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秋葉原 戦果

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入手最高難度部品は
昨日のイラストに描いた電源部とパワーアンプ部を結ぶ電源コネクタ類でした。
マイク用の3ピンではありますが、
IGTさんの強い勧めでネジで固定できるタイプを探しました。

扱いなしの店が多い。
親切にもあそこの店にあるよと教えてくれる所もあるのですが、
ヤギさん郵便みたいに、お互いにあっちにあるとか言われて途方に暮れます。

いろいろ回って分かったのは、
正式名がないってこと。
メタルコネクター(メタコン)と言うお店もあれば、マイクコネクターと言うお店もあって、言葉だけでは製品にたどり着けません。
しかも、ピン規格は同じなのに取り付け径が2mm刻みであるらしいとか。
だからイラストを持って行ってよかったのですが、
「こんな絵じゃ規格が分からん」と多くの店で言われました。
ゴメンナサイ。

さらに「聞き込み」をすると
メーカーは「七星コネクター研究所」「三和(さんわ)コネクター研究所」の2社あると判明。
だからと言ってすぐ見つかる訳でもないんですけどね。

ここには絶対ないよなというボリュームノブのお店で聞くと、
ラジオセンターの2階にあるとのこと。
え、あそこじゃん。山本無線。
また、戻るか。
で、ありました。

何度も行っているのに気がつかなったのは、
マイク用と電源用で販売エリアが分かれていたからです。
「灯台下暗し」、みたいな結論となりました。

忘備録も兼ねて秋葉原で調達したモノ一覧です。
ボツになった部品も記載してます。
——————————-
   2/25(土)に入手した部品
1 ヒューズホルダ 350円 田中無線電機
2 トグルスイッチ 350円 田中無線電機
3 ON-OFFパネル 90円 田中無線電機
4 ヒートシンク54×50 2個 計280円 秋月電子通商
5 スピーカー端子 1400円 小沼(ラジオセンター)
6 マイク用3P端子コネクタ 700円 小沼(ラジオセンター)
7 マイク用3P端子 850円 小沼(ラジオセンター)
8 マイク用2P+シールド線 1m 363円 九州電機
9 電源2Pコネクタ 120円 山本無線
10 ガラス管ヒューズ2A 30mm 200円 小沼の隣
11 RCA端子 ?円 小沼の隣
12 スキットル一式 660円 千石電商
13 2連ボリューム A-203 IGTさんより
14 電源コード用ワイヤーストッパー IGTさんより
15 放熱両面テープ IGTさんより

   2/26(日)入手した部品
16 LED 電球色 5mm 350円 akibaLEDピカリ館
17 LED固定部材 450円 akibaLEDピカリ館
17 同 チップ抵抗 200Ω 1/4W 100円 akibaLEDピカリ館
18 同 抵抗 200Ω 1/2W 100円 秋月電子通商
19 2ピン 電源コード 耐700W 500円 ラジオセンター1階

   3/4(土)に入手した部品
20 3ピンメタルコネクタ、オス、メス、4セット 2,640円 ラジオセンター2階
21 アンプゴム足B-23-5 10個入340円 ラジオデパート2階シャーシの店
22 ボリュームノブ2個 500円 門田無線電機 ラジオデパート3階 
23 3芯コード 2m 150円/m ラジオセンター1階
24 スピーカーセレクタ用トグルスイッチ 560円 田中無線電機 ラジオセンター1階
25 ON-OFF パネル 90円 田中無線電機 ラジオセンター1階
26 LED用抵抗 1.5kΩ 1/2W 100円 秋月電子通商
27 熱収縮チューブ 内径1.5mm 315円 タイガー無線 ラジオセンター1階
————————————

まあ、ここまで読む人はいないと思うので勝手なことを書きますが、
まだ、何も製作していないのに疲労困憊。
IGTさんや向井さんのアドバイスがあってもこの様です。
なかったら全く不可能。
アンプ製作ってどんだけハードルが高いんだ。

だいたい、パーツ屋さんで耐電圧とか何アンペア?とか聞かれても即答できません。
アンプパーツ集めは初心者には大変なことが分かりました。

で、ざっくりしたパーツの合計金額は、
4万2千186円 也
すでに高額になっているのは
ハンダゴテセット15,004円も入れているからです。
この先、手作りのシャーシ代がかかるはずなので、プリアンプも作ったら5万円コースだな。
いつの間にやら、安いプリメインアンプが買えるような金額になっています。
どうりで今月、お金がない訳だ。

でもまあ、分からないことにチャレンジするのはワクワクします。
それに、ここまできたら引き返しはできません、
待ってろよ、パーツ共!

リベンジ




先日の日曜、秋葉原にアンプ部品を買いに行ったら、ほとんどのお店が定休日。
トホホ。

そんな訳でリベンジ。
待ってろよ、秋葉原!

まだ必要な部品
・3ピンコネクタ、オス、メス、4セット
・アンプゴム足  ラジオデパート4階 ?
・ボリュームノブ2個
  ラジオデパート2階(シャーシの店)
・3芯コード  オヤイデ他
・スピーカーセレクタ用トグルスイッチ
 ラジオ会館 1階
・LED用抵抗 1.5kΩ 秋月

調達予定の品はこの6種類になります。
どこに売っているかも、名前もわからないのが、3ピンコネクタです。
電源部とアンプ部の接続に使います。
マイク用ではなく、根元にネジが切ってあって、固定できるものです。
口では上手く説明できないので、
イラストにして持っていくことにします。

ヨシッ!

