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配線、その前に

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さて、
もう、配線しなくちゃいけません。

しくじると煙が出るとか
燃えるだとか聞くと
慎重に進めないといけないなと
切に感じます。

実際の配線取り回しで地味に悩んでいました。
電源部は板の上にトランスがあり、
板の下に電源基盤となります。
トランスに端子があるのは一次も二次も片側だけです。
トランスの前後と下の基盤の向きが悩ましい。
どうやっても、配線が前後にグルグル往復します。
解決策はない模様なので、
どーでもいいか。

ちなみにパワー基盤の方は悩みなし。
放熱板の設置向きが決まっているので、
選択の余地がありません。

更に問題発覚。
トランスと基盤の連絡配線用にφ6.5の穴を板に開けましたが、
小さすぎて、想定した線材が通せません。

電ノコで穴を広げました。
トランス向きがまだ確定してないので、
戦後とも広げておきました。

お次は配線材をどれにするか?
5V電源なので手元の10A線で大丈夫だと思うのだけど。
手持ちのは赤と黒だけ。
青とか黄色を探したけどありませんでした。
二色でいくしかないな。
間違えないように慎重に進めましょう。

あれ?ヒューズ管は2Aだぞ。
ここはAC100VだからOKか?

と、ここでまた逃避。
紙やすりをかけただけだった板に仕上げ。
ちょっとテカらせたい。
「イボタロウ」が手元にあったので、
それを擦り込んで細かい紙やすりをかけました。
木口はいい感じですが、板目はイマイチ。
ま、いっか。

端子への配線

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まだアンプの配線には取りかかれません。
スイッチと端子の配線を決めないと怖くて動けない。

まず、3ピンコネクタです。
電源部からの電力をパワー基盤に送るケーブルコネクタになります。

3ピンのそれぞれに電源基盤の
+VCC、(無印)、−VCC
パワー基盤の
+V、GND、−V
を接続できればいいので、
接続を間違えなければいいだけです。
一体式ならコネクタすら不要です。
ただ、せっかく大きなトランスの電源部なので、
将来作るプリアンプにも繋げられるようにと出力はパラレルで2組です。

シャーシに取り付けるオスピンの方ばかりを見ていて気付くのが遅れましたが、
ケーブル側のメスを見ると、番号が振ってありました。

数字が読める向きだと、
右上(2時)1
下 (6時)2
左上(10時)3
この時、コネクタの切り欠きは上です。
なので素直に
右上(2時)1 → +VCC
下 (6時)2 → (無印)
左上(10時)3 → −VCC
とします。
宣言するほどのことでもないのですが、
しないと忘れるのよ。

お次はトグルスイッチ。
ピンが6個もあるのはなぜなんだ?
うわ、もう一つはピン9本もある!

ネットで確認すると、
ピンの縦列が一系統で、
横同士は何の関係もないらしい。
一応テスターで診てみたら
ネットの通りでした。

感覚的に合わないのが、
レバーを倒した方向のピンが繋がるのではなく、
レバーと反対に並んだピンが繋がることです。

多分実物の内部は違うとは思いますが、
勝手にイメージ図を描きました。
ヒンジが途中にあって、
接点がシーソーのように動くイメージだと理解しやすいです。

ダメ出しカモーン!


アンプ配線 改訂版

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アンプ配線 改訂版

IGTさんからダメ出しがきました。
こういうの、本当にありがたいです。

もっとダメ出しカモーン!

