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ステレオ誌、コンテスト

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/23(土)、音楽之友社主催 「第9回 自作スピーカーコンテスト作品展示&視聴会、授賞式」
に行ってまいりました。

一線級の知人達のスピーカーが一次書類審査を通過できない現状を見て、
それほどの素晴らしいスピーカーってどのくらいすごいのか、
生で聴いてみたいという心持ちで出かけました。

期待を裏切らない素晴らしいスピーカーばかりでした。
誤解のないように言いますが、書類審査を通過できなかった作品が今回の展示作品に劣っているとは微塵も思いません。

書類審査を通過したのはわずか32作品。
200通あまりの応募の中、狭き門でした。
さらに2次審査を通過し、音出しできたのは15作品でした。

初期のコンテストと違い、音質向上にそぐわないようなデザインや設計のものは見当たりませんでした。

繰り返しになりますが、
音出しした15作品は甲乙つけがたい力作ぞろいでした。
応募しなくてよかった…

その中で好みの作品はというと、3作品でした。

まず、
「ひびき」北山 真一 さん

五角柱のバスレフエンクロージャーが鮮やかな赤に塗られています。
PST回路を通して流れる音はゆったりとした雰囲気です。
低音は量感重視ですが、回路の悪影響を感じさせない見事なバランスです。

個人的にこのタイプの回路は自身の「K-N1」と名付けた密閉型でずいぶん試したのですが、
低音音圧が相対的に上がる代わりに、
質の低下が激しく、
咬ませる抵抗値に苦慮した覚えがあります。
他の方の同回路作品でも同じ印象だったので、
まともに使える回路だとは思っていませんでしたが、
これは見事です。

ユニット由来の硬い中音域もやや柔らかに感じられ、音楽に没頭できるキャラクターになっていました。

驚いたのは、バッフルへのユニット取り付け位置です。
通常であれば五角形の中央に取り付けますが、
やや上に偏心して取り付けられています。
バッフル面での反射、回析をシミュレートした結果だそうです。

結果として高音質を保った上でのギリギリの小型化を達成しています。

お次は
「K-84 武蔵」河野 雅幸さん、
ユニット1本をツィーターにした2本使いのバスレフです。
クロスは1KHz。
これまた見事な塗装仕上げです。
手を抜いたところが全くなく、背面仕上げはメーカー品を遥かに凌ぎます。

非常に引き締まった低音です。
パッと聴くと低音が薄いような気がしますが、
そんなことはなく、
十分な音圧でかなり下まで伸びています。
音圧が下がるウッドベース音階がなかったので、かなりフラットな特性と思われます。

他の作品との大きな違いが、
音楽再生の前に流す、左ch、右ch、中央chの音の差がなかったように感じられたこと。
意味があるのかどうかは分かりませんが、
音量、音質の違いがなく、定位の違いだけでした。

中音の硬さも感じられず、全域で音のトランジェントもそろっている印象です。

四角いブックシェルフ型がほとんどない中、
オーソドックスなデザインで、かえって目立っていました。

最後は
「Cyndrome II (振動労無 Ver.2)」海老沢 正さん

音の分解能、レンジの広さ、スピード感はどれも音出し作品の中ではトップに感じられました。
ユニットの性能を引き出すという意味では限界なのではと思わせます。
こんなスピーカーを作ることができたら、
もう自作スピーカーは「上がり」でいいように思います。

私好みで取り上げた3作品中、2作品がネットワーク付きでした。
電気信号がネットワークを通過することで、
中音域に少なからず影響を与えているように思います。
通常、電子回路を通すと音の鮮度が下がると言われて嫌われるのですが、
そうとばかりも言えない気がしました。

全体としては、私が言うのも変ですが、
とにかくハイレベルでびっくりしました。
また、表彰作品に3Dプリンタ作品が2作品入り、他にもスライス盤やNC旋盤を使った作品も2次審査を通過していたので、
審査員はこうしたハイテク機器を嫌がっていないということも確認できました。
来年は3Dプリンタ作品がもっと増えると思われます。

