6Ωがないのよ。

減衰量によってパラレル抵抗R2を決めて、配線全体でユニットインピーダンスが変わらないようにR1を決めればOKです。

6dBダウンで
R1=3Ω
R2=6Ω

などとやっていたら、いいホームページがあったのね…。
「Dynavector」さん、
http://www.dynavector.co.jp/lecture/crossover/crossmain.html
本を読みながらいろいろ考えるって古いのかなあ…。

雪の降る中をコイズミ無線まで行って買ってきました。
ドンピシャの抵抗値がありませんが、近いのを買ってきます。

家に帰ってから抵抗値をテスターで調べると、
3ΩのR1は3.1Ω、5.6ΩのR2は5.8Ωでしたので、ほぼ計算通りの減衰量になります。

ものの本にはコンデンサーよりスピーカー側に固定アッテネーターを取る付けるような図があったりしますが、
逆でもいいのかな?
コンデンサーよりもアンプ側に抵抗を取り付けてみました。
ラグを取り付けるスペースがないので、空中配線です。

スリットバスレフについて

P650標準箱はなかなかあなどれない音をだしております。

この標準箱には丸ダクトとスリットダクト2種類あります。
丸ダクトはフォステクスの技術者がステレオ誌用に製作したもので、
スリットはそれをMDFで量産してコンテスト表彰式にクジで来場者に配った物です。

丸がガンダムでスリットがジムですね(よけい分からないかな…)。

このスリットダクトの低音がいい感じです。
似たような設計のGAN-9と比較してもダンピングが効いています。
本当は丸ダクトと直接試聴比較が出来るといいのですが…。

最近では自作にはあまり登場しない感があるスリットバスレフですが、
優れた特性があるのではないかと考えるようになりました。

スリットバスレフ考


空気の動作図で考えてみます。
上の図は丸ダクトのバスレフで内部の空気の動きを妨げません。
それに対してスリットダクトはダクト内の空気が動きづらくなります。
結果、気室の空気バネに対して制動が効く構造です。

そう考えるようになったのは「オーディオ懐古録」さんの掲載された、
Victor JS-55に関する記事です。
以下はその抜粋です。
-------------------------------------------------------------
バスレフ型は,低歪率で低域が伸ばせるというメリットの反面,低域の過渡特性が悪くなりやすいとい
う特性があり,上述のダクトの設計が重要になってきます。そのため,ダクトの長さを精密調整する,ダクトを分散配置するマルチダクト,ダクトの吸音材を入れるダンプド・バスレフなど様々な工夫が行われています。「PSCS」はそうしたダクト構造の工夫の一つで,「Pulsive Sound Control System」の略でした。
-------------------------------------------------------------

気室内の吸音材の量でダンピングするのがセオリーかと思っていましたが、いろいろな方法があるのですね。

わざわざ2本ダクトにするスピーカーの意味がやっと分かりました。

これって、常識だったのかしら?

NEW GAN-9

NEW GAN-9


K-5963はその後、スパイラルホーンにあれこれ詰めたりしましたが、
劇的な変化はありません。
すっぱり次へいきます。

さて、またもやP650を使ったスピーカー、GAN-9です。
同じユニットを使ったシャア専用塩ビ管スピーカーと比較すると、
なぜか上のレンジでの伸びの差が大きい感じがします。
シャアが上ってことです。
飛び道具の武器追加で対抗します。

ツイーターを足すことにしました。
問題はどうやって足すかです。
本体に接着はできません。しかも丸いので乗せられません。

で、下に仕込むことにしました。
ちっちゃくて安いND20FA-6っていうのを買ってきました。
2個でだいたい2600円。
本体を別のフレームで持ち上げて元々のスタンドの中に入れる作戦です。

新しいフレーム作りがちっちゃいのでやや難儀です。
スペースがぎりぎりです。

ユニットを上向きにしたのは能率合わせというチープな目的もありますが、
水平方向の指向性改善とカラーをフルレンジと合わせるのが主目的です。

マルチウェイの問題点の一つに音色合わせがあります。
強固な躯体に仕込んでお互いの干渉を排除するからその問題が出るのであって、
メインユニットの振動が伝わるような固定の仕方や、
あるいはその振動物にあえて反射させればカラーの問題は解決するはずです。
まあ、ゴム躯体だからできる芸当かもしれませんが。
邪道かな…。

フレームは3ピースでユニットは独立しているという変わったブツになりました。
配線も3本の線を効率よく接続するワニ口も追加します。
全部で6パーツの合体作業が学研の科学みたいでワクワクします。

ツイーターに4μFのコンデンサーをつけ、メインはスルーです。
クロスオーバーは6600Hz。
組んで音出ししてみると…。

全然能率が合ってないじゃん。
強烈なハイ上がりです。でも刺激は少ないかなあ。
やっぱり8Ω85dbのメインユニットと6Ω90dbのツイーターをアッテネーターなしに合わせるのはムリがありました。
でも水平方向の指向性は十分で音色合わせも問題がないように感じます。

お金がないので固定アッテネーターだな。
というのはウソで普通のアッテネーターは使ったことがないので配線が分からないのよ。とほほ。

作ってみて気がつきました。
ここまで面倒な3ピースフレームにするぐらいなら、
初めからツイーター付きのスタンドを作り直した方が良かったのではないかと…。



ホーンにフェルト


フロントホーンにフェルト


中音のハリ、分離共に良好なのですが、副作用として拡声器のようなクセが出て、
ギターはどれも同じような音色になっています。

ホーンを殺すか?

アレをマネしてみましょう。
ミューズの方舟2010でもフロントショートホーンの部分に吸音材を貼っている機体を見ました。
吸音材の量でホーンのクセをコントロールできるかもしれません。

さっそく、フェルトで疑似ホーンを作ってつっこんでみます。
フェルトがバッフル面からもはみだして、太巻きの末端部分のようです。

試聴です。
おお、クセがナッシング。
でも中音以上のレベルも激減です。
しかもトランジェントが悪く、キレがありません。
音の立ち上がりがぼやけた感じです。
相対的に低音の出が増えました。結構低音レベルはありますね。

クセはなくなりましたが、音そのものが悪すぎです。
こういう音を「死んだ音」って言うのかなあ。

お次はフェルトの量を減らします。
三分の一ぐらいにしてやってみました。
う~ん。まだ中音域の立ち上がりが緩いです。
しかもクセが再発。
合わせ技で最初のパターンより悪い感じです。

この際、クセはある程度目をつぶって、中高音レベルに着目するチューニングに方針変更です。

先ほどのフェルトの厚みを半分にしてみます。
クセはあります。
粒立ちはノーマルよりはややマイルドですが、許容範囲内かな。
ステレオ誌のチェックCDのハープはほとんど聞き取れませんが、
ギターの種類の音色違いはまあまあです。
中低音の量感が減った感じです。ダンピングが悪いかな。

変わった音色のスピーカーとしてみれば許してもらえるレベルのような気がします。
ハイファイ再生とはやや違いますね。
昔聴いたフリップスのM8ユニットでのバスレフに似た感じです。

オフ会でも感じましたがフロントホーンって大なり小なりクセが出る気がします。
KO球さんの実験でそれを意識することができました。

フロントホーンにクセがでるのは、
エクスポネンシャルホーンというよりハイパーポリックホーンになってしまうからかもしれません。
初めからフェルトを仕込む溝をホーンに作っておいてコントロールする方が後々のチューニングが楽かもしれません。

3Dスパイラルホーン部分の調整はまだですが、ユニットのエージングが済んでからですね。



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