バックキャビィーのなぞ 2
バックキャビィーのなぞ2
バックロードホーンのバックキャビィーの役割や容量決定のパラメーターがどうにも理解できていません。
本当にバックキャビィーって必要なの?
現実問題としてはバックキャビィーがないとユニット取り付けがでないということはあります。
だって、フレームとマグネットが後ろに出っ張っているから。
スロート断面積はユニット振動板面積に近くしたいというのはすごく分かる。
近ければ、スロート付近の空気の振る舞いは振動板と等価になるから。
そう考えると、単にユニットの取り付けスペースが必要なだけだった、という推量も成り立たないでしょうか?
こう考えるのは訳があって、
フロントローデットホーンスピーカーには、
フロントキャビィーかついている機種はないからです。
音質的に必要だったらあるよね。
フルレンジ一発で、高音も出したいから、
フロントキャビィーがないんだよ。
というのは説得力がありますが、
じゃあ、マルチWayだったら?
ALTEC A7に限らず、
マルチWayフロントローデットホーンにはフロントキャビィーはなく、
スロートは振動板面積に可能な限り近づけています。
A7のさまざまな評価からは、
フロントキャビィーがないデメリットは感じません。
こんな推論から、
長岡式の言いたいことは、
ユニットが入れやすいからって、
むやみにバックキャビィーを大きくすんなよー!
ってことではないでしょうか。
ところで、
バックキャビィー容積ゼロのバックロードホーンスピーカーは作れるのでしょうか?
実は簡単で、
見てくれは最悪ですが、
ユニットをフロントから逆さに取り付ければ、すぐ実現できます。
フルレンジ一発で大丈夫です。
あるいは、ホーンツィーターにあるようなイコライザーをユニット後端に取り付けても可能かもしれません。
誰も今までやったことがないってことは、
やっぱりダメなのかな?
次、やってみようかな。
PS:
ホーン長が短いハイパボリックのような設計のバックロードホーンの場合は、
バックキャビィーがローパスフィルターの役割をしていそうなので、無意味ってことはなさそうです。
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