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謎アンプ

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アンプを製作中だとウッカリ同僚に話してしまいました。
さらに、プリアンプが足りないなどと口走ってしまいました。

「あまっているアンプがあるけど要る?」

ここでYESと言うとよろしくない状況に陥るように思い、とりあえず見てから決めますと冷静に返しました。

見せていただいたアンプの外観状態は良い。
スレやキズは全く見当たりません。
丁寧に保管されていたことがうかがわれます。
薄い躯体は上面が全て放熱板。

背面の端子類は必要最小限。
フォノ入力とスピーカー端子があるのでプリメインアンプだな。
プリとメインの接続ジャンパースイッチはない。
うーん、プリだけ使う作戦は難しそうです。

だけど、お持ち帰りしました。

だって
パネルにclassAなんて書いてあったから、
しょうがないよね。
でも、純A級プリメインアンプっことはないな。
この大きさだとノンスイッチングのAB級だろう。

MUSICAL FIDELITY A1

ミュージカルフィデリティ?

調べてみると、
1984年発売のイギリス製らしい。
20W+20Wの純A級動作のプリメインアンプ。
MC対応のPHONOがついて当時定価 138,000円

まさかの純A級でした。

早速通電。
ランプは点く。
天板は暖かい。
いや、暖かいなんてもんじゃないぞ。
10分の通電でやけどレベル。
怖くなり電源OFF。

今日はここまで。


黒いユニット

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IGTさん宅にお邪魔いたしまして、
ご自宅のシステムを聴かせていただきました。

つい先日、お披露目の「エアサスペンション付きショートBH」が鎮座。
その時はFE103Enが装着されていましたが、
目の前にあるのは見慣れない全身黒いユニット。

FaitaPRO 4FE35-8

カッコいいルックスにグッときました。
深いプレスのフレームは黒。
見た目からしてかなりの高剛性。
これでいいんだよ!
無駄に豪華な限定版ばかり出すメーカーは爪の垢を煎じて飲んで欲しいものです。

これまた黒い不思議な素材のエッジ。
布でもゴムでもウレタンでもない。
何だろコレ。

そして織り目が見える浅いカーブの黒い振動板。
この材質も見た目では分かりません。
カーボンでもゲブラーでもなさそうです。
まさか布?
センターキャップは今時としてはかなり小さ目です。

これが、いい感じで鳴ります。
荒れたところがなく、
情緒的に音楽を聴かせてくれます。
女性ボーカルはしっとり艶やか。
それでいて、楽器の粒立ちがいい。
音楽に没頭できるタイプで
ハッキリ言ってFE103Enより好みです。

IGTさんのショートBHとの組み合わせは
大きな欠点が見当たりません。
低域もバランス良くワイドレンジで鳴っています。

しかも3,000円以下と安いらしく、
俄然、興味を持ちました。
中程度のバスレフ箱に入れれば、
誰でも高品質なシステムができそうな素性の良さを感じました。

繊細なプリメインアンプとの組み合わせも実にいい。


完成予想図

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向井アンプ、チビチビと進んでいます。

ゼロからのパーツ集めなので、とにかくそろわない。
通販にすべきなのか、秋葉原なのか、
どの店舗にするのかと、
分からない決断、いと多し。
キットはやはり高いだけの価値があります。

そろわない重要パーツの一つにシャーシがあります。
向井さんはコンパクト、IGTさんは奥が長いもので共にアルミシャーシでした。

ところがトランスが入るシャーシがない。
いや、あるんでしょうけど、
すごい高さのシャーシが必要です。
IGTさんのは、カバーを浮かせて対応してました。

中に入らないなら、上に乗せよう。
板でいいんじゃね?

真空管アンプはベース上に重要パーツが並んでカッコいい!
バーチベニアベースの真空管アンプもあったな。

巨大なコンデンサーを並べたりってのも憧れますが、
今回のアンプで上に乗せるのはトランスだけになりそうです。
あまりノッペラボウなのもデザイン的にいただけないので、
アンプ部は放熱板を露出させましょうか。
イラストでは上に放熱板が張り出していますが、
実際はツライチぐらいになりそうです。

基盤は板の下にぶら下げればイケそうです。
覆いは必要なので3Dプリンタで作るか。

たいして大きくないとは言え、
電源基盤の電解コンデンサー高をどうやって逃げるかが問題だな。

結構楽しいな、アンプ作り。

作戦会議

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いよいよ秋葉原にアンプ材料を求めて出撃しました。

パーツ一覧を忘備録として記します。

1 ヒューズホルダ 350円 田中無線電機
2 トグルスイッチ 350円 田中無線電機
3 ON-OFFパネル 90円 田中無線電機
4 ヒートシンク54×50 2個 計280円 秋月電子通商
5 スピーカー端子 1400円 小沼(ラジオセンター)
6 マイク用3P端子コネクタ 700円 小沼(ラジオセンター)
7 マイク用3P端子 850円 小沼(ラジオセンター)
8 マイク用2P+シールド線 1m 363円 九州電機
9 電源2Pコネクタ 120円 山本無線
10 ガラス管ヒューズ2A 30mm 200円 小沼の隣?
11 RCA端子 ?円 小沼の隣?
12 スキットル一式 660円 千石電商
13 2連ボリューム A-203
14 電源コード用ワイヤーストッパー
15 放熱両面テープ

