ステレオ誌コンテスト3

特別賞は2点。
タダモノでないスピーカーに贈られる賞だと解釈しています。
まず、高橋さん親子による「ウサギスピーカー」
モコモコです。
表面は長い毛足のファーに覆われています。
音を聴くときはお面を外すようにできています。
単なるキワモノかと思うと、さにあらず。
耳がダクトになっており、ダブルバスレフの効果で低音レベルはなかなかです。
高音の表面反射がないせいか、見た目と同じソフトな音です。
音離れもよく、遠くで鳴っている雰囲気があります。
例の中音のクセも感じませんでした。
そしてもう一つは鈴木さん「コンビネーション・ホーン・スピーカー」
規定サイズギリギリの巨大さで、見る者を圧倒します。
こりゃ、すごい、すごいよ、すごすぎる。
見学者の皆さん、あぜんとしてました。
8cmユニットにこれだけの情熱が傾けられるのは正にマニアの名にふさわしいです。
あ、去年の作品と同じ名前ですね。
2,7mのバックロードホーンです。
音はというとややクセの感じる音でした。
ユニット由来のピークが強調されているようで、どのソースもその音色が乗ってきます。
低音はかなり下まで伸びてオいてーケストラのティンパニもいいです。
巨大なホーンを1ユニットで駆動できています。
パワーを入れた状態で聴いてみたかったです。
ただ、量感重視のセッティングのようで、超ライブなホールとあいまって
ボアボアした感じだったのが残念でした。
「何か賞をあげなければ。」
そう考えた審査員の気持ちがすごく分かる2作品でした。
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