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ステレオ誌コンテスト2

グッドサウンド賞

グッドサウンド賞は大城重美さん「10F-Twin Drive」。
珍しいぐらいに正統派の箱形バスレフでどこか懐かしいデザインです。
端正なイメージです。
フロントにわずかに角度をつけてユニットが2つあります。

「あの置き方間違いだよねえ。」
などとお隣の方と話していましたが正しいらしいです。


嫌みのない音です。
女性ボーカルが美しく、角度を付けた一方がこちらを向いているせいか高域が伸びます。
低音は下まで伸びて厚いのですが、シンフォニーのバスドラムまでは苦しい感じです。
聴き進めていくとボーカルが荒れた感じにも聞こえますが、入力がやや大きいのかもしれません。
音場、定位は自然でいい感じでした。

ところで、表彰式では「グッドサウンド賞」と「ベストサウンド賞」という二つの言い方をしてましたが、どっちなんでしょうね?

このスキャンピークのユニットははっきり言ってどんな箱でも破綻はしません。
特に中高域はどの機種もほとんど同じ明るめのすっきりした音傾向です。
フォステクスの暴れ馬みたいにはまった時はすごいけど外れるとまるっきりダメってことがありません。
スキャンピーク社恐るべし…。

ステレオ誌コンテスト1

グッドデザイン賞

2012ステレオ誌のスピーカーコンテスト授賞式に行ってきました。
12時会場、12時半からデモって招待ハガキに書いてありましたが、
12時過ぎに到着するとデモが既に始まっていて、数機種聴けませんでした。

昨年までとは違って、デモブースは一カ所なので聴きやすいです。
ただ、デモ音楽の時間が短かくてスピーカーの音色がよく分かりません。

なんだか、いつもよりバタバタした感じで授賞式が始まりました。
入賞作を紹介していきたいと思いますが。

最初にお断りいたしますが、音に関するところは私ケイの独断と偏見とプラシーボによるものです。

まず、グッドデザイン賞、高木秀直さん「3Dスピーカー」。
何で、台の上に空気清浄機が乗っかっているのかと思ったら、これがスピーカー!
見事すぎる曲線です。
上のフタみたいなのは上向きユニットの反射板なのでヒンジを下げても本体とはフィットしません。
塗装も含めてメーカー製家電にしか見えません。
材質はFRP。どうやらその道のプロらしいです。
バックロードっぽく見えますが、ダクト末端にホーン構造をとりいれたバスレフだそうです。

音出しです。
4発あるせいか中音が厚く、多発使いらしくゆがみ感が少ない感じです。
反面、反射させている高域は弱く聞こえます。
重低音もちょっと苦しい。
おしいのはボーカルの下がややよどむような雰囲気があります。

音がどうこういうのはヤボってもんでしょう。
とにかく驚愕のフィニッシュレベル。
こんなの誰にもできるって訳ではありません。
プロの技術レベルの高さを目の当たりにしました。
グッドデザイン賞にふさわしい作品でした。


ステレオ誌コンテスト おまけ


次期グランプリ作品


ステレオ誌の編集長さんがさかんに客席に向かって「マニアの皆さん…。」
と呼びかけていましたが、
「私はマニアじゃないよ。」心でつっこみを入れていました。

展示されていた作品は本当に皆さんハイレベルです。
特に自称、初心者の方の工作レベルがハンパないです。
ホントか?


今回1次審査を突破した作品の共通項を拾い出してみました。

1,密閉型はダメ

密閉型は一つもありませんでした。最低でもバスレフ。
ダブルバスレフが標準っていう感じです。
皆さんどうやって計算してるんでしょう。
フロア型はほとんどが共鳴型やバックロードといったところです。

2,バッフルは黒

今回P800はフレーム形状から内側取り付けが難しいというのが理由でしょうか。
しかもフレームカバーも作るのが難しい形でしたので、フレーム色に合わせたのでしょう。

3,ラウンド形状、又は多角形

フロア型でさえ直方体がほとんどありませんでした。
ブックシェルフ型というのは死語?
五角形にこだわった作品も複数ありました。
ぐにゃぐにゃな形態ほど入賞かも。
天板を斜めにカットするのが旬。

