M0が小さく、
S0(Q0)が大きいユニットは
いっぱい市販されてます。
コーンの深さのない薄いユニットに多いですね。
デカいM0が欲しいなら、
振動板を重くしちゃえばいいんじゃね?
そう思っていた時期が私にもありました
(遠い目)
手始めはウーハーですよ。
振動板のカーブに合わせてスポンジをカットして、接着剤でくっつけました。
するとどうでしょう。
あまり変わらない。
耳がタコだったことは否定できませんが、
極端に良くも悪くもなりませんでした。
音のキレは減ったかな?
M0が増えて低音が出た分か能率低下で相殺されたか、
ダクト駆動が狂ったか。
お次は高音のキツいフルレンジにやってみました。
フィリップスAD5061/M8
コイツはダブルコーンだったので、
まずはダブルの部分を切り取ってみました。
やっぱり耳タコであまり変わらない。
で、またスポンジ作戦ですよ。
これは変わった。
ダルに変わった。
全然良くない。
話は逸れますが、
このフィリップスAD5061/M8
今一度チャレンジしたいユニットではあります。
実はスポンジ作戦の後に、
秋葉原でデモ機に遭遇しまして、
すごく良かった。
ホントに良かった。
ダクト面積が全く違った箱で、
こんなに違う音になるのかと、
ショックを受けたのがいい思い出です。
さて、
低音増強のために振動板を重く加工するのはリスクが高いことを身をもって知りました。
もしくはスポンジでやろうっていうのが間違っていたのかもしれません。
でも高音を抑えるってことには効果ありです。
たぶん。
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昔F社のユニットにスポンジを纏ったものがありましたね。
あれはダブルコーンの暴れを抑えるもので、吸音材として働いていました。
うるさい高域を抑える効果はありますが、M0を上げるのであれば
長岡先生がやったように、エポキシ接着剤を流し込んで強度も上げる方法があります。
ただしルックスは最悪になりますけど(爆)。
アールefu さん、
こんにちは。
エポキシはちょっと…
柿渋とか、水性うるしとかの方がいいなあ。
重量を増やさずにコーン強度を上げると言うことで良いのでしょうか?単純すぎますかね^^;
飛行機の技術に近いものがあると考えると高級ユニットでカーボン製(CFRP)のコーンやハニカム構造のコーンがあっても良さそうですが無いところを見ると的外れなのでしょね。
ハニカムダンボールにエキサイター着けて鳴らしたらどんな音がするのだろうか・・・とまたアホなことを妄想してしまった。
muukuさん、
こんにちは。
ハニカム構造はパークオーディオ社長が、
振動板表面の微細な振動を抑えられないことがデメリットで衰退したと言ってました。
カーボンは昔、あったような気がします。
また、次回のブログで触れる予定ですが、
フルレンジは分割振動を前提としたシステムなので、
強度アップは高域が減衰するだけでしょう。
振動板に手を加えるなら磁力系もワンセットでないと苦しいかと。
調べるとありますねハニカムユニット。普及しなかったところを見ると性能面でも突出したものは無かったのでしょう。
https://audio-heritage.jp/TECHNICS/speaker/sb-7.htmlもっとも1979年と古くシミュレーション解析も出来なかったでしょうからオーディオが斜陽産業でなければ最新技術で再挑戦する企業もあったかもしれませんね。
本当にいろいろ出てました(遠い目)
私としてはソニーのモノがインパクトありましたね。
当時でも振動解析はモーダル解析等ちゃんとありましたよ。
機構、振動、流体の解析ソフトが企業レベルで普及し始めたのが1980年代という認識だったので思い込みでしたね。すみませんm(_ _)m