一部店舗と金額が定かでありません。
入手後に新高円寺に移動して、
lGTさんと作戦会議です。
結果、

6 マイク用3P端子コネクタ
7 マイク用3P端子
8 マイク用2P+シールド線

この3つは電源部とアンプ部を接続するためのものとして購入しましたが、
抜けやすいとのことでボツ。
ネジ固定できるものを後日、購入することとなりました。

13 2連ボリューム A-203
実は2連ボリュームは規格が分からないため購入できず、IGTさんにいただきました。
ありがとうございます。
さらに

14 電源コード用ワイヤーストッパー
15 放熱両面テープ

までいただきました。
重ね重ねありがとうございます。

IGTさん自作のアンプ郡を見せていただきました。
緻密な部分と緩い部分が混在していて、
分かったような、分からないような。

作戦会議の結果、足りないものは
・3ピンコネクタ、オス、メス各4セット
・3芯コード
・スピーカーセレクタ用トグルスイッチ
・アンプゴム足
・ボリュームノブ
・インジケーター用LED
・同抵抗
・内部配線部材

シャーシは非磁性体の自作で乗り切りたいと思っています。

夜は向井さんも合流して、
濃密かつ記憶に残らない会議を続行いたしました。
確か、銀がどうとかこうとか…

トランス到着

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トランス到着。

東栄変成器 
0-12-15-24-25-27-30 5A 電源トランス 
商品名[J-305]
代引 9,384円

思ってたのと全然違う。
トロイダルトランスみたいな平べったいのを勝手に想像していたので、
大きさにびっくり。
こんなにデカいのか!

サイズ感としては
ソフトボールぐらいかな。
あるいは、
ひとまわりデカいルービックキューブ大。

想定していたアンプケース内に納めるのは全く不可能。
ケースの上に乗っけるか?
あるいはトランス抜きの電源基盤ケースを作って、そっちをトランスの上に取り付けた方が現実的に思えるぐらいです。

しかも重い。
ひたすら重い。
想像の4倍は重たいです。

物量原理主義バンザイ!

トランス本体がブレス金属ケースに収められているのは助かります。
固定のハードルがグッと下がります。

しかし、何だろうな、
この中途半端な囲み具合は。
頭と尻がモロに露出です。
どうせなら全部カバーしてくれれば、
高級真空管アンプみたいにカッコよく配置できるのになあ。

露出部分は金属端子がさらにむき出しで、
上列 5A
0V 12V 15V 24V 25V 27V 30V
下列
0 90V 100V 110V

上列15Vのところだけに(CT)と書かれています。

IGTさんによると使用する端子は、
一次 0と100V
二次 0Vと15Vと30V
二次の15Vを基盤のGに繋ぎます。
CT=Gって意味なのかな?

端子部分の保護も考えないと感電の可能性があります。
アンプケースとの固定方法、どうしよう?


ハンダゴテをポチる

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「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」
『孫子』

敵たるアンプ基盤を制圧するためには
己の弱点を知ることが大切です。


じゃ、弱点しかねえ!

仕方がありません。
しらみつぶしのローラー作戦といきますか。

まずははんだ付けだ!
手元のハンダゴテは30Wと40W。
スピーカーユニットやネットワークのはんだ付けならいいけれど、
基盤が相手となると、
素子破壊の未来しか見えません。

さらに、アンプにいいと言われる銀入りハンダには高い温度が必要となり、よりデリケートです。
最適なハンダゴテが是非とも必要です。
で、ポチりました。

 goot203/Gootハンダゴテセットと書籍「目で見てナットク!はんだ付け作業」
                          15,004円       

セット内容は、
温度調整機能付きハンダゴテ、
はんだこて台、
こて先(数種類)、
はんだ吸い取り線、
ハンダ、
フラックス、
解説本。

ほぼアンプ材料代に匹敵する金額をハンダゴテに投入しなければいけないとは弱点恐るべし。

よーし、待ってろよ基盤!
次の弱点は回路知識だ。

命名「向井アンプ」(追記あり)

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先日の「新作SP発表会」は盛況のうちに終わりました。
その時ご持参いただいた向井さん自作アンプが良かったので、自分でも作ることにしました。

アンプ作りは初めてなので、
向井さんにいろいろと教わりました。
ありがとうございます。
敬意を込めてこれから「向井アンプ」と呼びます。

アンプ部
イトウ電子部品 TDA7294 (2,600円)
これはモノラルアンプ なので2つ必要になります。

電源部
イトウ電子部品 パワーアンプ用 ±50V以下 電源基板キット(2,580 円 )
に別途電源トランス 東栄変成器 J-305 (8,130円)を組み合わせます。

この先、考えられるハードルは多い、たぶん。
まず、必要な部品を決めて取り寄せないといけません。
列記しますと、

・シャーシ×2
・電源スイッチ
・インジケータ
・ボリューム
・ボリュームダイヤル
・アンプ部と電源部の接続ケーブル
・配線材
・電源コード
・固定ネジ
・絶縁ワッシャー
・放熱器
・導熱グリース

こんなにあるのか…
「向井アンプ」ホントにできるんだろうか?

