板を考える
懲りもせず今度は、
置いた板の面積を変えて、
間隙の違いで試聴してみました。
バックロード開口部の面積によってどう変わるか、です。
試聴ポイントは、量感と歯切れのバランス。
そして中域の混濁。
結果、パフッと置いた最初のが一番バランスがいい。
バックロードホーン開口部、約2/3を閉じた状態です。
偶然って怖いな。
板の有無でのF特を測定しました。
まずはバックロード開口部近接。
板有りの方は200〜300Hzの谷が顕著に深くなってます。
それ以上の帯域も板有りの方が音圧レベルが低い。
要は200Hz以上は板有りの音圧が低いです。
200Hzから下の帯域は板有り無しでの違いはありません。
大切なのは全体の軸上1mのF特です。
同様に赤が板有りで黒が板無し。
パッと見の大きな違いは60Hzの谷。
板を置くだけで10dB以上の改善。
「板スゲーな」
開口部近接F特ではここの部分は変わりがないのに、なんで改善するんだろ?
位相のねじれのせいかな?
分かる方、解説プリーズ!
細かく見ると、
500Hz以下は谷は浅く山は低い。
凸凹が穏やかになってます。
1kHz を超えるとこれが逆転して、
板無し方が穏やか。
でも試聴では板無しの方がキツい高音が出ます。
F特の凸凹と高域のクセに相関関係は薄いのかな?
板を置いただけで100Hz以下のレベル低下が穏やかになって、
再生帯域の下限が20Hz下がっていると言えます。
これほど効果があるのに、
なんでこの方式がメーカーレベルで発展しなかったんだろ?
それとも、私が知らないだけで、
とっくに市民権を得ている方式なのかしらん?
KenbeさんのBHBS方式はこの方式の完成形に見えます。
まあ、それでも今回の「バスレフバックロード」では、
オーディオ好きが納得するレベルの低音再生はできてません。
ただ、ユニット特有の中域の荒れた音質はかなり改善されて、
テーマの一つは達成できたように感じます。
欲を言うと、もう少し低音がちゃんと再生できて、
なおかつ締まりがいいと好みかな。
フルレンジではキツいけど、
高音もスッと伸びて欲しいな。
そうなると、別ユニットで設計し直した方が絶対楽だよなあ。
ロマンがあるかどうかは別だけど。
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