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向いたユニットなんかあるのか?

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今回のバスレフバックロード、
到底流行るとは思えない方式ですが、
あえて、それに向いたユニットを考えてみます。

技術的なキモは何と言っても、
背面隔壁精度です。
バスレフ部とバックロード部をいかに分離できるかが、勝負の別れ目(たぶん)

まず、
振動板とフレームの距離が近いこと。
今回のParcAudio DCU-F102Wは
垂直に立った柱で後部マグネットやダンパーを支えているので、
振動板との距離が遠くて振動板面方向に圧力が漏れてしまうことが心配でした。

次に、
コーンの深さが浅いこと。
これは気分的なものですが、
浅い方が背面での音波干渉が少ないかな、と。

同じような理由で、
ショートストローク設計であること。
ストローク量はXmax で分かります。
クリスマスじゃないよ。
隔壁と振動板背面との距離を出来るだけ詰めたい。
おのずとハードなダンパー設計となります。

ショートストロークの言い換えに近いですが、
振動板面積が大きいこと。
大口径であれば、
ショートストロークでも音量がでる、
という意味ではなく、
振動板の音圧を抵抗なくバスレフ部とバックロード部に導くことができるからです。

マグネットが小さいこと。
単純にストローク方向から垂直に背面開口部面積を大きくしたい。

ホールピースがないこと。
意外と気付きにくい点かと思いますが、
コレがあると、
当たり前のように隔壁にならない。
かと言って塞ぐ訳にもいきません。
ユニットデータ表には載ってないことが多く、実物を見るしかないことが痛い。
ん?
それともこの穴をどちらかに接続すると、
特性が良くなることもあるのか?

剛性のある振動板。
今回ユニットはレイヤードウッドでこの点は優秀でした。
背面を4分割しさえすれば背圧モーメントはそろうのですが、
そもそも、この背圧不均衡に振動板が耐えられなければ、
無意味です。
円周方向へのリブがあるのが理想です。
ハードダンパー系の振動板はダンパー張力に強度を頼っている感があり、
ハードダンパーかつハードコーンは少ないように思います。

オマケでは、
フレーム穴が4の倍数であること。
モーメントがそろう最小分割が4だからです。
まあ、だいたいのユニットがそうだと言いたいのですが、
大口径になるほど、4倍数法則が崩れます。

強力なボイスコイル。
マグネットは小さくしたい、
だけど駆動力は欲しい。
そんな我儘な貴兄にはこの条件が必須。
マグネットが小さくて、ボイスコイルだけは
強いなんていうユニットはあるのか?

まあ、ザッと挙げるとこんな感じでしょうか?

ちっとも現代的なユニットの姿は見えてきません。
パンパンに張った浅いカーブの大口径でフルレンジ。
マグネットが小さく、薄っぺらい形。

秋月電気あたりで探すのが吉ですが、
暇つぶしひコイズミ無線さんで向いたユニットはあるのか見てみました。

候補1
Visaton 16cmフルレンジ BG17
3,181円(内税)

候補2
Monacor 20cmフルレンジ SP205-8
5,269円(内税)

候補3
Visaton 20cmフルレンジ BG20
4,975円(内税)

候補4
Visaton 13cmフルレンジ FR13-4
2,369円(内税)

候補5
Visaton 13cmフルレンジ FR12-8
2,405円(内税)

候補6
beyma 25cmフルレンジ 10AGN
12,430円(内税)

なぜかVisaton社ばかりがピックアップされました。
個人的には候補2
Monacor 20cmフルレンジ SP205-8なんて興味をそそられます。
商品紹介に背面写真があるのが珍しい(写真)

フォスター電機や自動車用の純正スピーカーなんかもよろしいのでは。


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