ステレオ誌コンテスト1

ステレオ誌のスピーカー自作コンテスト本戦に行ってきました。
会場は神楽坂の音楽の友ホール。
駅から迷子になったのはないしょです。
全応募数212,本戦出場35、受賞12作品という結果でした。
受賞作品を中心にご紹介いたします。
なお、作品に関するコメントはあくまでケイの主観ですので、
信用なさらないようにお願いいたします。
グランプリは能勢さん「pius P800」。
ダブルバスレフの美しい機体です。
どうやって作ったのか不思議なほど見事な曲面です。
音はというと、批判されるのを承知で書くと、
通常デモで聴いた時にバスレフがボーボーしているな、という感想を持ちました。
グランプリ受賞後に離れた距離で聴いてみると、ボーボーは言っていませんでした。あれ?
でも妙にあっさりした音です。コクがないというか…。
下のレンジはすごく伸ばしているようなのですが、中低域のレベルが低く、
低音との繋がりが悪い感じです。
高域はあまり伸びていないフィーリングです。
かといって中域も前にでる元気さがありません。
中高域は立ち上がりが良いのですが、低域はソフトな音です。
金管楽器はいい響きでした。
箱が硬くて小さいとこんな音になるような気がしますがどうなんでしょう?
他のダブルバスレフ作品とはかなり異なるクールな音質でした。
準グランプリ、瀬口さん「NEWS 3tb」
反射コーンを使った音場型ダブルバスレフです。
MDF積層の反射コーンの仕上げの美しさにうっとりです。
これもごく近くで聴けました。
音場は後ろにさーっと広がります。
低音レベルが高く、オーケストラのフォルテシモも迫力がります。
ウッドベースのキレの良く、中域からの低音の繋がりもいい感じです。
同じ会場にあった反射コーン音場型のSPも同じ傾向でしたが、
高域の減衰が激しく、トランジェントの低下も目立ちます。
それでいてユニット由来の高音のクセが感じられます。
そんな訳で低音の良さに比べ高域が寂しかったです。
反射コーンタイプはツイーター使用で生きるやり方なのかなと思いました。
P800がこのやり方に向かないユニットかもしれません。
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