スピ再技研その7

6番手は中山さん「電磁型薄型スピーカー」自作のスピーカーユニットです。
作動原理はフレミングの何とかですが、形が特異でとにかく薄い。
パンチングメタルが両面にあり厚さは数ミリしかありません。
そのパンチングメタルの端から配線コードが伸びています。
「音が悪いです。」
そんな紹介でしたので、昔のAMラジオみたいな、あるいは拡声器みたいなクセのある音かなと思っていました 。
さて、音出しです。
薄い金属板から本当に音が出ています。
事前入手の特性図のように確かに低音は出ていません。
でも、変なクセは全く感じません。
ピークやギャップやゆがみもない上質な音ではないでしょうか。
問題は低音が出ないことだけに感じたのでスコーカーとしてならすぐにでも実用可です。
会場にあった箱形スピーカーで簡易バッフルを作ると低音が出ます。
ユニットの改良とエンクロージャーで相当のレベルまで追い込めるポテンシャルがありそうです。
コストが問題ですが、ハイエンドユニットなら許される金額にならないでしょうか。
同原理のツイーターもご持参いただきました。
スーパーツイーター?
鈴木会長のシステムにつなぎ音出しです。
高域のアタックがシャープになっていますね。
でも単純な好みで言えば私はつけない方が好みでした。
イメージとしては高域が伸びるのではなく、フルレンジでも十分出ている部分のレベルが持ち上がったようなフィーリング。
また、なぜかツイーターの方が早く音が出ているような気もしました。
早い分だけアタックに差が付くような感じです。
ツイーターの位相だけが早いってあるのでしょうか?
私が興味を持ったのはフルレンジの方です。
中域の暴れもなく素性の良さをすごく感じました。
来年、改良版を聴きたいな。
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