まず、LEDを交流に付けちゃダメ。
ですよね〜。
トランスの二次側は交流なので、
少なくとも電源基盤の出力側以降でないとダメ。

お次はボリューム。
プリとパワーの間に挟むと音質劣化が大きいので、
やめた方がいいとのこと。
じゃあどこに入れるべきなのかと言うと、
プリアンプの入力段。
要はプリアンプにボリュームがあれば
パワーアンプに必要はないとのこと。

ん?と言うことは、
今回のアンプに要らないじゃん。
配線図からボリュームを削除しました。
後にはボリューム用に空けた穴が残りました。

アンプ配線、まじめに考えた 追加あり

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お次は最後の大仕事、配線です。

もう避けられない。
やるしかない。

イラストを見た方が分かりやすいのだけど、
忘備録としてゴチャゴチャ書きます。
全ての端子について上流から行きます。

〈トランス〉
一次 0.90V.100V.110V
二次 0.12V.15V(CT).24V.25V.27V.30V
これは分かる。
一次側の0と100VにACコンセントがつながればいい。
交流なので極性は無視。
電源スイッチとヒューズは一次側0にシリーズ。

二次側は15V(CT)をGND、そして
0をマイナス、30Vをプラスの電源基盤につなぐ。
電源LEDは二次側の30Vと15V(CT)をブリッジ「極性注意)

〈電源基盤〉
入力段
AC1にトランス二次の30Vを接続
AC2に同0
無印端子に15V(CT)を接続。
AC1の方がプラスだと思うのは
基盤の次段に「+」表記があるからです。
消去法でAC2がマイナス。

出力段
+VCCがパワー基盤の+Vへ
−VCCが同−Vへ
セット中の無印端子が同GNDへ

〈パワー基盤〉
パワー基盤の電源部
上記の通り
パワー基盤の+Vへ電源基盤の+VCCを接続
パワー基盤の−Vへ同−VCC
無印端子へ同無印端子をつなぐ

インプット部
INにはプリアンプからのRCA端子の中央信号線
GNDには同外周グランド
インプット前段に可変抵抗。

スピーカー出力部
OUTにはSP端子プラス
GNDには同マイナス
スピーカーセレクトスイッチはOUTにシリーズ接続。

よく分からないのが電源基盤の入力段。
AC1に30Vを繋いでいいのか?
回路図からは読み取れなかった。
また、
パワー基盤の回路図には電源入力として
+VCC、−VCCと記載されているけど、
基盤にはそういうのはなくて、
代わりに+Vと−Vがある。
同じものと考えていいのだろうか?
また可変抵抗、つまりボリュームはパワー基盤の前段でいいのだろうか?

補足1
RCA端子
中央が信号線つまり基盤のOUT
周囲がGND

補足2
パワースイッチとヒューズはシリーズで、
トランス一次側の前段、0(V)の前に置く

追加 ダメ出しきました。この図面ではいけません。
改訂版出します。

鬼目ナット

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アンプシャーシの続きです。

鬼目ナットには2種類あるようで
裏側から鉤爪で固定するのしか知りませんでした。
ヘキサゴンレンチでねじ込むタイプを知った(らしい)
どこかで買った(らしい)

木のシャーシに下穴をドリルで空けたのが
前回まで。
さて鬼目ナットをねじ込みます。
全部で16個。

驚いたことに4つぐらい舐めた!
ヘキサゴンレンチで舐めたのは初めての経験です。
これって舐めないってのがウリじゃなかったっけ?
単品で買った商品なのでビット品質はいいはず。
鬼目ナットそのものがすごく柔らかい素材でできているようです。
ヘキサゴンの回転圧力で上面が歪んでいます。
例えると、真鍮製かと思うぐらいです。
でもどこで買ったか覚えていません。