そうこうしているうちに、
イトウ電子部品からアンプと電源の基盤が届きました。

あれ?素子がバラバラ。
え、基盤から組み立てるの?
マジか。
しかも組み立て説明書が入ってないぞ。
納品書と回路図はあるけど。

それにしても驚くほど小さい。
アンプ基盤なんてアルフォートだよ。
こんな狭いところにハンダ付けをするのか、私が!

ますますハードルが上がっていく。

まずはハンダコテだ。
手元の30Wと40Wだと、
素子を壊す予感しかありません。
あと、ちゃんとしたハンダもだ。
組み立て図は確かメーカーHPにあったっけ?

か、がんばります。

追記
向井さんの師匠のIGTさんより指令です。
●ヒューズは絶対必要。2A〜4A
●ヒートシンクも必要。TDA7294は絶縁してください。5cm×5cm以上。

新作SP発表会 その4

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四番手、トリは再びイガニャンコさん。
「エアサスペンション付きショートBH」

ユニットはFE103En。
あれ?Enってこんな振動板の色だったっけ?
すごく年季の入った色です。

スワン型と言っていいでしょう。
小さなヘッドに細い首が付いて、
開口が下部にあるバックロードホーンです。

開口部で少し折り返しがあるだけの
ほぼストレートなショートバックロードホーンです。
広がり定数1.0音道長0.8mで
開口部付近で一部面積を絞っていることがエアサスペンション。
2ストエンジンのチャンバーみたいです。

ちなみに木材カットは
株式会社アサヒさんにお願いしたとのことです。
次は私も頼もうかな。

音出しです。

ユニットなりのハイ上がりに感じます。
低音は出ているのだろうか?
ソフトが自衛隊なので、
聴いている方としては迫撃砲発射の度にビクついています。
音の立ち上がりの瞬発力は凄まじいものがあります。
ローカットもせずにこんなに大音量でも壊れないのは、さすがバックロードです。
ただ、ナレーション部は定在波の影響が出ている印象です。

しかしこれではF特が全く分からないので、
お願いして別のソフトをかけてもらいました。
あ、結構低音出てますね。

例のホテルカリフォルニアでは、
ドラムの低音がよく再生されています。
その後に続く観客反応の地響きの表現は苦しいので、
重低音までは到達できてはいないようです。
サイン波では60Hzまではいけています。
これだけコンパクトなバックロードとしては驚異的です。

別ソフトではキーボートが少し奥まって聴こえますが、
ボーカルに張りがあり、総じて楽器分離がよく聴こえます。

開口部絞りはダンピング向上、中音漏れの抑制が期待できます。
実際のところ、中音漏れは確かに少ないのですが、
音道に吸音材を使っているので、
何が効いているのかは分かりません。
ダンピングもこの部屋だとちょっと分からない。

ホルスト組曲の左右の音の広がりは素晴らしい。
さすがスワン型です。
定位は視聴位置からだとやはり悪いのですが、離れるとビシッとしてました。
やっぱり視聴位置か。

ソリッドかつドライで氏のハイスピードトリプルバスレフを彷彿させ、
実にイガニャンコさんらしい音でした。
今回のトリに相応しい機体です。

この新作SP会は全てイガニャンコさんのご尽力で実現できました。
発表の機会もいただき、感謝申し上げます。
改めましてありがとうございました。
次回は迷子にならないように集合いたします。

新作SP発表会 その3

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三番手はおおさわさん、
「テレスコ…」なんだっけ?
すみません、機体名を失念いたしました。

スライド機構で内容積とダクト長、共に可変します。
スリットダクト間隙は5mm。シビアな加工技術です。

実はバッフル交換式で、
今回は3種のユニットをご用意いただきました。
まず最初は8cmクラスの400円ユニット。
振動板の白いダンピング剤はオリジナルでしょうか?

背面にはウーハーが固定されています。

音出しです。

ああ、やっぱり低音の聞こえがおかしい。
以前聴いた時はスリットバスレフらしく、
非常に締まった歯切れのいい低音でしたが、今回ゆるいです。
部屋のせいだな。

中低音でもレベルが落ち込む帯域があるようにも感じます。
でもその上は少し賑やかに高音が伸びていますね。

おおさわさんは演奏者に寄り添った曲紹介をされて、いつも楽しみにしています。
最近は本当に亡くなるミュージシャンが多くて寂しい限りです。

次のユニットは1000円。
12cmクラスです。
これは帯域がそろって音分離も良好です。
レンジも広くバランスがいい。
サックスは艶やかで高域打音もシャープ。
中域が非常に情緒的に鳴って、しかも聞きやすい。
音楽が楽しめそうな組み合わせです。

自作にはこのクラスのサイズが一番しくじりが少ないのでは、と最近思います。
8cmクラスは腕の見せ所ではありますが、
かえって躯体が大きくなったりします。
その点12cmは懐が深い印象です。

最後はフルレンジではなく、
黄色いケブラー振動板のウーハーです。
こちらは一つ2,000円。
手前にツイーターをぶら下げます。
んー、確かに低音は出ていますが、
あまり印象に残りませんでした。
すみません。

今回、3種のユニットを同じ躯体で聴き比べるという貴重な機会でした。
しかも音出ししながらユニット交換。
すげーっ!

