音響レンズを考える
ヒマなので、音響レンズでも作ってみるか。
近くて聴くとサ行がキツいんだよね。
上手くいったら直列抵抗が外せるかも。
そもそも論で、
マランツツイーターの指向性が強いのかと言われると、
そんなことはないように聞こえます。
じゃあ何で?
面白そうだから。
どういう根拠で設計すればいいんだろ?
音響レンズで有名なのはJBLです。
板の枚数を数えるとだいたい11枚。
それに倣って自作している方も11枚が多いです。
サンヨーは6枚だけど、これは無視しよう。
何も考えずに11枚で作ればいいかな。
いやいや、ちょっと待て、
音波なんだから板と板の隙間の方が大事だろ。
狙った周波数に応じた隙間幅でないと効果はないでしょう。たぶん。
回析で考えればいいかな。
5kHzの音波長は6.8cm
波長半分で回析の影響があると考えると
3.4cm以下の幅ならOKってことか?
1/4波長でも1.7cm。
マランツツイーター振動板幅が3cmもないのに
1.7cm幅はデカすぎです。
3.4cmは論外かと。
マランツツイーターはフレーム込みのユニット径が5cmぐらいだから
5mm間隔で10枚か9枚になるな。
ああ、JBLの設計思想が知りたいなあ。
それとも板一枚の長さの方が大事なのか?
JBLじゃないけど、
ダイアトーンの技術書に、
板のV字の切れ込みは双曲線だという記述がありました。
フムフム。
ホントか?
JBLのあの切れ込みって双曲線なのか?
でも、隙間については書いてありません。
音波ってトロい方に進んでいく性質があるそうで、
二手に分かれた音波の経路を変えて再合流するのが原理らしい。
じゃあ、こんな形の必然性はないわな。
周囲ほど経路を長くすればいいってことだよね。
しかも、上下ではなく、左右に散らせばいい。
斜板、波板、パンチング…
何を考えてもJBLの枠から出られません。
「面白くねーな」
これなら反射コーンを置いた方が良さそうにも思えます。
そういえば、
スピーカーメーカーって反射を嫌がるよね。
何でだろ。
古典的な反射を使った例では、
WHARFEDALE W80A
JBL パラゴン
あとは80年代のBOSEかな。
と思っていたら、
古い山水のカタログデータを発見。
斜板式では
大小あり、それぞれモデル名2391と2395。板数は11枚と10枚。
厚さは156と305mm。
よって間隔は16mmと34mm。
間隔を一定にしていると思っていましたが、
ダブルスコアで違いましたー。
組み合わせるホーンのカットオフと関係があるんだろうな。
モデル名2391と2395のカットオフが分かる資料はないかな?
でも思ったよりJBLがテキトーに感じます。
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