来場者投票として、
河野 雅幸さんの「K-84 武蔵」
を記入して会場を後にしました。
単純に好みの音だったからです。


以下は表彰作品とその賞品です。

ステレオ賞 「Hexahorn」澤佑亮さん、高柳祐希 さん、
ステレオ誌1年分、オヤイデ自作電源コード

マークオーディオ賞 「フラゴン、オマージュ」山田 哲也さん、
3月発売のアルペア7の後継機ユニット

フィディリティムサウンド賞 「OJI SOUND2018 エントリーMODEL」尾崎 彰 さん、
銘木2本

一般部門3位 「スフィンクス」塚田 郁男さん、
クリスタルトロフィー、電源ケーブル、サブウーハー

一般部門2位 「セブルバ」東山 宗一 さん、
クリスタルトロフィー、オーディオテクニカからレコードプレーヤー

一般部門1位 「ひびき」北山 真一さん、
クリスタルトロフィー、マークオーディオ ダンパーレススピーカーユニット、デジタルアンプ基盤

匠部門テクニカルマスター賞 「Cyndrome II」
海老沢 正さん、
ユニット fostex FW

制作費、こんなに!

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乙Z制作費
ユニット代 (OM-MF5 2個)5000円
スタイロフォーム 1580円*4枚で6320円
MDF 500円 (450*600mm)
カット 2200円
コピー 1440円(2枚で)
接着剤 4800円
鉄板ガイド、ハンドクランプ 2000円
スプレーのり 1900円
ジェッソ 6996円(3リットル)
モデリングペースト 328円
端子 500円
コード 1000円
ネジ類 1000円
テニスボール 1499円
塗装スポンジローラー 298円

計 35,581円

ぐはーっ!
スタイロフォームって全然安くならない!
もう、軽い以外のメリットが思いつきません。

制作費の最後の方にあるテニスボールは空気室の体積調整に使う予定です。


さて、試聴は続けています。
ソフトによっては本当に今まで気づかなかった音が聴こえてびっくりします。

今日気づいたのは、
栗コーダーカルテット 「ダースベーダーのテーマ」
中央奥に演奏と関係ないカタカタ音が入っていました。
かなりリアルだったので、CDの音とは1回目では分かりませんでしたが、
リピートしてみて改めてソース由来だと分かりました。
でも、何でこんな音が入っていたんだろう?

バックロードって低音の迫力が魅力だとばかり思っていましたが、誤解してました。
こんなに繊細な表現ができる方式とは今まで知りませんでした。

あ、調整はこれからです。



ホーンの音像定位

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ステレオ再生で定位って大事だよね。

巷のバックロードホーンスピーカーは
ほとんどがフロントに開口部がある設計です。
しかし、乙Zはホーン開口面積を稼ぐために、
背面開口としました。

ちょっとしくじったかな。
音像定位が高音とそれ以外で違っちゃっています。

簡単に言うと、高音はユニット手前に結像し、
中音以下はスピーカーの後方に定位します。

とある技術書では、
「音像位置はホーン長の70%のところにくる」
とあります。
乙Zはフロントにショートホーンでユニット位置は後退しているので
計算上、音像位置はそんなにズレないはずでした。

全然合いません。

背面の音が壁で反射しているようで、
そこが中音以下の音像位置になっているようです。
全然70%じゃない。
フロントに開口部があればピッタリだったのかも。

バスレフなんかは、諸説ありますが、
背面にダクトをつけても大して影響ないなあと思っていたので、
バックロードホーンの音像定位がこれほど乱れるとは思ってもいませんでした。
バスレフに比べて中音漏れが激しいってのも原因の一つかと思われます。

しかし、よく分からないのが、
ホーン長の70%の位置とは、どこを指しているのでしょうか?
最終折り返し点から開口部までの距離の70%と考えるのが一般的かと思いますが、
それで正しいのでしょうか。
技術書のイラストは上のように一直線のフロントホーンでした。
そんなのフツーないよ。

だいたい、前後の音像定位はスピーカーごとに
バラツキが激しいものです。
音場型はスピーカー軸上より後方に定位するようですが、
それ以外はユニット構造に依存するように思います。
俗に「音離れがいい」スピーカーはやや後方上部に定位するようです。
しかし、箱が弱い場合も結像は甘いものの似たようになります。

今回も、ユニット由来のものか、バックロードホーン特有のことかは判断つきません。

作ってみないと分からないことって多いな。





すごいぞ乙Z

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バックロードホーンの欠点の一つに
組み上がると音道板にアクセスできない、
ってのがあります。

で、乙Zですが、
塗装をしていて気がつきましたが、
完成後も全音道板にアクセスできる!

