しつこく密閉型とユニット
こっから先はいつもより、
かなりトンチンカンなことを言っているような気がします。
訂正情報カモン!
大容量の密閉型スピーカーとユニットについて考えます。
イラストは以前示した大容量密閉型の等価回路です。
M0:振動系等価質量
S0:支持体スティフネス
Sc:エンクロージャー内部スティフネス
エンクロージャー容積は十分に大きいので
Scを定数に置き換えると、
回路は
M0=コイル
S0=コンデンサー
だけになります。
極端に考えると、
大小の組み合わせは4種類。
1 M0大、S0大
2 M0大、S0小
3 M0小、S0大
4 M0小、S0小
M0の大きさはそのままコイルの大きさと同じ概念でOKです。
M0が大きいほど高周波に制限が出ます。
S0は振動板の動きづらさですので、
動きづらいほど低周波に制限が出ます。
S0は値が大きいほど、小さな値のコンデンサーを入れているようなものです。
レンジ幅を無視すると特性がフラットになる組み合わせは1と4で、
これらがフルレンジ向きと言えます。
逆に
2はウーハー向きで3はツイーター向きです。
ざっくばらんに言えば、
概念上はS0をQ0と置きかえることができるので、
フルレンジ向きなのは
M0大、Q0大
M0小、Q0小です。
くどいようですが、エンクロージャーのスティフネスは無視です。
前回ユニット探しの話をしましたが、
Q0が大きくてM0も大きいユニットが
なかなかない理由を考えてみました。
ここで運動力学の基本です。
1式 F=ma 運動方程式
2式 F=kx フックの法則
1式から重い振動板を動かすにはより大きな力が要ることが分かります。
ここでのaは振動板半径ではなく、運動加速度です。
2式では硬いダンパー(支持体)に付いた振動板を動かすにはより大きな力が要るとわかります。
なので
M0が大きくてQ0も大きいユニットは
ダブルで強い駆動力が要るってことになります。
そのためには、
1 強力な磁力系
2高密度なボイスコイル
3 ボビンの低間隙
4 線材の低抵抗
が必要となり、コストに直結する事柄ばかりです。
さらに、硬いダンパーには硬い振動板でないと意味がない(と思う)
硬いとコストもさることながら、
固有振動を可聴域から追い出すことが難しくなります。
そういうユニットを安く探そうとしたのが間違いでした…
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