私の中のベストは1,000円でした。

新作SP発表会その2

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二番手はケイ「K-N1改」
発表に混ぜてもらいありがたい限りです。

さて、前に立って音出しです。
まずはトランペットと小田和正を聴いていただきます。
そして実はツイーターなしのウーハーだけの再生でしたとタネ明かし。

だから何?
という反応にはめげずに続けます。
改めてツイーターを-8dBで接続し、
また、頭から音楽再生です。

重心は低めの音に感じますが、
超ライブ会場なので、
ツイーター加味の加減が分かりません。
これでいいんだろうな。たぶん。

低音は大昔に締まった音質に調整したつもりが、ボワボワしてます。
部屋のせいだと思いたい。

明和電気の音場感は狭い感じです。
ううむ…

以下は加藤さんの試聴メモをそのまま載せさせていただきます。

————————-
1曲目Remember Me? 
トランペットソロ クチビルの動きが見えてくる。解像度良し。
3曲目 1曲目にツイーターを付ける。相対的に低音が効いてくる。
5曲目 オフコース 別れの情景I
シンバルが良い。
6曲目 Waltz for Debby
WFD スネアが前面に出ている(これはウーハー)ベースはしっかりしているが音圧は低いか?
7曲目Come Together
フロアタムの音が大きい。スネアが前面に出る OK!

きっと中音域のバランスがいいのでJ-POPとの相性が良い。

(向井さんアンプに変更後)
低音の圧が大きくなった(私は好き)
WFD ベースが強くなる。
10cc I’m not in love
これはアンプを変えるべき。コーラスの音域が消されている。
—————————-
加藤さんありがとうございました。

途中でアンプを入れ替えたりと有意義なトライをさせていただきました。
アンプって高い安いじゃないな。
Lo-Dもいいけど向井さん作成のアンプがいい。
実にいい。
教えていただいた資料によると、
アンプ部 TDA7294 モノラルアンプ キット2基
電源部 イトウ電子部品 パワーアンプ用 ±50V以下 電源基板キット
電源トランス 0-12-15-24-25-27-30 5A
J-305型

注文しました。
でもトランスは売れ切れで入荷は半月後。

スピーカーの話に戻ります。
スペアナでは8kHzから音圧レベルが高くなり、14kHzでの大きなピークが確認できました。

10kHz以下はフラットなので
パッシブで組んだノッチフィルタとイコライザーは有効のようです。

しかし、ツイーターなしだと中高域の凸凹があって、ツイーターが上手く均しているというのが実態のようです。

サイン波確認では、
35Hzからは十分な音圧が確保できていました。
ダクト設計は45Hzなので、意外と粘っています。

ちゃんと鳴ってよかったよ。

新作SP発表会

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今年初のオフ会ですよ。

2/11(土)
「イガニャンコの新作 SP 発表会 」(以下 新作SP会)
練馬区の氷川台駅近く、
貸しスタジオ「リアクションはなれ2」

練馬区ってどこだ?
ナビ様の言う通りに車で行きました。
閑静な住宅街、いいとこだなあ。
こういうところに住みたいなあ。

さて、現実に目を向けます。
例によって迷子になり、
遅れて着いたら、セッティング真っ最中。
早速、暗幕張りをお手伝いさせていただきました。

暗幕?
スタジオが超ライブなので、
デッドニングのようです。

今回発表機体は4種。
まず第一弾はイガニャンコさん
「バーチカルツインBH+BS ver.3」

前面下部に開口部があり、バックロードっぽい。
でも開口部からは塩ビ管が生えている。
ユニットはフルレンジP1000を2機とツイーターHiVi K1が1機の仮想同軸。
上のユニットがバックロード、下がバスレフを担当しています。
塩ビ管はバスレフダクトです。

いつも不思議に思うのですが、
イガニャンコさんはバックロードとバスレフを合体する作例が多いのですが、
ほとんどがバックロード開口部手前でバスレフダクトと合流してます。
別々に空間に開放しては何かまずいのでしょうか?

音出しです。
fostexなのにすごくゆったり鳴る雰囲気です。
でもダルということはありません。
ツイーターが効いていて、スッキリ高域まで伸びて、フワッとした音場感です。
でも中央定位が甘いかな。
と思ったら、後ろの方に立つと、しっかりした定位でした。
部屋のど真ん中に座ってしまって、視聴位置が悪さをしているみたいです。
音場はやや奥に並ぶ感じです。左右の広がりは普通かな。

レンジは広いのかな?
どうも特徴がなく、印象に残りません。
パワーを入れた時に低音が伸びているのが分かりましたが、
小音量状態だと、バックロードが十分に駆動できていない印象です。

このバックロード部ですが、
シリーズで約3Ω抵抗が入れられてレベルが落とされています。
そうすることで、バスレフと上手く低音が出たとのことです。

このアイデアは気付かなかった。
私もさんざんバックロードとバスレフが上手く合わないかと試行錯誤してきましたが、
バッロード側の出力を落としてマッチングを図るとは盲点でした!

