ステレオ誌コンテスト2

3位は平野さん「PRIZM(プリズム)」。
三角柱の上端をシャープにカットしたダブルバスレフです。
スピーカーとは思えない形で、現代的な商空間にマッチしそうです。
実物は奥行きが薄いという印象でした。
上向きのユニットのおかげか音場感がいいです。
後ろの方に楽器が来ますね。
軽めであっさりしたボーカルなのはグランプリ作品と似ますが、
オーケストラでは厚い低音が展開されて迫力があります。
中低音もグランプリに似てやや薄めですが、
高音の伸びを感じます。
こういうデザインに優れたスピーカーデザインなら、
沢山作って家庭に置いても非難が出なさそうです。
ステレオ賞、杉本さん「C-P800」。
ピアノブラックのきれいな塗装です。
角は落としていますが見た目は真四角の箱なので、会場では猛烈に地味でした。
容量からバスレフかと思っていましたが、ダブルバスレフです。
音でならグランプリだと思いました。
つややかなきれいなギターを聴かせます。
どちらかと言うと情緒的な鳴り方でソースを選ばない感じです。
レンジが上下に非常に広く、レベルが低い帯域がありません。
このP800は低音はかなり下まで伸びるのに、中低音が薄くなりやすく、
低音の繋がりが難しいユニットのようですが、この機体は絶妙です。
低音もキレと量感をうまく両立し、レベルも十分です。
他の機体ではとりきれていないP800特有の中高音のクセも感じさせません。
トランジェントも全域で中庸にそろっています。
音場、定位共に良好なためSN比がいいイメージでアンプを代えたかの違いがありました。
13cmぐらいのPPコーンのようなしっとりしたクセのない音です。
どうしてこんなに違うんでしょう?
塗装のおかげ?
ちなみにスピーカースタンドも含めて作品です。
スピーカーっていろいろ分かりません。
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