PARCサウンド鑑賞会その8

K林さん、8cmウッドコーンフルレンジのバスレフです。
正直申しますと、今回一番期待していなかった機体です。
ただのバスレフだし、プロが作ったエンクロージャーにユニットを取り付けただけです。
サイズは標準箱2.5リットルに対してこれは4.0リットルの容量だそうです。
しかし、予想の裏切られ度合いも一番激しい機体でした。
これはすごいっ!
高音がキラキラした感じで響きがきれいです。
しかしクセがあるようなイヤな感じではありません。
後で聴いたPARCオーディオさんの標準箱ではこういう音は出ていなかったので、
この整った美しい響きはマホガニーの無垢材の威力でしょう。
低音も小さなボディなのにしっかり出ます。やや量感重視です。
サックスの響きが美しく聴いていて楽しくなる音です。
重低音はムリですが、なかなかどうしてそういうネガも感じさない低音です。
音場は広く、パーカッションが右チャンネルの向こうに広がります。
ただ、なぜか定位はややふらつく印象があります。
大きい人が目の前にいるからかもしれません。
大型スピーカーのような堂々とした鳴り方です。
贔屓っぽく思えた紹介文に偽りはありませんでした。
ちあきなおみも音場感は抜群でスピーカーが鳴っている感じがしません。
ボーカルはリアルという方向ではなく伸びやかできれいにまとめています。
でもやっぱり定位はイマイチだなあ。
初めて聴いた8cmウッドのポテンシャルの高さに驚くと共に、
なにより響きを重視する場合の無垢材の良さがはっきり分かりました。
スピーカーってこれだけでもう十分かも…。
スポンサーサイト