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考察してみた

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「計算もしないでスピーカーを作っているんですかっ!」
いろんな意味で驚愕されたので、

「バスレフバックロード」のバスレフ部
  面積   5.8cm2
  ダクト長  3.3cm
ダクト容積19.1cm3
  箱容積 3.0リットル

コイツがバスレフ計算式とどれだけ合致しているか、
確認してみましょう。

計算式は省略します。

結果、計算値は94Hz。
実測値は100Hzだったので、
思った以上に計算値に近いです。
計算値とのズレは6%。

計算値の箱容積には吸音材と一部の隔壁材を入れてませんので、
それを加味すると、ほぼ計算通りになってました。

これはどうとらえればいいのかな?

まず、バックロード部はバスレフ容量としては機能していない。
皆さんご存知のようにバスレフ計算式にはエンクロージャー容積が入っているので、
計算値が合うと言うことは、
初期設計容積がそのままバスレフ容積になっていると言えます。
バックロードとの隔壁が不十分だと現れる、
計算値とのズレがないからです。

かと言って、
隔壁が十分かと言うとそんなことは全然なくて、
バックロード部の第三気室を閉鎖すると、
ダクト開口部の特性が変わります。
閉じると共振の山が二つ出ることは以前実験で確認した通りです。

第一気室を経ずに、振動板背後から複数の気室分離は可能か?
かつ
余ったユニットでスピーカーを作る。
ってのが「バスレフバックロード」のコンセプトでした。
いろいろ測定しながら進めてきましたが、
結局のところ、動作はよく分からないままです。

また、視聴では、
気室やダクト駆動圧力には高めの閾値が感じられます。
つまり、一定以上の音量からやっと低音が出てくるってこと。
この件は測定で確認しようにも、
周辺ノイズ除去の必要性から、
パワーを入れないと測定できないというジレンマがあります。
音楽再生には音量が必要ってことは言えるかも。

まとめると
1 バスレフ部はバスレフ設計式がそのまま使える。
2 バックロード部とバスレフ部の隔離は不十分で干渉がある。
3 ダクト駆動とバックロードホーン駆動にはパワーが必要。

1と2は排他的なんだけど、どうしてこうなるのかなぁ?
ただの程度問題なのかなぁ。

お次のミッションはダクト共振の調整。
これまでは音質中心にダクトを調整してきました。
要はボーカルと中低音が好みか?
今度はF特補正の観点から
ダクトを微調整していきましょう。

現在、100Hzのダクト共振をもう少し下げた80Hzぐらいになるといいなあ、
と考えていたら、今気づきました。

最終決定の一つ前のダクト
  面積 3.8cm2
  ダクト長4.5cm
この共振周波数が実測で80Hzでした。
改めてこのパラメータで計算し直すと、
計算値は79Hz。

ドンピシャじゃんか!
ただ、こいつがボツになった理由は
量感が少なく、かつ、ボーカルは少し荒れ気味だったからです。
ダンピングは良かったんだけどね〜。
それでいてオーディオレベルの低音再生はダメ。(現状ダクトでもダメだけど)
そんな訳でより量感の出る現行ダクトに変更していたのでした。

量感はバックロード板作戦で、
ある程度バックロード部に頼れるようになったので、
F特はバスレフ部に任せることができるかも。

ごちゃごちゃ言わずに、このダクトに替えて、
音質がOKなら終わりかな。

音出しは後ほど。


     
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