そのうち一つはかなり頭が出た状態で舐めてしまってこれ以上揉み込めない。
少し考えて、プラス頭のボルトを突っ込んで更に回してみました。

いけました。
でも今度はボルトが抜けない。
力ずくで回して抜くと、鬼目ナットごと抜けました。

そう来たか。
慎重に新しい鬼目ナットをねじ込みました。
なんとかミッション終了。
アンプ作りは本当にトラブルが絶えません。
あ、スピーカーもだった。

板に紙やすりをかけて、
これでシャーシ関係は終了です。

さて次は配線か…
一番のハードルだな。
どうやるか思い出さないといけません。
まずは自分のブログを読み直そう。

アンプ、板を切る

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アンプも進めましょう。

今回はシャーシ関係です。
シャーシはプラスチックの箱と木の板のハイブリッド。
プラの方は3Dプリンタ様のおかげで既にできてます。

手付かずなのは木の方。
「オニクルミ」の長い単板を買ってあります。
この板にプラのシャーシや脚を取り付ける算段なので、
適切な長さにカットしないといけません。

以前描いた設計図はどこかへ旅に出ているので、
新たに書き起こしです。

プラシャーシを元に穴位置を決めていきます。
プリ部は板の下にプラシャーシがぶら下がるだけですが、
電源部の方は板の上に更にトランスが乗ります。

あれ?穴位置が干渉してます。
プラシャーシの固定ボルトがトランスカバー位置に重なっています。
これではトランスカバーが設置できません。
おかしいなあ?

プラシャーシを固定する吊り下げボルトも手元にはナベネジと皿ネジの2種類があります。
なぜ2種類ある?
しかもどちらのボルトも長さが足りずに板を貫通できない。
どうなっているの?

ボルトは板を貫通させて袋ナットで固定する気でいましたが、
ねじ込み式の鬼目ナットを発掘。
こんなの持っていたっけ?
でもこれで一発解決となりました。

ボルトを板に貫通させると反対側の部材に干渉しますが、
鬼目ナットを使えば貫通しなくてもボルトを固定でき、干渉が起きません。

実はプラシャーシの高さが電源とプリ用で5mmほど違います。
頭の小さいナベはザクリの奥まで入るので、
実質のボルト長がほんの少し長くなります。
高さのあるプリ部にはナベを使って、低い電源部には皿を使うという訳です。
その違いで、鬼目ナットには届くけど板を貫通しない微妙な長さ調整をしていたのでした。

天才か!
半年前の自分。

すっかり忘れてしまうのもどうかと思いますが、
各部材が問題なく取り付けられることを確認して板に直接図面を描いていきます。

そして板をノコギリで3つに切ります。
それぞれ電源部、パワー部、プリ部となります。
ノコギリで板を切るのって久しぶりです。

オニクルミってカチンコチンの硬い木のイメージがありましたが、
意外に柔らかくて楠に似た木目と硬さです。

カットが終わったら図面通りにボルト穴を開けました。

ら、楽勝だったぜ。

吸音材、大量投入

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吸音材を発掘したので、
「灰箱2」に投入してみました。

吸音材が好まれない理由として、
入れすぎると中域から高音にかけての艶のような「響き」が抑制され「音が死ぬ」って一部で言われています。

この「響き」ってのも、
単なる箱の共振だったり、
振動板の分割振動による特性の乱れだったりして、
一概に良いとも良くないとも言えないのが難しいところ。

箱に関しては、内部損失が少ない素材は音に「響き」が付きやすいように思います。
しかし、いくら内部損失が大きくても、発泡スチロールやシリコンゴムはしっかり「響き」が付いてきました。
定説ってのも、やってみないと分からないものです。

「灰箱2」はどうかと言うと、
「響き」がうるさいタイプ。
荒れているようにしか聴こえない。
しかも、低音は激しく緩いので積極的に吸音材を入れたいところです。

吸音材を追加した「灰箱2」の音は
ほとんど変わらねー!
30%増し程度では意味がないのかもしれない。

どっかに大量の吸音材、ないかな。
吸音材ではありませんが布を発見。
平織のざっくりした手拭いのような塊。
生地屋のロールみたいなのです。
片ch約1kg投入。

面倒なので、粗毛フェルトの上に乗せたけど、逆の置き方の方が良かったかな?

さすがに変化がわかりました。
雑味が減って、楽器の分離が良くなった感じです。
ベースの階調も締まって聞き取りやすい。
とりあえず聴きやすい音になりました。
荒れた感じは確かに抑制されましたが、リアルさとトレードオフっぽい。

アンプ再び

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パワーアンプ、通称「向井アンプ」の制作が途中で止まっていました。
いろいろゴタゴタしたからで、決して飽きてしまった訳ではないのです。

たかが数ヶ月中断しただけなのに、
頭の中まで完全リセットですよ。

部品は揃っているはず。
仕上げをするだけのはず。
どうするんだっけ?

