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Helix-H75 VS K-5963

Helix-H75 VS K-5963

どうにもこうにもやっぱり音が悪い気がするK-5963です。
吸音材のセッティングはまだ初期状態の頃ですが、当時のK-5963の周波数特性記録が残っています。
上はユニット軸上1m、下は3Dスパイラルホーン開口部です。

K-5963 周波数特性ブログ用

軸上周波数はショッキングなぐらいかなりでこぼこです。
特に目立つのは1KHzの大きなピークです。
100Hz以下はだら下がりで、十分な音圧が60HZぐらいなのは聴感と一致しています。

ホーン開口部には500Hzと1KHzに大きなピークがあります。
軸上の 500Hzの谷はこのホーンからの逆相によるものですね。
1KHzにピークが両方にありますが、まさかここが位相反転?

中高音に音圧レベルが低い領域があり、
フロントホーンがカットオフ2KHzで設計したにもかかわらず、
あまり機能していのもまる分かりです。

聴いていてかなり気になる中音のクセはこの1KHzのピークが原因らしいことが分かります。

herix-H75 周波数特性ブログ用

お次は Helix-H75 です。
現在、Takenaka様のホームページでは周波数特性のリンクが切れてしまって見ることができませんが、
以前プリントアウトしておいたものをここに載せさせていただきます。

1m軸上はみごとなフラット特性です。
開口部出力も変なピークがなく、高音域も十分減衰して良い特性です。

Helix-H75とK-5963は内部構造がほとんど同じなのに何でこんなに違っちゃうんだろ?
内部構造でのわずかな違いはスパイラルホーンの中心軸の太さがK-5963の方が太いこととユニットが内部取り付けというぐらいです。
内容積はやや大きいのですが、ユニット体積で相殺されてほぼ同容量です。
箱の剛性はK-5963の方が多分かなり上です。

「測定した部屋が違えば比較できないよ。」というご意見もあるでしょう。
ふふふっ。
実はこのK-5963、わざわざTakenaka様のご自宅に持ち込んで測定したものなんです。
というわけで全く同条件なのにこの違いなんです。
あ、その節はお世話になりました。

ユニットはSA/F80AMGです。
このユニットの素の特性としては3KHz前後の中音域がスリバチ状に凹んだ特性で、
1KHz~2KHzにかけて音圧が高いK-5963とはかなり違いがあります。


K-5963に関してまとめると、
  ・フロントホーンは機能していない
  ・500Hzの谷はこのホーンからの逆相によるものだが、吸音材では改善しなかった
  ・1KHzのピークは原因不明
  ・低音は100Hz以下はだら下がりで、十分な音圧は60HZぐらいまで
・スパイラルホーンから高音がかなりもれている
  ・中音のピークはユニット由来のものではない

問題は1KHzのピークですね。これを押さえることができれば良い感じがします。
どうすりゃいいんでしょう?
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