シャアが来た2

たてちゅうさんのシャアを聴かせていただくのは2度目です。
最初は横浜で実施された「集まれ塩ビ管スピーカー」のオフ会です。
その時はレンジがあまり広くない印象でした。
P650のユニットそのままのバランス重視の帯域に感じました。
さて、その時からの変更は、足が長くなってダブルバスレフの開口エリアが広くなっています。その効果が気になります。
横浜でもあまり低音は出ていないかなと思っていました。
ところが…。
シャアは非常に繊細でキレがあり音の粒立ちが抜群です。
音場もスーッと奥に広がります。もちろん定位も抜群です。
薄いと思っていた低音は、中低音の音圧が低く量感も少なめに設定されているので、低音が少ないと感じてしまいましたが、よくよくいろいろなソースで聴いてみると、かなり下まで低音が伸びているのが分かります。
ダブルバスレフの力ですね。
でも感覚的には200Hzぐらいから徐々に下がる密閉型の特性に近いです。
高音側も塩ビ管の剛性が高いためかトランジェントが良く、音場評表現の良さの一因となっています。
「モニタースピーカーみたいだな。」
ギターの弦を擦る音も正確に再生してきます。カミソリのような切れ味です。
まあ、でもちょっと聴き疲れするタイプの音かもしれません。
ただ、ストリングスにクセのあるカラーが少し乗ってくるせいで、透明感のある高音というイメージではありません。
ユニット特性にある5Kぐらいの山がそのままスピーカーの特性になっているものと思われます。
シンフォニーは耐入力の低さからやはり辛いですが、ボーカルが爽やかにサラッと鳴ります。
さすがFostexコンテストの入賞作品です。
ボール対ザクの対決、ザクの圧勝でした。
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