JIS箱
スピーカー再生技術研究会のオフ会は楽しく終わりました。
いや〜、皆さんすごい!
上から目線のようで、褒めちぎるのはかえって失礼な感じもしますが、
音が破綻しているのは私ぐらいなもので、
他はどれもメインスピーカーとしてお持ち帰りしたくなる出来でした。
そもそも論で、
何でスピーカーを作り始めたのかと言えば、
お金はないけど、
自分のステレオが欲しかったという、どストレートな理由からでした。
初めて作ったのが、中学生の時で
何と25cmウーハーの2ウェイバスレフ。
バスレフ計算のルートを手計算でやっていたのが懐かしい。
定在波対策にアーチ状構造を内部に入れてました。
まあ、そこで最近の自分の自作スピーカーの出来を振り返ると、
中学生の自分に謝るレベル。
「ごめんなさい、私」
そろそろ真面目にやらなきゃな。
決して不真面目ではなかったのですが、
頑張るベクトルが違いすぎです。
ここは一発、初心に帰って趣味を見つめ直してみましょう。
そこでJIS箱ですよ。
ユニットに必ずついていたのが特性図。
JIS箱に入れて軸上1mで測定した周波数特性です。
当時から、JIS箱スゲ〜!とは思っておりました。
しかし見たことない。
実際、
JIS箱に入れて音楽鑑賞している人や
聴いたことがある人にも遭遇していません。
本当に実在するのか、JIS箱?
いったいJIS箱は、
すごいのか?
すごくないのか?
古い手元データのJIS箱は、
ユニット12cm以上
縦*横*奥行き1200*900*600(内容積は約600L)
ユニット12cm以下
600*450*300(内容積は約80L)
口径別にサイズが2種類あり、
当然ながら密閉型です。
12cmのユニットはいったいどちらに分類されるのか?悩みは尽きません。
容量が大きいのが特徴のようです。
でかい、デカすぎです。
逆にこんなデカい密閉がちゃんと鳴るのか心配になるほどのデカさです。
まあ、確かに1970年代の自作例でよくあったダイヤトーンのP610は、
ものすごく大きい箱が多かったですね。
16cm級だと600リットルといった非常識なJIS箱サイズですが、
10cmクラスだと80リットルとやや現実的です。
板厚や補強材のデータもどこかで見たような気もするのですが、今は分かりません。
吸音材は内部全面に貼るだとか、
バッフル面にも貼るだとか、
イマイチハッキリしない部分も多い。
コレ、聴いてみたいなあ。
パンパンに張ったコーン紙の10cm級なんて良さそうです。
聴いてみたいっていうことは、
自分で作らなきゃいけないってこと。
本気で作るのか?私。こんなのを。
すごいのは容積というのは分かりました。
手元のデータが古すぎるので、
今のJIS箱もコレなのかは分かりません。
誰か教えて!
冒頭イラスト
「スピーカーの完全自作」電波新聞社 昭和53年 P46イラストより
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