調整は続くよ
「バスレフバックロード」
コレで終わりと言いたいのですが、
まだまだ続きます。
知り合いのギタリスト(アマチュア)を呼んで、
視聴会を開きました。
ざっくりとした印象をまとめると、
・所々に深いギャップがある。
・厚みが足りない
・高音がキツい
・楽器の分離はいいが全体のまとまりない
・モニタースピーカーっぽくて聴いてて疲れる
忌憚ないご意見ありがとうございました(泣)
元々PAにも詳しい(アマチュア)人なので、
解決策も二人であーだこーだと模索します。
高音のキツさ解消にスポンジでユニットを覆ってはどうか?
覆う?
この提案は即座に却下。
そんなことをしたら、
ただでさえ変なスピーカーが現代芸術みたいになってしまいます。
でも、やってみると面白そうではあります。
やらないけど。
覆うのではなく、代わりに
食器洗いのスポンジをユニット直前にぶら下げてみました。
高音どころか中音も死んで、やりすぎ感があります。
スポンジがでかいのか?
それではと、今度はメラミンフォームをサイコロ状に切ってユニット前に取り付け。
さっきよりいいな。
でも吸音しすぎかな。
さらに半分に切って取り付けすると、いい感じ。
見た目もかろうじてスピーカーの体を成しています。
ディップ対策もいきましょう。
バックロード開口部に雑巾2枚を突っ込んでみました。
効果なしです。
雑巾不足かと。
大量の布、ないかな。
部屋を見渡すと、軍手の塊がありました。
軍手1ダースでバックロード穴をふさぎました。
両chで2ダース。
音出しです。
全体にモコモコして、コレはやりすぎっぽい。
単純にバックロード全閉鎖とも違って、
コレはいいとこがないな。
次は穴をふさがずに2cm離して少し空間を空けて置いてみました。
適度な締まりとボーカルに穏やかさが出ました。
いいんでないかい。
メラミンフォームと軍手の合わせ技で、少し落ち着いた音色になりました。
言い方変えると、
まとまりはいいけど、音が死んでいるとも言えます。
ああ、MDFの音って感じ。
ここで測定。
軸上1mの合成F特では、ギャップが減ってます。
ですが全体のF特には大きな変化はありません。
軍手を置いた時の開口部F特を軍手なしと比較しました。
イラストでは赤が軍手ありです。
意外なことに、軍手を置いても、グラフ上では、
開口部からもれ出てくる中音は全く減衰してません。
それどころか高音すら減衰なしです。
聴感上はかなりの変化なんですけどね。
大きな違いは200Hzの谷。
軍手の方が5dB音圧が高くなっています。
ちょうどこのあたりはバスレフで低音を欲張ると音圧が下がる領域です。
位相もそろっているので、補完するには好都合です。
バックロードを調整し終わったら、
バスレフバスレフ部も再調整が可能になりそうです。
2kHzの谷は顕著になくなってますね。
ここは10dB以上改善です。
バックロード開口部の処理は何とかしたいものです。
いくら何でも中音漏れすぎ。
三島の匠が言うように、処理不能なのかな。
逆に言うと、スロート幅がたった8mmなのに、
これだけ中音が洩れるというのも驚きです。
ケントン型スピーカーでも
ダクトを付けなければ、
ハイファイ再生ができる可能性がありますね。
意味があるかは分かりませんが。
話を元に戻します。
効果は分かったけど、軍手作戦はルックスが悪すぎです。
ぬいぐるみを作って置くか?
いやいや、だんだん趣味が逸れてしまう。
やはり、正攻法でいくか。
さらにつづきます。
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