乙Zの再生周波数特性を測ってみました。
マイクはユニット軸上1mでホワイトノイズです。
上のグラフが今回測定した乙Z。
下は参考データとしての生方バスレフです。
ユニットはどちらもOM-MF5
乙Zのf特はかなり凸凹があります。
ピークで目立つのは、120Hz、200Hz、そして12kHz。
ディップは100Hz、2.5kHz、10kHz。
バックロードだからこんなもんだよね〜、と思ってましたが、
生方バスレフも同じで、特性が瓜二つです。
違いをあえて探すと、12kHzのピークは乙Zにだけあります。
スタイロフォームの共振かもしれません。
また、生方バスレフの方は、100Hz以下の減衰が大きいな。
マークオーディオOM-MF5は高音レベルが高いのに、伸びた感じがしないと思っていましたが、
10kHzの谷が原因みたいです。
50Hzのピークは部屋の定在波と思われます。
f特だけで見ると、乙Zの低音再生周波数は105Hz。
見方によっては生方バスレフの方が良く見えます。
105Hz、マジか、そんなに性能低いんか?
うわー、ショックです。
乙Zと生方バスレフ、
f特はそっくりなのですが、出てくる音は全く違います。
低音の量感重視で緩く抒情的に鳴る乙Zに対して、
曖昧さを排除したキリリとシャープな生方バスレフ。
まあ、中高音のキャラは似てますけど。
ここ5年、自作スピーカーは全て周波数特性を測っていますが、
フルレンジ一発でスピーカーを作る場合、
意味ないような気がしてきました。
音の改善に役立たないし、実態を示していないようにも思います。
皆さん、f特ってどうやって役立てているんでしょう?
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ホワイトノイズは、測定ごとの差が大きいので、じっと辛抱していられるのだったらスィープのほうがいいですよ。
ノイズ系をソースは長岡さんくらいの大雑把な解析に向いています。1/3オクターブバンドだったらそれでもいいですが、1/12オクターブバンドだったら測定ごとの誤差が気になります。
Suzukiさん、
実はサインスイープ特性もとったのですが、ホワイトノイズと酷似したデータでした。
強いて言う違いは、50Hzの部屋の定在波が出なかったぐらいでしょうか。
それ以外では、インパルス、ピンクノイズ、クロマチックの各特性も計測しましたけど、これまた似たようなものでした。
いろいろ、がっかりしました。
Suzukiさん、
オクターブバンドって何でしょうか?
オクターブバンドの説明は、下記が分かりやすいと思います。
https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/newreport/noise/souon_11.htm私の経験では、サインスィープだと、入力信号が同じなのでわりと再現性があると思うのですが変ですね。
ホワイトノイズは、ランダムなので、都度信号が違います。
時間窓幅を大きくとると似た感じになってきますが、かったるくなります(低音は、時間幅を波長よりも大きくとらないと分かりません)。
インパルスで解析するのはノイズが大きすぎて難しいと思います。ノイズよりも十分大きなインパルスは壊しそうで危険です。
また、ピンクノイズはホワイトノイズと周波数帯の色が違うだけなので似たようなものだと思います。
サインスィープは、測定中に周波数を監視しながら耳で異常を検知するのがベストと思います。ゆっくいスィープしなければ分かりませんけど。
超低域は歪が極端に大きいですが、中高域の歪も結構大きいですよ。とくにバックキャビティが小さいと中高音の歪がきついです。
Suzukiさん、
ありがとうございます。
オクターブバンド、分かりました。
こんにちは。
iPhoneアプリのトーンジェネレーターを使って
ピークやディップの周波数を再生して共振の確認をしたりします。
マークのドライバーはダンパーが柔らかい為、箱などの振動、ポートの共振よる背圧の影響などを受けやすいです。
フルレンジ好きさん、
こんにちは。
トーンジェネレーター、知らなかったので、
調べてみました。
いろいろな周波数を再生できるのですね。
共振の確認ができるとはすごいです。