おかげで、全長65cmのショートバックロードホーンながら中音漏れは気になりませんでした。
断面図でしか分からない背面音道幅も小刻みに変えており、丁寧な作りです。

で、その低音ですが、
どうも澱む帯域があります。
ベース音階の帯域に入ってますので、
100Hz前後と思われます。
今回のどの機体についても発生したので、
部屋の定在波でしょう。

P1000特有の中高域の荒れが抑えられており、クセは感じられませんでした。

高域がライブな部屋と相まって、
ハイ上がりなのに何やらホワーンとした不思議な印象が残りました。

できた

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できた。
やっとできた。

ツイーターをくっつけるだけなのに
このゴタゴタ。
可変アッテネーターって初めて使ったよ。
忘備録としてデータをまとめておこう。
——————————————
K-N1改 バスレフ型2ウェイ

〈ウーハー部〉
容積 10リットル(ダクト容積除く)
DCU-131A(パークオーディオ)
13cmアルミコーン 6Ω
回路 7kHzノッチフィルタ
   600Hz〜3kHz(-3dB)
ダクト共振周波数 45Hz
バーチ材15mm厚

〈ツイーター部〉
ビクター SK2307B(SX-3用)
ソフトドーム 5Ω
コンデンサー4.0μF(8kHz)
アッテネーター fostex R80B

・ビクターSX-3 能率88dB/W 耐入力50W
・DCU-131A (PARK AUDIO)13cm
アルミコーンウーハー能率88dB/W
耐入力40W
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まともな2ウェイを作るなんて久しぶりだな。

音出しです。
別にどうと言うことのないフツーの音かと。
当たり前ですがワイドレンジ。
ウーハーをウーハーとして、
ツイーターをツイーターとして使っているので、
何もせずにちゃんとしています。
面白くねーな。

でも低音は以前のイメージよりは出ていません。
13cmウーハーならもうチットがんばってほしいものです。
出発点がアコースティックエアサスペンションだから、箱が小さすぎるのでしょう。
さらに皆さんの近作があまりにも低音が出るので、
耳がそっちに慣れているのかもしれません。
まあ、8cmフルレンジぐらいには出ています。

中音は音圧レベルが高くかつ荒れている。
これはアルミ振動板の位相の荒れがそのまま出ている感じです。
ハイカットのコイルをウーハーに入れれば、スッキリするでしょう。
やらないけど。

ツイーターとウーハーの能率が全く同じですが、アッテネーターをかなり絞った方が良さそうです。
改めてツイーターなしで聴くと、ちょっと寂しい。

ツイーターに入れたコンデンサーは4.0μFでクロスオーバーはだいたい8kHz。
ウーハーは素通しなのでクロスオーバーって言わないか。
ええと、カットオフが6dB/oct 8kHzです。

このSX-3のツイーターって2kHzから使えるなんていうウワサが当時からあったけど、
あながちウソでもなさそうなしっかりした中音。
エレキギターがツイーターからしっかり出ます。
粒立ちが良くホーンツイーターみたいな鳴り方するな。
超高音の伸びは感じらないところもホーンっぽい。

これ以上調整する気が全く起きません。
キャラとしてはワイドレンジなフルレンジバスレフと思って聴くとピッタリかな。

改めて、ツイーター一式を譲っていただいた
hot-jazzさんに感謝申し上げます。

という訳で、
音出し即完成。


K-N1ネットワークのナゾ

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ツイーターのことばっかり言ってますが、
本体のK-N1の状態も確認しないといけません。

コイツはアコースティックエアサスペンションを現代的に復活させてみようと試みた意欲的な機体でした。
低いQ0大きいM0、低いf0等、適したフルレンジユニットが見つからないので、
仕方なしにウーハーDCU-131Aをフルレンジにしました。

このユニットはウーハーのくせに高域がフルレンジ並みに伸びている変態なのです。
しかしながら、アコースティックエアサスペンションでの試みはあえなく失敗で、
最終的にはバスレフ型になってしまったのは
痛い思い出です。
 
自分で言うのもなんだけど、
むちゃくちゃ丁寧に作ってある。
とにかく高剛性。
バッフルと側板の接合には太い角材をぐるっと回してあります。
裏板固定の隅木も裏板と同サイズのバーチ材をくりぬいて使われています。
裏板を少しでも斜めに取り外そうとすると取れないぐらいキッチキチ。
たかが10リットルの容積に15mmバーチ材で、
塗装もしっかり、サランネットまで付属。
わざわざバッジまで作ってある。
背面の取り外し可能なバスレフダクトは角にテーパー加工までされています。
スゲーな10年前の私。
 
さらにはそれとは別に巨大なネットワークボックスまであります。
 
接続すれば音出しできるなと思っていましたが、そうはいかないようです。
ネットワークボックスの中身は配線されていないコイルだけがあります。

え?
配線されていないコイルが3個だけ?
 
これってなんだっけ?
昔のブログで確認しても、
こんなに巨大なコイルを使った回路の話が出てきません。
いや、探し方が下手なのか?