4,塗装も美しく

当たり前か…。
奇抜な色はあまりウケないみたいです。

5,試行錯誤の跡がある。

完成作品だけでは伝わりませんから、書類段階で「こんなに苦労しましたっ!」っていうのを出した方がいいみたい。

6,初心者又は初製作

新人賞みたいなものでしょうか?
前回も初心者の方が入賞してました。
ただ、今回は初心者とか初製作とか信じがたい完成度だったので関係ないかも。

6,材質は木

やっぱり木がいいみたいです。ゴムとか陶磁器とかだと上位入賞は難しいようです。

7,ターミナルは必要

あえて言う程のことではないのかもしれませんが、
昨年、私は直ケーブルでひんしゅくを買っていました。
ターミナルなしの作品は今回なかったなあ。

8,スタンドも立派
小型タイプのスピーカーも規定サイズ内に収まるスピーカースタンド付属のものも多かったです。
それがそろいもそろって凝った形状でした。


石田審査委員長は「やはり音がいいことが大事です。」ってまとめの講評してました。
すみません…。

サプライズのプレゼントはステレオ誌で掲載された浅生先生作品でした。
これ以上自宅にスピーカーを増やしてどうする、という心の声を無視して応募してしまいました。

ステレオ誌コンテスト6

ステレオ誌グッドアイデアサウンド賞



グッドアイデア賞とスピーカー制作者なら一番欲しいグッドサウンド賞です。

グッドアイデア賞は齊藤さん「Rose Air Suspension」。
バスレフと変形バックロードを組み合わせた大型フロアタイプです。
神崎先生が一生懸命構造を説明していましたが、さっぱり分かりませんでした。
床に向かって開口部があるのですが、断面積は広そうです。

5角形断面の美しい仕上がりでベージュと茶の上品な塗装です。
どことなく和風なデザインです。

初めに鳴らすソフトのギターがつややかです。
女性ボーカルは少し控えめな鳴り方に感じます。

低音は量感重視で中低音までそれが続き、
オーケストラは楽器の分離がやや悪いイメージですが、
音が団子になる感じが妙にリアルです。



グッドサウンド賞は河口さん「Troy MiniP8」。

ごろんとした愛嬌のあるデザインです。
かなり厚のある材と大型のインシュレーターを使っています。
黒いバッフル面にユニット周囲が赤く縁取られていて、
サンスイのアンプのようなイメージです。

構造説明がなかったのではっきり分かりませんが、バスレフのようです。

適度にハリのあるストリングスを奏でます。
ボーカルはクールな感じです。
中音のクセが適度なスパイスになっていて、音の立ち上がりも良好です。

下のレンジも十分ですが、もう少しウッドベースが鳴って欲しいところでした。
音場や定位が分かりにくい会場でしたが、共にいいです。
インシュレーターが効いているのかもしれません。

これが初製作作品だそうです。
ホントか?


ステレオ誌コンテスト5

ステレオ誌fostex賞他


FOSTEX賞とグッドデザイン賞です。

FOSTEX賞は松尾さん「ラウンドフォルムスピーカー」。
2.8リットルの小型バスレフです。
コンテスト会場で見ると超小型と言ってもいいぐらいです。

低音はムリをせず、中音がしっかりしています。
例の中音ピークは目立たず、フルートがきれいです。
ややソフトな鳴り方でしょうか。

白木のシンプルなデザインは北欧家具のようです。
組み木かと思ったら、板材を交互に組み合わせて作ったようです。
有る意味、手作り感が見られないスピーカーで、正直欲しいと思いました。
寝室の枕元にいいですね。

特別審査員のFOSTEX社佐藤さんの、
「ユニット設計者として、作って欲しかったのはこういうスピーカーなんです。」
という講評が印象的でした。



グッドデザイン賞は加藤さん「PLATONIC12」
正12面体に1ユニットのバスレフです。

定在波の影響がない箱なのに、こちらはクセがあります。
ボーカルにも同じものが乗ってきます。
意外にレンジは広く、フルートがきれいです。
トランジェントは非常に良好で、ややもするとシンバルがきつく感じるほどです。
金管楽器は全体にいい響きで、特にサックスがいい感じでなりますね。

ボーカルの子音も強いフィーリングなので、高域に何かピークがあるのかもしれません。
吸音材を使ったのかどうかが非常に気になります。

正直言うとグッドデザイン賞というのには違和感があります。
正12面体にはデザインが入る要素が全くないからです。
また、最後の自作スピーカーコンテストでは同様コンセプトの作品が落選していました。
「木工技術賞」とかあればピッタリです。

加工技術はとても高いです。
合わせ目がまったく見えません。
どやって合わせ目の角度を削ったのか知りたいです。
欲を言えば、これに合ったスタンドも欲しかったなあ。





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