集まれ塩ビ管スピーカー2014その3

3番手はカノン5Dさん「S-042」。
いかにも塩ビ管といった立ち姿のスピーカーです。
長い躯体が共鳴管に見えますがダブルバスレフとのこと。
ユニットはフォステクスの新作FE103-Solで赤銅色輝くフレームが特徴です。
塩ビ管下の板の取り付け方がゴーカイでちゃんと立つのか心配しました。
このユニット、値段の高さに驚きました。
コイズミ無線で7,020円です。2個だったら14,040円ですよ。
いやがうえにも期待が高まります。
流れるような弁舌で発表がスタートです。
一聴して感じるのは、フォステクスのFEらしいカラッとした明るい音だということです。
弾けるような中高音に目が覚めます。
音場感がすばらしく、スピーカーの存在を忘れさせてくれます。
定位音像も小さくまとまって良好です。
中域の暴れが少なく荒れた感じがしませんが、
楽器の粒立ちがはっきりしているので長時間聴くと疲れるかもしれません。
華やかな高域に比べると低域の音圧レベルはやや控えめですが、
サックスは金管の良さを保ちながら、きつすぎない聴きやすさもあります。
和太鼓はもう少し重低音のブルブルした感じが欲しいところですが、
トランジェントの良いユニットのようでリアルに感じます。
中域も淀むところがなく女性ボーカルも美しく再生です。
欠点を見つけ出すのが難しいすばらしいスピーカーでした。
惜しむらくはもっと大音量で聴きたかったことです。
スポンサーサイト