スピ再技研その9

ラストは大沢さん「まこちゃんMPR-2」。
白黒ツートンの多重共鳴管式です。
第1気室にバスレフポートが2つあってそれぞれに共鳴管があるMCAP型の発展系です。
形が特異です。
共鳴管なので縦長なのは分かるのですが、ユニット下には四角い穴が背面まで貫通しているし、背面には袴のような衝立があります。
ユニットはステレオ誌おまけのスキャンピークですが、振動板にアルミシートが貼ってあって銀色です。
音出しです。
ドラムがリアルです。
音の立ち上がりがすごくいいです。
低音は伸びがあるもののベース音は分離が悪く聞こえます。
定位、音場はあまりいい感じがしません。
スピーカーの設置間隔が狭いのかもしれません。
高域は振動板が重いせいか控えめです。
お次はユニット交換です。
サブバッフルで簡単にユニットを交換できます。
ユニットはダイトーボイスの安いやつ。型番をうかがうのを忘れていました。
大沢さん、普段はこちらのユニットで音楽を楽しんでいらっしゃるようです。
一言で言うとマイルド。
トランジェントは中庸で高域は素直に減衰しているようです。
肝心の低音はやっぱり分離がイマイチに感じます。
特質すべきは中音域です。
非常にクリアで女性ボーカルがさわやかに出ます。
暴き立てるような音ではなく、穏やかに聴かせるスピーカーです。