音道同士が隣り合っていないってこともありますが、
中央に大きな穴があるからこそ、
そんなことが可能になっていました。

塗装していて気がつくってことは、
そういう必要性を全く考えてもいませんでした。

このメリットは、
ええとメリットは、

何かあるかな?

ああ、音道板の振動特性が分かるかな。
触ろうと思えば全部に触れます。

それと、工作精度が低くても最終塗装で気密性を保てるってことかな。

あれ? 大したメリットじゃないな。



フェルト貼る

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今のところ、「乙Z」はジェッソ仕上げです。
やってみて分かったのは、
ジェッソはすっごく乾きが遅いってこと。

定期的に設置場所から動かさないと、
底面が床と貼り付きます。

で、実際、すごく貼り付いてしまった訳ですが、
偶然、貼り付きバージョンとそうではない場合と音が違うことに気づきました。

底が貼り付くと、ビビる。

貼り付いている時は、
スピーカー上面からのビビり音がけっこう聞こえます。

複数回貼り付いて、その都度ビビっていたので間違いありません。

貼り付くとビビるということは、
底面が動きづらいとビビるってことだよね?

と、言う訳で底が動きやすいように、
フェルトを貼りました。
3cm角に切った手芸用フェルトを底面四隅に貼りました。

貼り付かなくなったので、
ビビる心配もなくなりました。
以前はビビっていた音量でもビビりませんでした。


試聴開始

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乙Zの試聴を始めました。

バックロードのクセはない、
なんてエラそうに書いてしまいましたが、
中低音がユルい。

ああ、コレって小口径フルレンジバックロードに共通したユルさだなあと気づきました。
「弾けるような低音」ではないわな。

影響を感じないソフトもありますが、
ギター単独演奏なんかはベース音が共振したようなイヤな響きがあります。

バックロードのいいところにも気づきました。
すごくSN比がいい。
微小入力再生に優れるようで、
細かな音をしっかり再生しています。

ウッドコーンや、重めの振動板の静かさとは違う、SN比の良さを感じます。、

ビートルズのCDでは、
今までただの余韻かと思っていたところに音が入っていました。

フロントショートホーンが効いているのか、
中低音がふくよかになり、
全体的にはゆったりと鳴るイメージです。
あるいは、単にフロントホーンによる高音の抑制かもしれません。

金属振動板らしく、高域のエネルギーは強いけど、
以外に伸びがないユニットに感じていましたが、
困ったことにさらに伸びがない。
ツィーターが欲しいかな。

マークオーディオのOM-MF5は不思議なユニットです。
一般的にエンクロージャーは中低音以下に効果があって、
中音以上の高音域はユニットの特徴が支配的なため、
音色はユニットのキャラでほとんど決まる、と思っていましたが、
このユニットは違います。
入れる箱によってかなり中音以上の音色が変わるのです。
スピーカー再生技術研究会のオフ会でもそれを感じました。

今回、狙ったとは言え、
もともとのキツいキャラが穏やかな聴きやすい音に大きく変わったように感じます。

問題点の洗い出しはまだまだこれからかな。

とりあえず再セット

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サブバッフルとグリル、そしてユニットを取り付けました。
グリルは、「変な色」って言いましたが、
そうでもないかな。
なんか既視感。

これはあれだ。
サイコフレームの光色。
ユニコーンガンダムに似てないか?

色だけなら。

2mm伸ばした

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あ、すみません、画像は使い回しです。

先日作った保護グリルですが、
ユニットの間隙が5mmのままだったので、
2mm伸ばすことにしました。

我ながらケチくさいのですが、
2mm厚のワッシャーを3Dプリンタで作って
エポキシ系接着剤でくっつけました。

間隙7mmなら当たらないだろう。

で、グリルの新たな問題は色。
3Dプリンタにセットしていた原材料が、
変な色なんです。
サーモンピンクと朱色の中間。
しかも半透明。

今のところ、躯体は白、
ユニットはシルバーと黒で、
渋い無彩色コンビですが、
これに色あせた朱色のグリルってどうよ?

