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ラスト調整

202208311947554b9.jpeg




現在バスレフ部のダクトは、
共振周波数100Hzです。

いくら自称8cmクラスで実体6cmの小型ユニットとはいえ、
論外に低音が出ない設計になっています。

実際の再生も100Hz以下はダメで、
バックロード部が全く仕事をしていないかのような周波数特性を有しています。

このダクトを80Hzぐらいまで下げれば、
もうちょい、マシになるかな、と。


以前ボツになったダクトと
長さ調整アダプタをたくさん用意して、
再び測定&視聴。

詳細は省きますが、
低域を伸ばした設計のダクトはどれも設計通りに作動しており、
軸上1mの全体F特もそれを反映したものでした。

70Hzから10Hz刻みで100Hz まで、
断面積違いも含めて6種試した結果、
断面積大きめの100Hzを最終的に選択しました。

このダクトはバックロード部の調整を終える前に決定したものと同じで、
結局、何も変わらないことになりました。

試聴では、F特と真逆のイメージで、
一番「低音出てる感」があり、
ボーカルもふくよかで聴きやすい。

で、実際に低音が出ているかというと、
多分出てない。
とにかく「低音出てる感」です。

他のダクトがイマイチだったのは、
「ムリにダクトで低音を伸ばすと、中低音が痩せてよくないですよ」
ってヤツかな。

ダクトはどれを選んでも
定在波のような澱んだ共振がボーカルにあるのが気に入らない。
コイツは部屋の影響だけとは言えないな。
あちらを立てればこちらが立たずで、
これ以上の調整は私の実力ではムリっ!

グダグダ続けて来た
「バスレフバックロード」は
ひとまず終了です。

初期設計では長い直方体だったのに
かなり違う形になってしまいました。

最終スペックを載せます。

機体名 「バスレフバックロード」
ユニット、ParcAudio DCU-F102W
     (8cmクラス)6Ω
バックロード部
  バックキャビィ容積 不明
  スロート面積 9.6cm2
  音道長 1.7m
  広がり定数1.5
  背面開口部2/3閉鎖
  吸音材有り(粗毛フェルト、タオル)
バスレフ部
  ダクト面積 5.8cm2
  ダクト長  3.3cm
  ダクト共振周波数100Hz
  チムニーダクト
  エンクロージャー容積 3.0リットル
  吸音材 有り(粗毛フェルト)
ネットワーク
  コイル1.2mH シリーズ接続
  (8kHzより6dB/oct)
ターミナルで選択
再生帯域 80Hz〜18kHz
(軸上1m -10dB)
エンクロージャー MDF ・PLA
  高980*幅220*奥260
  4ピース構成
音響レンズ(メラミンフォーム)
重量 ———
  塗装 ラッカー(一部)
  ユニット固定 M4ボルト


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comment

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No title

今回のイラストがすべてを語っているようですね。
お疲れ様です。

ユニットが外せたら、まだやれることがありそうな気がしますが
画期的すぎて僕にも良く分からない謎が多いです。

ハッキリと分かることは、BHの広がり係数のことで
そのままカットオフ周波数を表しています。
係数1.5というのは105Hzより高い周波数に利くホーンですが、
105Hz以下は空振りして音にならない(つまりfc105Hz)。
この空振りがバスレフの音にどう影響しているのかも良く分かりません。
もう一つBHの中高音カットは基本的に空気室容量で決まるので
スロート面積の10倍/fx=空気室容量(リットル)という公式は守った方が良いと思っています。

No title

アールefuさん、
いつもありがとうございます。

スロート面積の10倍/fx=空気室容量(リットル)

知らなかった……
こんな便利な公式があったなんて。
変形すると同じことかもしれませんが、
開口部面積でカットオフしか考えてませんでした。


No title

私こそ
難題に挑むケイさんの行動に勇気をもらいました。

自分的には、開口部面積とカットオフは直接関係が無いと思っています。
長岡BHでは開口部だけ係数を上げてでも(ここは見た目で)開いている
ケースが多いですが、
本来は出口での音の反射や濁りを無くすための処置。
金管楽器からのイメージが強いと思います。
楽器と違うのは、空気が出た次の瞬間吸い込まれて戻って行くのがBH。
口が大きい方が戻りやすいのは確かです(笑)。
トータルでは音道の中の空気は殆ど移動しないので、
開口部を板で絞ってやると波長の長い音波だけが優先的に出入りするようになる。
なんて考えると分かりやすいですね。

No title

アールefuさん、
挑んでない、挑んでないです。
やってみたら、ムズかっただけです。

今まで、ホーン内の空気質量って概念がなかったので、
目からウロコです。
そうなると、
バックキャビィのスティフネスが違うだけのバスレフと等価として扱えます。
あくまで等価式だけだけど。

今回はホーンを伸ばすより、
バックロード部のバックキャビィを増やした方が
低音が伸びたかもしれませんね。
だとすると、
バスレフとバックロードって相性いいじゃん!


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