2018スピ再技研1
毎年恒例のスピーカー再生技術研究会オフ会 が
なかのゼロで10/7(日)にて行われました。
9/24(月)に続いて第2弾。
こっちが本番という位置づけです。たぶん。
一番手はアイネケンさんこと秋葉武弘さん、
「タンデム&バックロードホーンシステム」
スリムな躯体にPARC Audioの赤パークミニことDCU-F102Wがかなり上部に取り付けられています。
開口部が後ろにあるバックロードですが、赤パークミニの背面にfostex FE-126Enがセットされていて、タンデム駆動となっています。
9mm厚のシナベニヤの木口に木ネジを打ち込んでの組み立てで、木工技術の高さをうかがわせます。
側板に音道の投影図が描かれていて、バックロードの内部構造がよく分かります。
かなり長めの音道ですが、開口部の小ささから、カットオフ周波数は高め、広がり係数は低めと推察します。
天板上にはドームツィーター。
クロスが26.5kHz!
何と超音波でクロスです。
音圧差が8dBもあるからいいのかな?
でも下はタンデムだし音圧が合うのかな?
どうなるか楽しみです。
ところで、この機体には個人的にすっごく興味があります。
実は私も赤パークミニを購入したのですが、
何をやっても上手く鳴らすことができず、試行錯誤の末、現在、死蔵しております。
当時、コイズミ無線でのデモにも行き、何種類かの箱で視聴しましたが、上手くは鳴っていませんでした。
ですから、どうすれば上手く鳴るのか知りたいのです。
私自身の失敗の数々は拙ブログの「赤パークミニ」の項目をご覧ください。
あ、ちなみにこのユニットの愛称はないもようです。
「赤パーク」と言えば同社の10cmのDCU-F122Wを指します。
こっちのユニットは8cmなので違うものです。
以前、社長に「愛称は何でしょう?」と訊いた時の返事が「赤パークミニ」「ちびっ子赤パーク」だったのですが、
8cmのコレは、現在、会社HPでもなかったことにされています。
不遇のDCU-F102Wを当ブログでは「赤パークミニ」といたします。
さて、注目の音出しです。
最初は小田和正。
滑らかなボーカル再生で、サ行のキツさが上手く抑えられています。
ある意味レイヤーウッドコーンらしい鳴り方です。
ツィーターの効きも違和感なく、カーペンターズのサックスが美しく、スッキリとした高域の伸びが感じられます。
低域は下までかなり伸びているようなのですが、音圧が少し寂しく、ベース階調が聴きづらいソフトもありました。
エンヤはもう少し重厚感が欲しいところです。
気になったのは、中央定位がかなり甘いことです。
エンヤはともかく、小田和正も山下達郎も立ち位置がはっきりとは分かりませんでした。
会場でのケーブルの接続ミスを疑いましたが、目視では問題なしです。
個人的にはタンデム部が怪しいと思うのですが…
また、残念なことに、ユニット由来のビビリ音のせいて、音量が上げられなかったことです。
非常に興味のあるユニット、形式なのですが、会場では実力を発揮できなかったのが残念です。
完調状態で再び聴きたいスピーカーでした。
その時は是非ともタンデム部の接続を、「標準」「オフ」「短絡」等試して欲しいなと思いました。
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