色を塗ってもいいのですが、
経験上、ジェッソはこの材料にはきれいに塗れません。
もう、これ以上「乙Z」にお金をかけたくないなあ。
というより、かけちゃダメだと思う。





どんどん進む

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バックキャビィーの件では、
多くの方々からアドバイスをいただき、
ありがとうございました。

音出しできないことには、アドバイスも実行できないので、どんどんいきます。

やらなくてもいいかなと思いましたが、
角のテーパー加工をしました。
と言っても、カッターとヤスリであっという間に終わりです。
さすがスタイロフォームです。

また、先日の試聴で高域の音場感にバラツキがあったように感じたので、
フロントホーン左右の角を落とします。
見た目は左右に音が広がるような形になりましたが、
実際はどうなるんだろう?
逆効果かもしれません。

で、いきなり塗装です。
ちょっとスピーカーの場所を移動するだけで、
あちこちぶつけてすでにボコボコです。
これ以上ひどくなる前に塗装で保護しましょう。

いろいろ悩んでジェッソにしました。
伸展性のある厚めの塗膜ができるのが特徴です。
水性の合成樹脂が主成分ですが、
乾燥後は油性塗料も使えます。

ペタペタと刷毛で塗っていくだけなので、技術的にはすごく簡単です。
思った以上に消費が激しくて、2リットルで足りなそう。

ホントに安くあがらないなコイツ。







グリル作ったけど

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グリルも再設計しました。

生形バスレフに取り付けたのは丸が一つのデザインでしたが、
今回、丸二つにしました。
意味は特にありません。
強いて言うと、高音の抜けがこっちの方が良さそうではあります。

形の意味はないのですが、
取り付ける意味は大ありです。
今回の乙Zはサブバッフルにユニットを付けています。

実はユニットが付いた状態のサブバッフルの取り外しが難しかったので、
つまめる部材が欲しかったってだけです。

で、3Dプリンタで出力しました。
出力したものを再実測。

あ、ダメだ。
これだと振動板に当たる。
OM-MF5のXmaxは3.5mm。
生形バスレフではこの間隙を5mmにしていましたが、
音量を上げたら当たっていました。

1.5mmもオーバーラン!
さすがロングストローク設計はダンパーが緩い。

高さを増やすの忘れてたよ。
間隙7mmは必要かな。

バックキャビィーのなぞ 2

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バックキャビィーのなぞ2

バックロードホーンのバックキャビィーの役割や容量決定のパラメーターがどうにも理解できていません。

本当にバックキャビィーって必要なの?

現実問題としてはバックキャビィーがないとユニット取り付けがでないということはあります。
だって、フレームとマグネットが後ろに出っ張っているから。

スロート断面積はユニット振動板面積に近くしたいというのはすごく分かる。
近ければ、スロート付近の空気の振る舞いは振動板と等価になるから。

そう考えると、単にユニットの取り付けスペースが必要なだけだった、という推量も成り立たないでしょうか?

こう考えるのは訳があって、
フロントローデットホーンスピーカーには、
フロントキャビィーかついている機種はないからです。

音質的に必要だったらあるよね。

フルレンジ一発で、高音も出したいから、
フロントキャビィーがないんだよ。
というのは説得力がありますが、
じゃあ、マルチWayだったら?

ALTEC A7に限らず、
マルチWayフロントローデットホーンにはフロントキャビィーはなく、
スロートは振動板面積に可能な限り近づけています。
A7のさまざまな評価からは、
フロントキャビィーがないデメリットは感じません。

こんな推論から、
長岡式の言いたいことは、
ユニットが入れやすいからって、
むやみにバックキャビィーを大きくすんなよー!
ってことではないでしょうか。

ところで、
バックキャビィー容積ゼロのバックロードホーンスピーカーは作れるのでしょうか?
実は簡単で、
見てくれは最悪ですが、
ユニットをフロントから逆さに取り付ければ、すぐ実現できます。
フルレンジ一発で大丈夫です。

あるいは、ホーンツィーターにあるようなイコライザーをユニット後端に取り付けても可能かもしれません。

誰も今までやったことがないってことは、
やっぱりダメなのかな?