コイルはデカい順に20.0mH 6.8mH 0.85mHの三つ。

20.0mHなんてSPレコードサイズの重量級。
巨大すぎて別体にならざるをえなかったようです。
これだけ容量が大きいのに、0.85mHなんて誤差みたいなコイルもわざわざ設置しています。
 
いわゆるPST回路にしたかったのかな?
コイルを買った記憶はあるけど、最終的にどうなったか覚えていません。
コイツに見合う大容量コンデンサーを探すのに苦労したような、しないような…
記事にないってことは未発表のネットワークボックス?

それともアコースティックエアサスペンションにだけ使って、
バスレフの時は使わなかったんだっけ?
だとしたら、ちゃんと発表していないのもうなずけます。
コイルにはハンダの跡があるので、作った後にまた分解したっぽい。
しかし、今はコンデンサーも抵抗もないので、回路にすらなりません。
 
ひとまず、本体裏板側の回路から解析するか。
K-N1は別体ネットワーク以外にも、内臓のパッシブ回路があります。
確認すると、ブログ記事内にあるものと同じ回路でした。
ノッチフィルタとイコライザーのシリーズ回路だな。
パークオーディオDCU-131Aはアルミ振動板で7kHzに大きなピークがあり
この振動板がフルレンジで使えない理由がおそらくコレです。
ノッチフィルタはその対策です。

イコライザーは中高音のコントロールのようです。
バイパス抵抗を大きくして効きを強くしてますね。

配線も問題なし。
本体単独ならこのまま音出しができます。
 
しかし、なぜ別体ネットワークが存在するしているんでしょう?
イコライザーとPSTのダブルでF特を改善しようとしたんでしょうか?
うーん、10年前の私の思考が読めない。
20230202083508c67.jpeg

ボーヤだからさ

20230131122532895.jpeg


ツイーターの配線材料がそろったので、
組付けましょう。
 
このツイーターボックスはバッフル交換可能なので使うネジが多い。
バッフル固定用は、ええと、穴が大きいからM5かな?
バッフルとユニット固定用はM4。
アッテネーター固定用もM4。
どれも裏側には鬼目ナットが打ち込んであります。
 
ユニットとバッフルを留めるネジは手持ちので間に合いました。
正確にはボルトですね。
他のは、わざわざ買ってきました。
 
まずアッテネーターを固定してみよう。
あれ?全然入っていかないぞ。
買ってきたブツのラベルをじっくり見ると、
M5って書いてある。
ここはM4なのに間違えてるじゃん。
長さに夢中で間違えたよ。
トホホ。
 
バッフル固定用はちゃんとM5を買ってあるな。
確認してから組付けです。
同じミスは二度もしないのさ。
ヨシッ!
 
入らねー!
なぜだっ!
 
試しにバッフルなしで、もみこんでみると、
鬼目の途中まで入る。
え、途中まで?
 
外したボルトのネジ山を見ると、
先端の山が痛んで光っています。
 
まさか、ネジピッチが違う?
裏側に打ち込んである鬼目ナットのネジピッチがJISじゃないのか!
鬼目は箱を破壊しない限り取り外しできません。
どうしてもこの鬼目に合うボルトを調達する必要があります。
 
すでに取り付けてある鬼目のネジピッチなんてどうやって確認するんだ?
試しにボルトを入れさせてくださいってホームセンターで言っていいのか?
それとも片っ端から買って来て試せばいいのか?
そもそもネジピッチの規格っていくつあるんだ?
 
こんなこと考えたこともなかったぞ。
うわー、どうすればいいんだっ!

またもやハンダコテ

20230124131852991.jpeg




ツイーターボックスの塗装は終わったことにして、
次っ!

配線材料の調達です。
コンデンサーは「ダイソー1200」のモノを再利用するとして、
まずはターミナルです。

手持ちは二種類あるけど、
どちらもバナナプラグは使えません。
ツイーターだからいっか。

大きい方のターミナルでいこう。
いただきものなんですけどね。
配線がハンダ付けされているので、
一度外さないと取り付けできないようです。
まじめにハンダコテで、既存配線を外しましょう。

あれ?
全然ハンダが溶けないぞ。
この感じも既視感ありますが、
今度は断線ではありません。
ちゃんと温まっているのにターミナルのハンダが溶けません。

試しに手持ちの鉛フリーハンダを当ててみると溶けます。
ひょっとして特殊なハンダかも知れません。
銀入りとか。

そこでですよ。
スーパーサブのハンダコテ、登場です。
コイツは何と40W!
最初のは30W。
出力30%増しです。
30Wとは違うのだよ、30Wとは!

溶けました。
楽勝でした。
間違って買っておいて良かったよ。
人間万事塞翁が馬。




ターミナル穴の間隔が合わなかった。
トホホ。



デジャヴ

202301230732098a3.jpeg


今度の発表は時間が短い。

ということは第一印象の勝負と見た!

つう訳で、塗装です。
本体のK-N1はとりあえず塗装済みなので、
そちらはアンタッチャブル。

手元にあるのは、
ワシン 油性ウレタンスプレー
確か、コレでの塗装途中だったよな。
よく、捨てずにあったものです。
しかも新品がある。
なぜか、ツイーターボックスは片方だけが塗装途中でしたので、
塗装は1つだけ。

部屋の養生をしてスプレー。

垂れました。
盛大に!

