対決

K-N1が完成いたしましていろいろなソフトをかけてみると、低音が出るソフトと出にくいソフトがあります。
ジャズのウッドベースはわりと出るのですが、エレキのベースはあまり出ませんね。
録音がそうなのかスピーカーがそうなのか判断つきません。
適切なバランスっていうのが分からないことに今更気付きました。
標準機がないのでそれと比較してどうだというのが分からないのでした。
これは大問題です。
ウチにある標準機と言えば…。
ステレオ誌のおまけP650用の標準箱。
これと比較してみましょう。まあ、相手にならないでしょうが。
「…。」
p650の方が低音の量感があり、音全体がふくよかです。
音場感、定位もp650が上です。
エレキベースの音階の分離がしっかりあります。
トランジェント、高音の自然さはやや劣ります。
K-N1の方が当然ワイドレンジなのですが、線が細いです。
ゆったり感、しっとり感がありません。繊細さではK-N1の方が上ですが。
ボーカルもまたしかり。
ゆったり太いP650に比べてK-N1の貧弱さが目立ちます。
五分五分より負けています。
これまたショッキングな結果です。
p650がいいのではなく、K-N1のバランスが悪いと見るべきでしょうね。
やべーな。なんとかしなくちゃ。
エレキベースが悪いのは100から200Hzのレベルが低いからでしょう。
実際、スイープ音でもそこは落ち込んでいます。
コンデンサーの容量を増やしてカットオフ周波数を下げるか?
それともコイルの方のカットオフを上げるか?
これ以上コンデンサーを増やすとコンデンサーの意味がなくなるんじゃあるまいか?
で、ハタと気付きました。
コンデンサーのカットオフ周波数は密閉型の低音レベルの降下が始まるポイントに合わせています。
密閉型単独の降下レベルはちょうど6dB/octです。
コンデンサーを追加すると12dB/octになってしまいます。
コンデンサーがなくても機械的に6dB/octの減衰量は得られています
コンデンサーいらないんじゃないかしら?

まず片チャンネルでコンデンサーを外して比較試聴してみました。
180Hzの谷がうまく消えています。
エレキベースもP650と同等レベルまでなりました。
以前気になっていた、重低音と低音との音質差がなくなった気がします。
ボーカルもやや軽さは残りますがしっとり感が出ました。
やや苦手だったな女性ボーカルも綺麗に出ます。
でもスーザンボイルのサイレントナイトのコーラスはやっぱり汚いです。
こりゃ録音のせいだな。
総じていいです。
もう片方もコンデンサーを外してステレオにします。
「あ、音場感がよくなっている。」
スピーカーにまとわりついていた音が空間に位置しています。
音場感、中の下から上の下ぐらいにランクアップしました。
今までの音場感の悪さはコンデンサーの影響だったのでしょうか?
バイポーラだったし容量もハンパなく大きかったからなあ…。
高域の繊細さも増してしっとり艶やか。
ただ、重低音はマスクされるのかレベルが下がったような気もします。
聴感での能率はやや上がった感じです。
それでも中高音にややクセが残りますが、これは7Kのピークのせいでしょう。
コンデンサーが外れたのでノッチ回路を組む余裕ができました。
個人的にコンデンサーが2個連続するのがイヤだっただけなんですけどね。
でも今回はこれでタイムアップです。
4/30の「PARCサウンド鑑賞会」に向けて試聴CDの選び直しが必要になりました。
コンデンサーは初めからいらなかったようです。
回路が単純すぎてネットワークとも呼べないシロモノになりました。
ネットワークボックスじゃなくてコイルボックスですね…。
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