次、やってみようかな。


PS:
ホーン長が短いハイパボリックのような設計のバックロードホーンの場合は、
バックキャビィーがローパスフィルターの役割をしていそうなので、無意味ってことはなさそうです。

バックキャビィーのなぞ1

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バックロードホーンの
バックキャビィーが関係した式に
かの長岡鉄男氏のものがあります。

fx=10•S0/Va
fx:ホーンとユニットのクロスオーバー周波数(Hz)
S0:スロート断面積(cm2)
Va:バックキャビィー容積(l)
変形すると
Va=10•S0/Fx

つまり、バックキャビィー容積を大きくすると、
クロスオーバーが低くなる。
ホーンから放射される最低周波数が下がる。

え?
どういうことなの?

以下は私自身のホーンに対する理解です。
思考をまとめるために列記いたします。

1 ホーンの基本原理は空間との隔壁です。
音波疎密波が通常空間の空気によって
疎密が平均化されないようにする隔壁です。

2 そして
空間に放射する際にある程度大きい開口部が必要になります。
ドライバーと開口部をなだらかにつなぐ隔壁の広がり方でいくつかのホーンの種類に分けられていますが、
基本的にはエクポネンシャルホーンを使います。

3 また、開口部サイズによって再生帯域が決まります。
再生周波数の低域下限は、その波長の1/2の口径が必要になります。
再生周波数の上限は下限周波数の5倍となります。
ホーンの周波数特性はホーン開口部径に依存して、ドライバーには依存しません。
ただし、ドライバーサイズは周波数特性には関係がないものの、
ホーンサイズの大小に直結します。

ほとんど数式抜きでまとめると、
こんな理解をしています。

ところが長岡式によると、
バックキャビィーを大きくするとホーンの下限再生周波数が下がります。
それだったら大きくすれば楽だよね。

長岡式でバックキャビィー容積を求めるためには、
クロスオーバー周波数周波数f0を200(Hz)をすればいいとされています。
ホントに単位はHzなのでしょうか?

それだと、f0はただの定数扱いなので、
Va=S0/20
になってしまい、
バックキャビィーとスロート断面積には適切な比がありますよ。
ということを言っているだけになります。

ホーン原理から言えば、
200Hzを再生するためのホーン径は
85cmになります。
バックロードホーンとしてはかなりの大型になります。
その際、ドライバー、バックキャビィー容積からホーン再生周波数は影響を受けないはずだと理解していました。

この長岡式の意味はどういうことなのでしょうか?

え、まさか、ユニットからフロントに直接放射される音の特性を述べているのか?

バックキャビィーを密閉型ととらえれば、
確かに容積が大きくなれば再生下限も下がります。
その結果、ホーンとのスロスオーバーも下がると言えば下がります。

ん?ということはバックキャビィー容積の式は密閉型の式の一種?

いやいや、
密閉型の容積はf0の二乗に反比例するはずなので似ていない。
それとも見えないだけで、
スロート断面積(S0)を展開するとf0の逆数が含まれているのかな?
同様にバスレフの式とも違います。

ああ、やっぱり分からない。

ちなみに、乙Zのバックキャビィー容量は1.95リットル(ユニット容積除く)
長岡式から求めると1.2リットル。

差は750cc。
テニスボール5個分です。

つづきます

ちょっと音出し

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乙Zにサブバッフルを介してOM-MF5を取り付けました。

緊張の音出しです。




これがバスレフだったら、
後はダクトの微調整と吸音材でなんとかまとまるかな、っていう感じです。
ダクトを長くして、径も細くした方がいいかな。
吸音材はもう少し多目に。

それでバランスよくなるでしょう。
ってな音でした。

うーーん。
バックロードってどうやって調整するんだろ?
いじれるパラメーターは、
バックキャビィー容積
吸音材
スロート断面積
ぐらいかな。

禁断の裏技でバックロードバスレフっていう手もあるけど、まさに禁断。

ホーンのクセは感じなかったので、
スピーカー自体の素性は悪くないとは思うのですが、
スパイラルホーンを含めて、
バックロードの調整に成功したことがないので、
自信がありません。

ただ、さらにいろいろなソフトを鳴らしてみないと、傾向は断言出来ません。
また、パワーもそれほど入れていないので、
肝心のビビりも分かっていません。

ここから先が長そうです。


追記 スロート部分はユニット穴から直視できないので、加工不可のようです。
調整パラメーターが少なすぎる…




ビビッたらどうしよう?

