PARCサウンド鑑賞会その5

お昼は終わって午後の部です。
らーめん親父さん、5cmウッドコーンフルレンジのダブルバスレフです。
まずその仕上げ技術に驚かされます。
黄色いバッフルは栗の無垢。
それ以外はチーク(?)のツキ板仕上げですが、全くツキ板に見えない接合部のみごとな処理です。
こんなにうまく貼れるものなんですね。
過剰な塗装はなく、素朴で美しいエンクロージャーです。
一聴して驚くのはそのワイドな帯域です。
重低音こそムリですが、ウッドベースも軽やかに再生します。
しかも量感と締まりが絶妙のバランスの高品位な低音です。
やや腰高なバランスですが、それがかえって好印象で爽やかな音を奏でます。
歪み感もなく、音場、定位共にこれまた抜群のバランスです。
ピアノのアタックもリアルに伝え、もう少し下に帯域が伸びれば言うことなしです。
5cmのフルレンジとは信じがたい音が出ます。
重箱の隅的なことを言えば、テナーサックスの低音のヌケはほんの少し不満です。
また、女性ボーカルの一部でやや不自然な残響音がするような気がしました。
音場感もいいので目の前からスピーカーの存在が消え、音楽に没頭できます。
さらに言うと、小口径なのに一番楽しめる音域は中低音なのも驚きです。
超小口径というジャンルに限れば、圧倒的なパフォーマンスを有しており、
市販品でこれをしのぐスピーカーシステムはあるとは思えない程です。
口径を考慮しなくても、大音圧と重低音の希望さえなければメインスピーカーにも可能な能力です。
驚異的な実力のスピーカーでした。
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