ステレオ誌コンテスト4

審査員特別賞です。
趣旨がよく分からない賞ですが、何かがすごいスピーカーに贈られているような気がします。
花島実さん「グサイ204 SHORTELDER」
ユニットが縦に4発並んでいます。
何か変だなと思ったら、バッフルが湾曲しています。
小口断面を見るとすっごく厚い単板です。
本当に曲げたのでしょうか?
本当でした。
アルミホイルに包みアイロンで加熱して曲げていったそうな。
板材は米タモ。バットに使われる堅い木のようです。
すげー。
音出しです。
豊かな音です。
中域の荒さが全くなく、素直なボーカルです。
この素直さがかなりの高域まで伸びてホールトーンが美しい。
単板をエンクロージャーに使うとホールトーンが良くなることが多いように思います。
70Hzと50Hzのスタガードバスレフの低域はすごく伸ばしているという感じではありません。
シンフォニーでは音の分離がやや良くない感じもしましたが、かえってリアルです。
以前聴かせてもらったkenbeさんの機体もそうですが、
縦並びの4発配置は中域が非常にきれいに鳴る印象があります。
BOSE的な解釈でいくと個々のピークが平均化されるからなのでしょうか。
ヘタに電気でイコライジングするより確実な方法に思えてきました。
ユニット代がかかるけど…。
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