配線確認は後回しにするとして、
まずはコネクタ類を確認するか。

シャーシは3つ。
電源部、プリ右、プリ左。

背面のコネクタは
・RCA
・電源コネクタ
・ヒューズ
・SP端子
・3ピンコネクタ

驚くことに、シャーシのどこに何を付けるか、まるで覚えていない。
数ヶ月前は当然理解していたからこそ、
シャーシを作れていた訳ですが、
ワッシャーの向きもあって、リアルにパズル。
10個の丸穴を一つずつ仮組して埋めていきます。

次は前面。

フロント側の穴は3つ。
トグルスイッチ2つ、
2連ボリューム1。
これまた難解。

何でトグルスイッチが2つもあるんだ?
一つはメインスイッチ。
もう一つは?
ああ、スピーカーセレクタだ。
意外に凝った作りだな。

さらに、
囲むような回り止めはトグルスイッチ用で
凹穴状の回り止めはボリュームだと思い出すのに一苦労。

スイッチON-OFFプレートがなぜか入らない。
ま、いっか。

さらに
内部でプリの電解コンデンサーとトグルスイッチが干渉してます。
あれ?おっかしいなあ?
以前組んだ時はそんなことはなかったんだけどな。
コンデンサーを捻じ曲げてOK!

LEDは、ええと…
そうだ、トランスカバーに付けるんだった。

今日はこのぐらいで勘弁しといてやる。

つづく


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今のパワーアンプは
長期借用しているパイオニアM-25

コイツはclassABなんてバッジが付いているけど、
実は3W まではA級出力なのです。
つい最近まで知らなかったよ。

だからなのか、とんでもない発熱。
素子がイカれてしまうではないかと心配される熱量です。
ま、事実、一度焼けてますが。

それもあってアンプ上部にはサーキュレーターを直付けして強制冷却して運用しております。

困ったことに音量と発熱量はあまり相関関係がなく、
スイッチオンで常にホッカホカ。

じゃあアンプを変えようかとなると、
手元には例の
MUSICAL FIDELITY A1しかない。
コイツはもっとヤバいA級20W!

現在の音出し部屋は抜群の環境なのですが、
唯一の欠点が空調。
猛暑の中、人のいる環境ではなくなっています。
熊谷も真っ青の昼間40℃超の世界。
夢見心地で昇天できます。

そんな訳で只今音出し自粛中。
涼しいところへ行きたい…

灰箱2その14

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灰箱2その14

さらに聴き込んでいくと、
得意不得意が分かってきます。
高音分離と同定位は抜群にいいので、
高音に響きのある楽器が向いています。

ストリングスもいいけど吹奏楽器がさらによい感じです。
栗コーダーカルテットはドンピシャです。
「ダース・ベイダーのテーマ」では楽器の背後でカタカタ音は以前より気付いていましたが、よりハッキリと分かります。
低音楽器がシンプルなのもいい方向に働いています。

吹奏楽器のCDってあまり持っていません。
フルートの室内楽でもいいかな。
がぜん興味が出てきたので何か買おう。

ところで、
道具箱からクランプを見つけました。
G型ではなくてペンチみたいな形です。

前作「灰箱」公開の時に
「クランプ持ってないのかよ!」
「ねーよ!」
なんて殺伐としたやりとりがありましたが、
実は持っていたということです。
ゴメンなさい。

そもそも何でこんな物を持っているのかが分からない。
このクランプの購入に迷った記憶はかすかにあります。
確か、結構高いはず。

値札がついていたので確認すると1個148円。
あれ?

コレ、使ったことないんじゃないか?
使った記憶が皆無です。
それに大した厚みは挟めません。
せいぜい3cm。
ホント、何で手元にあるんだろう?