ああ、失敗。
乾いてからヤスって塗装し直しです。

ん?
何か、すごい既視感。
あ、前も同じように失敗したんだっけ!
それで1つだけヤスッた状態で放って置いたんだった!
だから塗装途中が1つだけだったのか!

発表時間は短いんだったよな。
バレないかも。
うん、バレない。

塗装終了!

ツイーター発掘

2023012016025306b.jpeg



急遽、スピーカー発表の機会に恵まれました。
しかし手持ちの新作がない。

さんざん、密閉だとかJIS箱だとか、
バスレフバックロードだとかQ0だとか、
オタンコナスだとか、
屁理屈をコネコネしてたくせに、
箱を作る時間と金がナッシング!
いったいどこへ消えたんだろう…

そこでですよ。
「旧作」にツイーターを追加したら、
あら不思議。
「新作」!

実はツイーターユニットも箱もすでにある。
さらには某F社の立派なアッテネーターまで持っている。
今まで使ったことがないものばかりが眠っていました。
全部いただきものですが…

銘機 ビクター SX-3 のツイーターです。
フローティングされたパンチングメタルのグリルがイカす!
もうこのデザインにグッとくる御仁はオッサン認定です。

裏の銘には
SK2307B 5Ω
NOM 6W
MAX 50W

ユニットはなぜか5Ω。
8Ω用のアッテネーターなんだけど、
大丈夫なのかなあ。

裏を見て驚くのはその巨大なマグネット。
なんと直径100mm越え
下手なフルレンジは太刀打ち出来ないほどの重量級ツイーターです。
当時としては珍しいソフトドーム型です。

ユニットフレームは金属に見えて、
実はエンジニアリングプラスチック。
こんな高品質のプラスチックを見るのは
ドイツのクラウザー社以来です。
昔の日本の技術はあなどれない。

エッジを留めているリングが波打っていて、
ちゃんと鳴るかが心配です。
でも、鳴らなくても気付かれないかもしれない。
うん、気付かれない。
よしっ!

さあ、こいつを組めば「新作」だ!

やっぱり分からん

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いつも以上に分からないまま密閉型とユニットについて考えていきます。
間違い等ご指摘いただけると助かります。

今回の思考実験では振動板質量もエンクロージャー内の空気によるバネも考えません。

ダンパー(エッジも含む)って振動板を保持する仕事もあるけど、
振動板を素早く0位相の位置に戻すってのが重要なのではないでしょうか。

戻るスピードは振動板質量とダンパーのバネ定数に大きく影響を受けます。
素早く正確に振動板を動かすなら、
バネ定数の大きい硬いダンパーの方がよいことになります。

バネ定数の小さい弱いダンパーの場合、
小さい力で大きく振動板が動きます。
振動板が最も前面に出た状態で駆動力がゼロになる信号だと、ダンパーの力でゆっくり0位置まで戻る。
逆位相も同様です。
電磁気力のFより、フックの法則のFが優位になると0位相の位置に戻ります。(慣性力も考えません)

ダンパーの戻る速度より高周波の信号が来た場合、
振動板が0位置に戻る前に次の信号で駆動されてしまわないのでしょうか?

硬いダンパーの場合でも動きは同じですが、
戻るスピードが速い。
なので振動板が追随できる閾値は高い周波数にシフトします。
つまり、硬いダンパーのユニットは高音まで出る。
実際、ツイーターのダンパーはガッチガチです。

そして、ダンパーのバネ定数と合致するピンポイントの周波数だけ、応答性が猛烈に高くなります。
共振ですね。

ダンパー共振より低い周波数を再生する場合、
振動板は常に0位相からスタートですから。
振動板が信号に追随できないという問題は発生しません。

ダンパーの復元力に追いつかなくて高周波が出なくなる境目が分割振動のスタート地点で、
その結果、分割振動による実質M0低下により高域再生が可能になるからフルレンジが成立するって考えでいいのでしょうか?

一番振動板が正確に動くのが、
ダンパーの固有振動数と信号周波数が一致した周波数で、これがf0っていう認識でよいのでしょうか?

しかし自分で言っていて釈然としないことが出てきます。
一般的にf0より低周波は音圧レベルが落ちていきますが、
私の屁理屈だと共振周波数より下の方が振動板は正確な動きをするはずなのに、
なぜ音圧レベルが落ちるんだ?

ダンパーと振動板質量、振動板剛性をセットにしてf0等の説明をしている文章に出会ったことがないので、
こういう考えで本当に正しいのかどうかが分かりません。

この理屈が正しいのなら、
高いQ0は高いf0と必ずワンセットとなり、
Q0が大きいと自動的に低音再生能力は下がるってことになります。

要するに、
エンクロージャーの空気バネを考慮しなくても大型の密閉に合うユニットでは低音再生は望めなくなります。
なぜなら大型の密閉箱に合うユニットのQ0は必然的に大きいから。

こんな結論になってしまいます。
こんなんでホントにいいのか?

それとも、ダンパーの力で0位相に戻るって考えが間違いなのか?
電磁気力に依存しているのか?
Σドライブなら関係ないのか?

何の力で振動板は戻るんだろう?

分からないことだらけなので、
密閉箱の考察はしばらくやめます。

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