ステレオ誌コンテスト5

3位です。
あれ?去年のフォステクス賞みたいなスキャンピーク賞はないようです。
3位は、なーおさんこと沖野直毅さん「スター」。
すっきりした外観作品が多い中、かなりの異彩を放っていた作品です。
バッフル回折でのピークギャップを嫌って凸凹形状のバッフルが星形です。
塩ビ管のリアの気室からベニアの第2気室、そして竹中さん考案の3Dスパイラルホーン部へとつながります。
第2気室と3Dスパイラルホーン部は横断面が定在波対策で星形で、
しかもユニットを偏心配置しています。
ダブルバスレフ部のポートはフツーのものとは違う設計で、第1ポートの設定周波数の方が第2ポートのものより低い設定です。
なーおさんによると、第2ポートからの中音のもれが少なくなるそうです。
3Dスパイラルホーンの中音漏れの弱点をうまくカバーした構造です。
全体構造を言葉で言うと、「逆ダブルバスレフ3Dスパイラルスピーカー」となるのかな?
色も特異で、下が青と黒、バッフルがクリア塗装です。
グフカラーというご意見もあったようですが、宵の明星明けの明星をイメージした配色だそうです。
誤解してました。すみません…。
音出しです。
中低音がたっぷりしています。ギターの胴鳴りも豊かでふくよかな音です。
ベース音の分離も良好です。
中音は高解像ですがややサ行がきつく感じます。
この機体に限らないのですが、このホールはバッフル面を上に向けるととたんにサ行がきつくなる感じがします。
音場感もよくホールトーンが心地よいです。
シンフォニーのバスドラムのきっちり再生でき低音の伸びはなかなかですが、
なぜかスケール感がやや小さくまとまったフィーリング。
なんでだろ?
一見キワモノに見える機体ですが、、審査員の先生がおっしゃるように理ずくめの正攻法のスピーカーだと感じました。
ふくよかな低音に支えられたクセのないワイドレンジで3位にふさわしい機体でした。
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