PARCサウンド鑑賞会 デモ機その3

冨宅代表のコーナーも最後です。
陰のメイン機種の登場です。
何がすごいって上に乗っているスーパーツイーターGSU-UH1です。
お値段70万円、税込み73万5千円也。
重さ16kg。20kHz~100kHz 100W 100dB/W/m
100のオンパレードです。
下のメインスピーカーがまるで添え物のようです。
イラストのお値段は半艶消しブラックで、実際はピアノブラックの機体だったのでもうちょっと高いかな。
ユニットは17cmポリプロピレンコアキシャル2ウェイです。
重心が低いのに軽い感じです。
実に不思議な感覚なのですが、ポリプロピレンユニットはこういう雰囲気がどれもありました。
さすがに入力に余裕があるフィーリングです。
ウッドベースは力があり、艶やかなイメージですがおっとりしている訳ではありません。
でも音場感ではスピーカーが鳴っている感じが常にあり、
立体的な音場という訳ではないようです。
途中でスーパーツイーターだけで鳴らしてみると、
チッチッチッチという小さな音が聞こえるだけです。
こんなので効果があるのでしょうか?
冨宅代表によると高域がマイルドになるとのことですが、そう言われてみるとマイルドなような気もします。
冷静になって考えると、スーパーツイーターを外した状態で聴かせてもらっていないので、本当にマイルドかどうかは分かりません。
男性ボーカルですが、何かがキツい感じなのですが何かが分かりません。
F特の問題ではない感触です。
女性ボーカル、スーザンボイルさん。
再生が難しい部類のソースですが懸念のボーカルの上はなめらかです。
全てにおいて優等生的な音がします。
超ワイドレンジで変なピークもディップもなさそうです。
耐入力の余裕からか歪みも少なくダイナミックレンジも広く再生します。
男女のボーカルもうまく再生します。
このPP2ウェイは欠点がほとんど見あたりません。
ですが…。
ここから先はかなり主観的な感想になります。
F特やトランジェント、楽器の分離等と物理特性はすばらしいのですが、
なぜかリアルな感じがしません。
不思議なエコーがかかっているような感じがするのです。
それもソースのエコーではなく何か電気的なものです。
それが原因かどうかは分からないのですが、聴いていて楽しくありません。
音は悪くない。欠点がほとんどないのにいいとは感じません。
クセはあるけど聴いて楽しい17cmパルプダブルコーンと真逆なスピーカーです。
自分でもどうにも納得がいかないのですが、ちょっとイヤな感じなんです。
会場にいるIさんにこの感想を話したところ、
何かイヤな成分が出ているということで私と同意見でした。
Iさんによるとダクトノイズの一種ではないだろうかという推論でした。
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