アンプの冷却4

電気はやっぱり怖いので、結局、ファンを前面に置いて常に監視できるようにしました。
ファンを取り付けた状態で箱を仮組してみます。
あれ?
大きい?
なぜか10cm幅が大きくカットされています。
しかたがありません。
アンプのサイズに合うようにノコギリで切り直しました。
そうやって箱を組むと、ファンが中央から偏ってしまいました。
しかもいかにも失敗というようなビミョーな偏りかげんです。
80年代のアンプボリュームの位置みたいな中途半端さです。
ま、いっか。
アンプにセットして具合をみます。
ファンの音は無音ではありませんが、まあ許せる音量です。
ややカタカタいう音質ではありますが、通常音量まで再生音を上げると気になりません。
風量は少ない気がします。大丈夫かな?
アンプをA級動作に切り替えて様子をみます。
出てくる風がやや生暖かくなりましたが、思ったよりぬるい感じです。
30分動作させてアンプ上部の温度を触ってみると、熱くなっていません。
普段のAB級動作の時より冷えている感じです。
さて、やっとこのアンプでA級を聴けます。
以前持っていた同じアンプでは、A級とAB級の違いがほとんど分かりませんでした。
今回はトランジスタやコンデンサーを代えたチューン品なのでどうでしょうか。
お、違う。
プラシーボかもしれないので、何度も同じ所を両方の動作で再生してみます。
やっぱり違う。しかもかなり違います。
A級の方が情報量が多いです。
高域のキラキラ感が増して音場感がA級の方がリアルです。
AB級はそれに比較するとごっそり音場の情報が抜け落ちている感じです。
こんなに違うのか…。
ただ、AB級の方が雑味が少なく静かな感じがします。
反面、A級はややザワザワ感があります。
AB級で動作させていた時は、音場感も悪いのにやたら緩い音を出すこのアンプがイマイチ好きではなかったのですが、
A級はいいです。繊細さとリアル感が出ています。
ただ、アタック等の立ち上がりが緩いのは変わりありません。
でも、A級では緩さがいい方向に効いてきている気がします。
シンフォニー向けかな。
パイオニアのエクスクルーシヴにも使われている(らしい)サンケントランジスタですが、
A級で実力を発揮するタイプなのでしょうか?
東芝トランジスタとは明らかに違いがありました。
好みで言ったら、だんぜんA級です。
という訳でアンプ冷却作戦成功です。
アドバイスを下さった、古館さん、鈴木さんありがとうございます。
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