灰箱2にはバッチリ使えます。
バッフル上部が一番空気漏れしやすいので、
そこを2ヶ所挟みました。

ワサワサしていた感じがスッと引きました。
お、いいんじゃないか!
高域のノイズっぽい感じが少し和らぎました。
コイルよりクランプを「挟めば」よかったのか。

こちらが思っていた以上にバッフルが振動していたようです。
よく考えたら、バッフル上部は箱との締結が一番弱いくせに、ユニットに近いから振動対策は必要だったってことだな。

今度はちゃんとクランプ持っていきます。

灰箱2その13 後面開放型について

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灰箱2その13

視聴位置によって低音がかなり違うことに気付きました。

いつもは低い位置に座って聴いていますが、
立って聴くと低音スカスカ。
あれ?

この部屋になって間がないとは言え、
すごく違うから、気づけよ自分!
でも、ま、いっか。

ところて、IGTさんより、
容量が大きすぎるから、
バスレフじゃなくて後面開放型の動作をしているのでは?
とのご指摘を頂きました。

ダクトを伸ばすほどにダメになる理由がコレかもしれません。
改めて後面開放型に調べてみました。

私の教科書の一冊は誠文堂新光社刊
「スピーカー&エンクロージャー百科」

後面開放型は非常に複雑な等価回路を構成するので、
私には理解不能。
なので共振についてのみ考えます。
 
後面開放型では、
奥行きの長さが半波長になる周波数に共振が出るそうです。
灰箱2が後面開放型として動作しているなら、
奥行は0.2mなので共振周波数は850Hz。
その整数倍となると低い方には425、212、106。

PARC AUDIO DCU-F081PPの
f0は103Hzなので106Hzがドンピシャです。

さらに
f0とエンクロージャー共振周波数が近いと、共振周波数以下が18dB/octと急激に減衰して
バスレフ動作に近似します。
そうなると今の灰箱2は100Hz以下は減衰が激しいってことだな。
聴感に合致します。

その際、バッフル面積が大きいほど低音再生が有利になり、共振ピークも和らげられます。
後面開放型ならば、バッフル幅がそれに対応しますが、
「前面」開放型となると、
ユニットと穴の距離になります。
つまり、ユニットと穴の距離を離すほど低音再生に有利ってことです。

具体的に新たなディメンションを考えてみましょう。
「前面」開放型だとして、
極力、箱で共振させる設計とすると、
奥行は今の倍の40cmが妥当。

奥行を倍にした場合に箱容積を変えないとなると、
バッフル幅は灰箱2の半分の15cm。
高さは変わらず40cm。
これで内容積は灰箱2と同じ24リットル。
高さ方向にも同じ共振が出ます。
側板が正方形ってことになります。

共鳴管以外で箱の定在波とf0を考慮して設計するっていうのは新鮮だな。
考えたことなかったよ。

側板が正方形で正面はトールタイプ。
自立がビミョーなディメンションです。
ユニットとポートの距離を離すために
ユニットは最上部、ダクト(ポート)は最下部に置くことになります。

問題はたった2cm長の大型ポートの動作が読めないことです。
作った上で、インピーダンスを測れればいいのですが、手持ちの機材では難しい。
双方の動作原理は全く違うのに、
メイン音源との干渉具合が後面開放型と位相反転型は近似しているのでF特では分からないだろうな。

作るとは言ってないよ。
言ってないよ。

灰箱2その12

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灰箱2その12

まだ地味に続きます。

他にダクト以外でいじれるパラメータは箱容量か。
IGTさんからは箱容量が大きすぎるとのご指摘をいただきました。
私もそう思います(笑)

でもそこは置いておいて、
グリルを作ることにしました。
有り体に言えば逃避です、
こういう、どうでもいいものをデザインするのは楽しいな。

ダクトに格子があるので、
グリルも格子模様。
材料をケチったら、複雑なデザインになってしまった。
サブバッフルに共締め。

ちょっと気分良くなって鳴らしていたら、
右chからビビり音。
グリルのネジを増し締めしても治らない。

ん、なんで?

