新型密閉完成

新型密閉完成しました。
塗装は水研ぎの後、金属磨きで磨きました。
ウレタンスプレーで水研ぎは初体験でしたが、
普通に空研ぎするより目詰まりもなく楽でした。
片チャンネルは通常のアコースティック・エア・サスペンションで組み、
もう片チャンネルは隔壁を取り付けて2気室の新型密閉にしました。
鑑賞会で二つを別々に鳴らして違いを聴いていただきたいのです。
吸音材の入れ方のセオリーが分かりません。
「隙間なく充填する」というようなフレーズが出てきますが、
メーカー製品の分解写真を見ると適度にシワができるように詰めているので
それほどギュウギュウには見えません。
今回は出来るだけ高密度に吸音材が入るようにジャストのサイズのフェルトを重ねるように入れました。
内部配線をハンダでつけますがユニットの磁石が強すぎて難儀します。
裏板を閉めて完成です。
2つをくっつけてモノラルで音出しです。
ずんぐりしたデザインなのでハンプティ・ダンプティみたいです。
一聴した感じはフツーです。
ウーハーを無理矢理フルレンジとして使っていますが特に問題はないようです。
細かく聞くと歪み感の少ない低音部に比較するとやや高音が荒い気もします。
鐘の音の余韻もうまく鳴ってレンジは上まで伸びていますが、
トランペットが少しガサついたフィーリングです。
でも低音が歪みなくしっとり鳴る感じはフォステクスのM100HR-Wにも似ています。
密閉型に抱いていたイメージの、トランジェントや分解能の良さは別にそれほど感じません。
まあ、分解はいい方かな。
お次は新型密閉とアコースティック・エア・サスペンションの対決です。
バランスつまみをぐるぐるいじって交互に聴きます。
う~ん、まあ、エージングのエの字も終わっていませんが、ほとんど同じような音ですね。
じっくり聴いてみると
驚いたことに低音の音圧レベルはアコースティック・エア・サスペンションの方が上でした。
チェックCDのスイープ音では双方30Hzから低いながらも音圧がありますが、
30~50Hzでアコースティック・エア・サスペンションの方が音圧がありました。
その結果ジャズのベース音の音階表現にやや差があります。
しかも、歯切れの良さもアコースティック・エア・サスペンションの方が上です。
中音のトランジェントも負けです。
程よい響きがアコースティック・エア・サスペンションの方がうまく乗っていい感じです。
高音はほとんど変わりない気もしますが、新型密閉の方が少しクセがある感じがします。
チェック項目のそれぞれの差は僅かですが、トータルで完敗です。
音楽性もアコースティック・エア・サスペンションの方が聴いていたい音質です。
かなりショッキングです。
あれだけいろいろ考えてこの結果ですか…。
エージングした後でまた聴かないと結論は出せませんが…。
まじめに考察すると第一気室がうまく働いていないようです。
気室の接続空間が狭いのでしょうか?
低密度の吸音材の入れ方に工夫の余地がありそうです。
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