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舌の根が乾かないうちに前言撤回です。

ちゃんと仕上げてから、
音出しって言ってましたが、
仕上げてもなお、ビビりが出てたらどうしよう。

そうなったら、もう、ベニヤで包むしかないか?
包むのはメンドイからとりあえずはサンドイッチか?

サンドイッチするとなると、
塗装がじゃまになる可能性があります。
塗装前に想定していた、角のアール付けもじゃまになります。

仕上げる前に音出ししないとダメみたいです。

ワクワクする反面、不安だ。すごく。


両chできた

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乙Zはようやく両chの接着が終わりました。
後半の片chは慣れてきたので、精度が良く、
接着剤の使用量が少なくて済みました。

慣れてはきたものの、はっきり言って、
バックロードホーン製作をなめてました。
すっげーっ大変!

だいたい、内部で隠れてしまうものに、
手間暇をかけるためのモチベーションの維持に苦労しました。
有り体に言うと、部材合わせの精度に
こんなに神経を使うとは思っていませんでした。
甘かったです。反省。

一応サブバッフルさえ取り付ければ、
音は出ますが、仕上げ塗装をしてからでないと不安です。
なにせスタイロフォームでできているので、
ぶつけるとすぐ凹みます。
発泡スチロールと違ってスタイロは復元力が弱い。
ぶつけたら凹んだっきりになります。
どのぐらい弱いかと言うと、定規でつつくだけでアウト。
弾力性があってある程度硬い丈夫な皮膜塗装が欠かせません。

塗装をするには、細かな整形も終えないとできません。
一番楽しい作業工程ではありますが、整形は手間取りそうな予感がします。



片chできた

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乙Zの接着は片chできました。
一番重要な音道高サイズに2mmぐらいのバラツキがあって、すごく苦労しました。
反面、側面の貫通穴は楽にできました。

接着剤は「スチのり」とエポキシのハイブリット。
接着剤だけで「スチのり」1000円、エポキシ1300円かかっています。
ステレオだと合計4600円!
高すぎる!
もう、買っちゃったけと。

ちなみにスチのりは一般的なスチロール用接着剤と全く同じでした。
柔らかいボトルなので押し出しやすかったです。

普通スピーカー製作は両chを同時に接着作業しますが、
自信がないので片方ずつです。

今回、材料を全部切り出してから
微調整後に接着しましたが、
音道順に切り出して、
一つずつ接着していく方が楽そうです。

ユニットを接続すればすぐにでも音は出ますが、
両chの仕上げが終わるまでやりません。
だってだって、「音出し」は儀式だから。
とはいえ、まだ半分しか終わっていないとはゲンナリします。

距離を離れて改めて外観を見ると…
イメージと違う。
もっとシュッとしたスタイリッシュな形を想定していたのですが、
板厚のせいか、ズングリしてます。
すっげーブサイク。
バックロードの設計って、
側板断面はよく検討しますが、
私は正面の見え方をちっとも考えていませんでした。
反省。

こういうところが
スピーカービルダーと
スピーカーを作る人、
との違いなのかな。

もちろん私は、ただのスピーカーを作る人。


テーパーカット

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乙Zの製作はチビチビと進んでおります。

難関は何と言っても音道板材のテーパーカットです。
一言で言うと、
鉄板で挟んでカット。

鉄板をガイド板にしてノコギリで切ってから、
ドレッサーで仕上げます。
鉄板の固定はハンドクランプと固定万力の合わせ技です。

鉄板を挟む位置さえ気をつければ、
かなりの高精度で切り出せることが分かりました。
同じやり方でMDFもしてみましたが、
全く問題なくできました。

MDFでできるってことは、
スタイロフォームでする意味が薄いのかもしれない。
でも、もうやめられない。

スタイロフォームを削って整形するため、
削りカスの処理を心配していましたが、
全然平気。
ワンカットごとに掃除機で吸えば、
カスも散りません。
また、ドレッサーの荒目は中空構造になっているので、
カスがちょうど中に溜まって、これまた散りません。
掃除機で綺麗に吸い出せます。