バッフル面のネジは多い。
片chに20本もある。
全部増し締めしたら、
ターミナルのネジがすごく緩かった。
おお、あぶねー。

で解決と思ったら、
まだビビる。
ユニット、開けないとダメかな。

と、ふと目をやると、まだネジがあった。
バナナプラグ。
スピーカー線を留めるネジが緩んでいた。
コレが原因だ。

ネジというネジが全部緩んでいたんだな。
結果、ビビり音は解決しました。

灰箱2その11

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灰箱2その11

自分でもアホらしいと思うのですが、
ダクト長のベストは1.2cmと3cmの間にあるという仮説を信じて、
2cmのダクトを作りました。
板厚も含んでのダクト長なので、
わずか1cmの出っ張りです。
こんなに細かい刻みのダクトを作り分けるのは初めてです。

ダクトの終端をテーパー形状にしました。
ええ、音質向上なんかが目的ではなくて、
単なる材料節約です。
ダクトが片ch2つなので4つもプリントしてセットし音出しです。

これが何と申しましょうか、
実にバスレフっぽくない音。
量感重視ですごく下まで伸びているように聴こえます。
重たい低音で密閉っぽい。
トーンコントロールがすごく効くタイプ。

ですが、相変わらずスネアは弱い。
ただの穴状態から劇的に良くなった訳ではありません。
下が伸びているのか伸びていないか、どっちなんだ!
ダクトをちゃんと駆動できていない時点で、
バスレフ型とは言えないのかもしれない。

鳴らし始めた頃の乾いた中高音は吸音材のおかげでやや落ち着いているので、
全体的にはやや柔らかく鳴る方向にまとまったとも言えます。
でもまだハイ上がりなので小さな自作コイルを噛ませるか?

歯切れのいい、締まった低音が好きなのですが、これは真逆です。
まあでも悪くない。

ただ、ソースを選ぶ。
普段使っているデモソースは元々低音分離がよく、
ベースラインがが分かりやすいものです。
こういったソフトを再生するとゆったり鳴ってgood。
トライソニークはいい感じだな。

ところが、低音楽器が複数ある楽曲だと途端に分離が悪く、
レンジも狭く聴こえてしまいます。
ガチャガチャしたポップスは苦手っぽい。

中域のボーカルは、
ややハスキーながら無難なユーミンやスーザン・ボイル。
桑田佳祐なんかはまあまあ。
上條恒彦はホントに上手く鳴るな。
すごく難しいザ・フォーク・クルセイダース「平和について」何とか及第点。
なぜかやっぱり小田和正だけは澱む、
今までいろんなスピーカーで小田和正は苦労してきたけど、
ここまで上手く鳴らないのはCDのミキシングに原因があるんじゃあるまいか?

高域はノイズっぽいが楽器の分離がいい。
打楽器系やタンバリンは良く聴こえます。
マイケル、ジャクソン「スリラー」では右chでポンポコ鳴っている打楽器が目立つな。

音像はスピーカー前面に定位します。
あまり好きではない音場です。
箱が「柔」だと奥に定位すると思っていたのですが違いました。
陽水は立体的な音場が形成されますが、これは逆相を使っているせいだろうな。

微調整の余地がありますが、
一応はまとまりました。
好みの音ではないけど。

シングルバスレフ作るってすごく久しぶりでした。
結果を予測しながら作るのは楽しいな。

同パラメータで木の箱を作ってもいいかなと思い始めています。
サランネット付きサイドのスリットバスレフでタンノイみたいにできたらカッコいいな。


灰箱2その10

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灰箱2その10

吸音材を入れた状態で音出しを続けます。
桑田佳祐の乾いたボーカルはいい感じ。

全体に重心が下がった雰囲気ではありますが、まだまだ軽いな。
ベースラインが空振りしているのか、
音になっていません。
まさかまだダクトが長いのか?

