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理想のSP4

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理想のSP箱4 密閉型とホーン型の近似性

等価回路のつづきです。
バスレフ型は一旦脇に置いておきます。

等価回路同士ですごく似ているのが、
驚いたことにホーン型と密閉型なんです。
実物の見た目も構造も全然違うこれらの方式が等価回路ではそっくり。

密閉型の等価回路のエンクロージャー内部スティフネスをゼロにすると全く同じ回路になります。
つまり、理想的なエクスポネンシャルホーンと大容積の密閉型は
パラメータ変更に対して極めて近い動作をすると言えそうです。

ならば、
ホーン型と密閉型をユニットの前後に置けば
ユニットの対称性を維持できます。

さて、しつこく思考を進めます。

ではユニットの片面をホーン型、
もう片面を密閉型とします。
どちらを前面に据えますか?

フツーに考えれば音が出て来るのはホーンの方だからそちらが前面になります。
ところが、フロントにホーンを作ると再生帯域が狭くなるという問題が発生します。
帯域を確保しようとするとショートホーンかハイパボリックホーンになってしまい、
Hi-Fi再生が難しい。

このようにホーン側をフロントに据えるのは
問題があります。
かと言って密閉側を前面にしても音は出てきません。

が、もし密閉型の容積がとてつもなく大きかったら?
そしてその内部に人が入れる程だったら?
リスニングルームを巨大な密閉箱と見立てられないでしょうか?

こう思考を進めていくと、室内空間の
Sc:エンクロージャー内部スティフネス
は実質ゼロに置き換えられるので、
本当にホーン型との対称性が確保できます。
(とりあえず放射抵抗は無視します)

その状態で、
密閉型の内部にいる人からそのスピーカーを見ると、
ホーンが隣の部屋に繋がっているバックロードホーンスピーカーに見えるはずです。

そういう意味では、
バックロードホーンシステムはユニット前後空間のバランスが良いと言えます。
しかし、難点もあります。

実は拙作「バスレフバックロード」を設計している時にコレに気付きました。

つづく

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