2017スピ再技研7
スピーカー再生技術研究会、2回目のオフ会です。
前回から2週間後の10/9(体育の日)に中野ゼロです。
トップバッターは鈴木会長。
MCAP-CRの初号機、初めての多自由度バスレフです。ダクトが違うダブルバスレフが上下に配置された構造です。
細身のパイン製の躯体は角が丸められて美しく、納められたユニットはTangBang W3-517SB、
ゲンコツ型の木製フェイズプラグがパインとマッチしてます。
さて、音出しです。
パガニーニ。
ほぼフラットな特性に聴こえますが、
中低音は量感がやや薄めな印象です。
スピーカー同列に楽器が定位しています。
音場感はあまり広がらず、定位重視のようです。
なぜか左chのビオラの音圧が強く聴こえます。
そういうソフトなのかな?
弦楽器のピチカートはすっごくリアルです。
続いてオルガン。
包み込まれるような音場感は少ないのですが、
ブルブル震えるような低音まで出ていて、
非常にワイドレンジなことが分かります。
オペラでは女性の声も濁りなく艶やかに再生していますが、
わずかに左chがビリついているような気配があります。
別ソフトでは右もピリピリしていたので、音量が大きかったのかもしれません。
特質すべきは、弦楽器の低音の良さ
チェバロの響きや、ウッドベースの階調表現が見事でした
また、部屋の影響が少ない低音再生で、
試聴位置の影響があまりありませんでした。
ユニットの素性の良さを引き出し、
充分な質の良い低音再生のできる見事な機体でした。
近作の音場型スピーカーもこのユニットでやってほしいなあ。
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