再びダクトを全部外して3cmからバッフル厚の1.2cmに変更して音出しです。
低音のダンピングが良くなく、
ベースラインの粒ダチが良くありません。
全体でボワーンとしてますが、低音の出はいい。
こっちの方が好みだな。

ダクトを外した状態の板厚は1.2cm。
取り付けていたダクトは板厚を含めて3cm。
格子構造は効果があったように思うので、
格子付きの2cm長ダクトを新たに作ってみるか?

コイツ、ダクト調整のスイートスポットがすごく狭い。

灰箱2その9

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灰箱2その9

これまた封印していた手です。
吸音材。

前作「灰箱1」では吸音材として角錐状部材を使いましたが、
今回の「灰箱2」は「部材」でなくて素直に吸音「材」、粗毛フェルトを使います。

手元にある分量は少ない。
「母さん、僕のあのフェルト、どうしたんでせうね? ええ、夏、秋葉原から御徒町へゆくみちで、購入したあの粗毛フェルトですよ」

面積の大きい裏板部に貼りたいのだけど、
相手がプラなので、どう貼ればいいのやら?
エンクロージャー底部に2重に敷きました。
結局、内部に置いただけです。

音出しです。
中高域は荒れたところがマイルドになって聴きやすくなったかな。
やっとPPっぽくなってきた。

問題の低音は質が上がらないばかりか、
音圧が減ったような気がします。
もっとフェルトを投入してハッキリとした変化を確認したかったのですが、
ないものは仕方がありません。

全体としては地味めの音質にシフトした感じです。
まあ、予想通りです。

音としてはまとまってきたけど、
何だか面白くないな。

灰箱2その8

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灰箱2その8

今回作成している機体名は「灰箱2」
バックキャビィが灰色のコンテナボックスだからという、何のヒネリもない命名です。

このコンテナボックス、
裏面や上下はリブが密で頑丈ですが、
側面はリプなしの面が大きく強度がない。
ここは2mm厚のプラスチックなので、
少しの音出しでブルブルしてます。

前回の「灰箱1」では密閉型だったので、
大して気にしておりませんでしたが、
今回はバスレフ。
ダクト駆動が足りないとなれば話は違ってきます。

側面の補強です。
内部補強だとかシリコンゴムだとかメンドーなことは致しません。
バッフルの固定にベルトクランプを使っているので、
そこに角材みたいなものを噛ませて、
振動を抑えるだけです。

で、またもや3Dプリンタ様の出番。
こういう、どーでもいいものは簡単にできて便利だな。

四角いキューブ状のモノをプリントして、
箱とベルトの間に挟んで音出しです。

低音の出は変わらない。
ドヨーンとした共振音のようなものを感じます。
かえってダメ。

なぜだーっ!
面共振のモーダル解析まで必要なのか!
落ち着け。
たかがオーディオだ。

側面補強失敗。
振動が抑えられていないのか?
それともベルトに振動を逃すのが間違っているのか?
何ならいいんだ?

この方向に極めると「縛り」の達人になってしまいそうで、いささかコワい。
この効果の無さを考察すると、
補強の仕方の問題ではないような気がします。

冷静に聴くとボーカルの定位がわずかに良くなったようにも聴こえますが、
これは完全に失敗だな。

次の手に行くか。

灰箱2その7

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灰箱2その7

何もしないうちに調整の終盤を迎えてしまったように思われる「灰箱2」
3cmのダクトは終端の2cmだけ格子構造になっています。
格子を延長してダクト全長で格子にしましょう。

いくらヒマでも、
一からダクトを作り直すなんて真面目なことは致しません。
1cm長の格子だけ作って以前のものに接着です。

音出しです。
なんとなく、全体にゆったりと鳴るように感じます。
ユーミンの「翳りゆく部屋」のドラムはいい感じですが、
相変わらずスネアドラムは弱すぎる。
ボーカル定位も甘いな。

