ステレオ誌コンテスト5

FOSTEX賞とグッドデザイン賞です。
FOSTEX賞は松尾さん「ラウンドフォルムスピーカー」。
2.8リットルの小型バスレフです。
コンテスト会場で見ると超小型と言ってもいいぐらいです。
低音はムリをせず、中音がしっかりしています。
例の中音ピークは目立たず、フルートがきれいです。
ややソフトな鳴り方でしょうか。
白木のシンプルなデザインは北欧家具のようです。
組み木かと思ったら、板材を交互に組み合わせて作ったようです。
有る意味、手作り感が見られないスピーカーで、正直欲しいと思いました。
寝室の枕元にいいですね。
特別審査員のFOSTEX社佐藤さんの、
「ユニット設計者として、作って欲しかったのはこういうスピーカーなんです。」
という講評が印象的でした。
グッドデザイン賞は加藤さん「PLATONIC12」
正12面体に1ユニットのバスレフです。
定在波の影響がない箱なのに、こちらはクセがあります。
ボーカルにも同じものが乗ってきます。
意外にレンジは広く、フルートがきれいです。
トランジェントは非常に良好で、ややもするとシンバルがきつく感じるほどです。
金管楽器は全体にいい響きで、特にサックスがいい感じでなりますね。
ボーカルの子音も強いフィーリングなので、高域に何かピークがあるのかもしれません。
吸音材を使ったのかどうかが非常に気になります。
正直言うとグッドデザイン賞というのには違和感があります。
正12面体にはデザインが入る要素が全くないからです。
また、最後の自作スピーカーコンテストでは同様コンセプトの作品が落選していました。
「木工技術賞」とかあればピッタリです。
加工技術はとても高いです。
合わせ目がまったく見えません。
どやって合わせ目の角度を削ったのか知りたいです。
欲を言えば、これに合ったスタンドも欲しかったなあ。
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