フルメタルバッフル完成

P800を使ったステレオ誌コンテストに応募するスピーカーがやっとできました。
最後に行ったいろいろを一気にご紹介です。
エンクロージャーの表面仕上げは塩化ビニールの床材です。
裏板を除く5面に貼るので隣接する辺を45度にカットします。
事前に試してみたところカンナが非常にかけやすいので楽勝さ!
大変でした。
片CH5枚のそれぞれにカンナをかけると両チャンネルで32辺もカンナかけです。
汗だくでした。
それを多用途接着剤でつけます。
バッフル面は事前にボルト穴等を空けておきます。
お次は裏面に布を貼ります。
表向きの理由は表面振動対策なのですが、実際は塗装が面倒になったからというなさけない理由です。
平行して、ユニット組み立てです。
重たいだけでフツーのユニット組み立てと同じです。
配線の後、やっとユニット取り付けです。
かなり太いM6ボルトを使用します。
ワッシャを2重にし、間にゴムワッシャを挟んで、ユニット振動を箱に伝えないように工夫します。
ゴムが1枚42円もしてお財布に痛かったです。
吸音材はとりあえずテキトーにフェルトと化繊をミックスです。
ユニットの接着剤が固まった頃にやっと音出しです。
緻密な中高音です。
反面、低音は薄いです。
ハイ上がりな感じです。
スイープ音で確認すると、70Hzはちゃんと音圧があります。
特に大きな山も谷もなくフラットです。
でもハイ上がりに聴こえます。
音量を上げてよくよく聴きこんでみると、中音から上の情報量が圧倒的です。
分解能に優れるので音圧が上がったように感じます。
ボーカルがすごく生々しくて気持ち悪いほどです。
それでいて、サ行はきつくありません。
チェックCDの流水音もリアルです。
ジャズの拍手が天ぷらを揚げる音になりません。
そのおかげで音場感は抜群です。
GAN-9は後ろに楽器類が並びますが、フルメタルバッフルは前に並びます。
定位も我が家ではダントツです。
一発目でこれだけの音が出るとは驚きです。
P800恐るべし。
近い音を記憶で探ってみると、昨年度「ミューズの方舟」のデモ機の音に似ています。
高分解能、ハイスピードのあの黄色いヤツです。
あ、形も似てますね。
でもサ行の表現が違うかな。こちらの方が切れ込みが穏やかで繊細なイメージです。
欠点は低音です。
出ているのに厚みがありません。
量感に欠けます。
あと、音楽再生では分からないのですが、金色の方の低音にややクセがあります。
エージングが終わってからの吸音材調整で何とかなるのでしょうか?
また、中高音にややカラーがついて透明感があるという音ではありません。
元々の計画のケルトン型スタガーにしたら、低音のネガが解消されそうです。
あーーーー、どうしよう。
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