ようやく片chの切り出しが終わりました。


接着剤に悩む

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乙Z(おつぜっと)の製作はチビチビと進んでおります。
スタイロフォーム製なので、接着剤に悩みます。

ネットでは酢酸ビニル樹脂が可能なはずですが、
ダメだった時のダメージが大きいので、
試してみました。

スタイロフォームを小さく4つ切り、
それぞれを接着面積を変えて、
木工用ボンドで貼り合わせました。

比較的粗面に圧着なしで24時間放置しました。
パキッと割って接着面を確認すると、
全然、接着剤が固まっていない。

ほとんどの面積でボンドが白いままです。
接着面の機密性が高すぎて、乾かないようです。
ダメだこりゃ。

以前作った発泡スチロール製のものは
発泡スチロール用接着剤とエポキシを使って問題なく接着できました。

チューブタイプの発泡スチロール用接着剤は
粘度が高く、広い面積には向きません。
液状のボトルのものもありますが、高い!

高価さではエポキシも負けていませんが、
硬化時間を選べるのは利点です。

まさかと思って試して良かった。
やってみないと分からないことって多いな…

エポキシ樹脂を使うとなると、
音道同士の接着は短時間硬化型、
側板との接着は長時間型、といった使い分けが必要になりそうです。

このスピーカー、安く上がらないぞ。
まいったな…

このぐらい乙Z

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音道形状から乙Z(おつぜっと)と名付けましたが、
よく考えたら、
一般的な音道とあまりに形状が違うので、
全然読者の方に伝わっていないのではないかと気付きました。

一般的にはエンクロージャー内の無駄な空間を減らした設計をされると思います。
乙Zではそういうのは、あまり考えていません。
いや、ちょっとは考えていますが、
スペース効率軽視の設計です。

端的に表れているのが、
上部中央の囲まれた空間。
本当に囲まれちゃっていて、
音道とはつながっていません。
つまり、この空間は外部なのです。
大雑把な言い方をすると、
側面に貫通穴の空いた変形ドーナツ形状です。

見た目のインパクトはあるでしょう。

図面からの印象はコンパクトに見えますが、
側板は700×750で巨大です。
板厚が40mmなので、そう見えます。

で、丁寧に音道を追ってください。
ほら「乙」や「Z」に見えてきたでしょう?

ノロノロと進む

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命名 「乙Z(おつぜっと)」

初バックロードホーンの製作はノロノロと進んでおります。
名前をつけないと盛り上がらないので、
乙Z(おつぜっと)と名付けました。
お察しの通り、音道形状からの命名です。
180°折り返すところがないように作ったら、
ジグザグ音道になりました。
ベタです。

さて、乙Zの実物大図面ができたので、
実際の音道設計がどうなのか実測で計算してみました。
外形寸法は幅280 高750 奥700 mmで、奥行きが長くて、側面はほぼスクエアです。
測り方はいろいろな流派があるようですが、
音道の中心線を多角形に結んで、
10cmごとの音道幅をこれまた実測しました。
プロットした結果が、上の図です。
最後の20cm以外はほぼ計算値です。

よく一致していのるのは、側面投影がテーパー音道だからです。
バックロードホーン設計のポイントというか、
キモが分からないので、
やみくもに計算値に頼っています。
達人は多分こういう設計はしないだろうなあ。
だって板加工が超めんどくさいもん。

はじめ、2.2mの音道で設計をスタートしたはずなのに、
出来上がってみたら2.07mでした。
ざっくり言って、2mの音道になってしまいましたが、ユニット的には短くなって正解かな。
問題は、広がり定数が1.6だということ。
なんとなく、ホーンくさい音になりそうな気が…

よし、次は板取図だ。
「まだ、板取図もできてないのかよ」
そのご批判は至極ごもっともです。

でも、締め切りは半年後だし、楽勝楽勝!

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