予想通りだけど、
結局、ほとんど変わらねーな。

さてと。


灰箱2その6

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灰箱2その6

バスレフ穴を追加して、ダクトをプリントして装着。

ここで状態を整理します。

ユニット PARC AUDIO DCU-F081PP
24リットル バスレフ型
ダクト面積 49cm2×2
ダクト長  3cm

ダクトを二つにしたので
異様に大きいダクト面積です。
箱の奥行きも浅いので、
ちょっと古典的なスピーカーの見た目になってます。

音出しです。
当たり前ですが、
ダクト面積を2倍にしても低音2倍とはならないようです。
というか、ほとんど変わっていない感じすらします。

詳しい変化はF特取れば分かるけど、面倒くさいな。

それよりダクトがちゃんと駆動できていないってのが正解なのかも。
エンクロージャーがプラの箱なので、
内圧での変形が激しく、
ダクト内空気質量を動かせない可能性が高いです。

これは何とかしないと。

それ以外でも気になることがあります。
このユニット、目覚めが遅い疑惑。
長期的なエージングってことじゃなくて、
その日の一番最初の音出しと
20分ぐらい鳴らした後が違って聴こえます。

その日の最初はボーカルがキツく低音が出ない。
しばらく鳴らしていると、低音レンジが上下に伸びてバランスがマシになる印象です。
併せてボーカルも少し良くなる。

小口径PP振動板とゴムエッジって素材の問題なのか、
その機種設計の問題なのか、
経年劣化の問題なのか、
ボイスコイルの発熱のせいなのか、
それとも個体差なのか、
パラメータが多すぎて判然としません。

と、ここまで書いていて、エージングって意味で、
初期とも超高音の出が違うことにも気付きました。
伸びていなかった高音が今は出ています。
ハンドベルやトライアングルが上手く鳴っています。

そう言えば、最初のダンパーは硬かったけど、今は動きやすい。
エッジとダンパーが劣化して固かったのが動きやすくなった?

難しいユニットだな。



灰箱2その5

20230716171010653.jpeg


灰箱2その5

ダクト長は2cmから6cmの間にちょうどいいのが、きっとある!

で、ダクト長3cmで作ってみました。
ダンピング向上のためにダクト内に格子構造を追加しました。
気休めだけどね。

いろいろなソフトをかけて確認していきます。

ワルツ・フォー・デビィはわりといいバランスなんだけと、
ノット・イン・ラブの間奏でのブ、ブ、ブの低音は音圧が小さい。
スネアドラムも弱いな。
ベースラインはまあまあだけど、
妙な谷があるようで、不得意な音域があります。

やや量感重視で緩めの低音です。
低音音圧はもう少し欲しいな。

ダクトに手を当てると、風圧が少ない。
耳を近づけてもやっぱり低音は出ていない。
共振がかなり低い方へ寄っているようです。
3cmでもダクトが長いのかもしれません。

ただ、内部音圧の箱変形でダクトが駆動しきれていないってこともあり得ます。
そうなると灰箱の限界かな。

逆張りで
ダクトをもう一つ追加すると変わるかな?
大した手間でもないのでやってみよう。
ダメならふさげばいいだけだし。

バッフルが外れるってホント、楽だな。

灰箱2その4

20230715152730397.jpeg


灰箱2その4

ダクトを伸ばして6cmにしてみました。

音出しです。
低音のダンピングは増した感じですが、
ダクトチューニングが再生帯域のどこにもヒットしてない模様で、
低音増強にはなってません。

ボーカルも荒れた感じが復活してしてしまいました。

要するに、ほぼ素通しの穴の方がいいってこと。
この結果はかなり意外でした。

つうことは、2cmと6cmの間に最適解があるってことかな。
まあ、ダクト空気質量を駆動しきれていないって可能性も高いかな。
いずれにしてもダクトを短くしてみよう。

よし、急にパラメータが絞られてきた。

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