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塩ビ管オフ会その6

塩ビ管オフ会kenbe


巨匠kenbeさんの登場です。
匠とか達人とかも言われていますが、そういう関頭詞がぴったりくる方です。
それゆえ、視聴記を書くのは勇気がいります。
でもまあ、シロウトの主観記なのでご容赦を…。

フロア型を2機種持ち込みです。
塩ビ管の「P800塩ビ管BH」と、
もう一機種は昨年度ステレオ誌コンテスト特別賞受賞の「木彫Ⅷ」を改良した「木彫オールTB」です。



初めは「P800塩ビ管BH」。
フォステクスP800をハンマーヘッドの前後に配置し、その上に相似形のツイーター2機を載せています。
バックロードの開口部は背面中央でバックロードバスレフと推察されます。

一聴した感じではゆるい雰囲気の音です。
中低音域の分離が悪いというか…。

ツイーターとの繋がりはよく、音質差もなく刺激が少ない感じです。
低音側はすごく伸びていますが、やはり締まりがない感じに聴こえます
レンジはすごく広いのですが、ボヤーッとした雰囲気が支配的に感じます。

ここですごく悩んでしまいました。
レンジとかトランジェントとかピーク、ディップ、共振やクセ、音色といったパラメーターで
スピーカーを聴いてきましたが、
ひょっとしてkenbeさんのスピーカーを聴く姿勢が全く間違っていたのではないかと…。

他機種との比較で圧倒的に優位に立っている項目がいくつかあるのに気付きました。
聴く者を包み込むような雰囲気です。
音場感の善し悪しではありません。
フワーッとリスナーを取り囲むような音に包まれるフィーリングは
他ではなかなかないことに気付きました。

そして、それは全てのkenbeさんスピーカーに共通の項目なのではないかと。
木彫シリーズだけでなく、10cmウーハーM-100を使った2ウェイでも同じような雰囲気がありました。

そして、それを支えるているのがの歪みの除去ではないでしょうか。
刺激がないと感じるのは「歪み音」に慣れてしまいそれが標準と勘違いしたからかもしれません。
マルチウェイの位相コントロールとユニット特性のおいしい所を使う技術がキモかもしれません。

そう思って聴き直すと、刺激がないと思っていた音は高品位な音に聞こえるし、
クロスオーバー付近の不自然さも全くなく、ユニットにも全くムリをさせていないので、
驚くほどの大音量が出るのもうなずけます。

kenbeさんがバックロードにこだわるのは低音増強より、
振動板のダンピングによる歪み除去に重点をおいているからかもしれません。
再生中スピーカーの真横から振動板の動きを見ていましたが、
大音量にもかかわらず、振動板ストロークがすごく小さく、余裕有る再生に見えました。

多ユニットをつかうのも、使用帯域を多ユニットの分担で歪みをなくすだけでなく、
分割振動のユニット間のばらつきを使ってピークの相殺を計っているのではないかと気付きました。

全ては歪み除去のための方法論だったのではないかと考えると、いろいろつじつまが合います。

音の分離が悪いように聞こえましたが、よくよく聴いてみるとちゃんと音は出ています。
P800は2KHzのピークがあり、良くも悪くも特徴なのですが、そのクセを全く感じさせません。
高域もやや暴れるユニットなのにみごとなネットワーク技術です。


「木彫オールTB」の方も同じような音作りに感じましたが、
高音が若々しい様子で全体的に軽い鳴りに聞こえます。
上と下でやや音質傾向が違うのかなと感じました。








単に私の試聴位置が悪いだけかもしれません。
いろいろ言ってすみません。




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